サラグモ科

From Wikipedia, the free encyclopedia

サラグモ科(サラグモか、Linyphiidae)は、節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目の群のひとつである。100属200種を越える大きな群である。全体に小型種が多く、大きいものでも体長1cmに達するものはなく、もっと小さい2-3mmの種類が非常に多い。細かに糸を重ねて作られたシートを中心とする網を張る造網性のクモ類である。大きい方の種ではその網が皿状に見えることからこの名がある。

ややきゃしゃな体型のクモである。頭胸部は楕円形、は八眼二列、前中眼は黒い。歩脚は細長く、前後に伸びる。

腹部はほぼ楕円形、あるいは後方がやや幅広い卵形。特殊な盛り上がりなどはなく、前端がやや胸を覆うように出る程度。

以上は主として雌成虫の特徴である。雄は雌とほぼ同じ姿ながらやや小柄で細みのものが多いほか、体色がより黒っぽいなど、色が異なる例がある。一部のもの、特に小型種では雄の頭部が盛り上がり、コブやら角やら奇妙な形になっている等、はっきりした性的二形を示す例がある。

皿蜘蛛の名は網の形からきている。その典型は Lnyphia属のものに見られる。たとえばアシナガサラグモでは草の間に手のひらサイズの網を張るが、全体には上下に張り巡らされた足場の中に、上がふくらんだ球面の一部のような、伏せた皿型の糸の膜が固定されたような形をしている。この糸の膜は粘り気のない細い糸が張り合わされたもので、糸の重ね方には格子状等はっきりしたパターンは見えない。このように、網の本体が状であることからこの型の網を皿網(さらあみ)と言う。

受け皿タイプ(クスミサラグモ)

これ以外のサラグモ類の網は、この形でなければこの型と中央の膜の形の異なったものである。たとえばハンモックサラグモの網は膜の中央が下にへこんだ受け皿の型である。特にはっきりした凹凸がなく平面的な膜が作られる場合、これをシート網ということもある。アシヨレグモではシート網の片側が樹木の幹に取り付けられていて、クモは樹皮の隙間に隠れる。小型の種では土壌表面の凹凸の間にシートを広げるものも多い。一部の種では網を張らない状態でよく発見されるが、これが網を張らずに生活しているのか、餌をとる時には網を張るのかはよく分かっていない。

クモはこのシートの下側にとまる。皿網の場合、皿の中央にぶら下がるようにとまっているのが普通である。これは受け皿でも伏せ皿でも同じであるが、例外としてツリサラグモのように受け皿の皿網で、網の上面にとまっている例もある。

なお、ヒメグモ科ヒメグモなども不規則網とは言われるがその中央にはっきりしたシートを張っている。ただし、クモはシートから離れた上の方にとまっているのが普通である。立体的なシートや皿を作るものとしては、他にスズミグモ類がある。この場合、シートは格子状に張られた糸で作られている点が大きく異なり、これは円網の変形と見られる。

人間との関係

分類

参考文献

Related Articles

Wikiwand AI