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サワトラノオ

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サワトラノオ
静岡県富士市浮島ヶ原自然公園
2021年5月上旬
分類(APG IV)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Agiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
目 : ツツジ目 Ericales
科 : サクラソウ科 Primulaceae
属 : オカトラノオ属 Lysimachia
種 : サワトラノオ L. leucantha
学名
Lysimachia leucantha Miq. (1867)[1]
シノニム
和名
サワトラノオ(沢虎の尾)[3]

サワトラノオ(沢虎の尾、学名:Lysimachia leucantha)は、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草[4][5][6]。群落をつくって生育し、同属の他の種とくらべて軟弱で[6]、ヨシ原に生えるものは、ヨシに寄りかかるように伸びる[4]。別名、ミズトラノオ[1][6]。

地下茎は横に這う。地上茎は円柱形で稜があり、無毛で直立し、上部でほとんで枝分かれせず、高さは40-80cmになる。ときに栄養状態が良ければ茎の上部で2-3に分枝する。葉は互生し、多数の葉をつけ、葉身は倒披針状線形または広線形で、長さ2-4.5cm、幅3-5mm、先端はややとがるか鈍く、基部はしだいに狭まる。葉の縁は全縁で波打ち、葉肉内に黒色の腺点が散生する。葉柄はまったく無いか、ほとんど無い。葉柄の基部に托葉状の小さな葉がつく[4][5][6]。

花期は4-5月。枝先に総状花序をつけ、白色の多数の花をやや密につけ、下側から咲きだす。花序軸から出る花柄の基部に線形の苞がある。花序軸は初め短いが、果時には長く伸びる。花柄は花期に長さ6-10mmであるが、果期には長さ1.5-2cmに伸長する。花冠は径7-8mm、白色で5裂し、花冠裂片は倒卵形で長さ4mm、先端は円い。萼は深く5裂し、萼裂片は披針形になり先端は鋭くとがり、長さ3mmで、黒色の腺点がある。雄蕊は5個あり、花糸は長く花冠の外に突出し、葯は花糸の先端にT字型につく。花柱は1個あり、蕾時から花冠を突出する。果実は蒴果で径2.5mmの球形となり、萼片より短い[4][5][6]。

分布と生育環境

日本では、本州(埼玉県・静岡県・大阪府)、九州(佐賀県・熊本県・大分県)に分布し、低湿地、水辺の湿地などに稀に生育する[4][5][6]。国外では、朝鮮半島に分布する[5][6]。

名前の由来

和名サワトラノオは「沢虎の尾」の意[3]。「サハトラノオ」の名前は、1856年(安政3年)に出版された飯沼慾斎の『草木図説』に出てくる[7]。

種小名(種形容語)leucantha は、「白い花の」の意味[8]。

種の保全状況評価

絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)

(2020年、環境省)

  • 埼玉県-絶滅危惧I類(CR)、千葉県-消息不明・絶滅生物(X)、東京都-絶滅(EX)[9]、静岡県(2020年)絶滅危惧IB類(EN)[10]、富山県-情報不足、大阪府-絶滅危惧I類、広島県-要注意(AN)情報不足、福岡県-絶滅危惧IA類(CR)、佐賀県-絶滅危惧I類種、熊本県-絶滅危惧IA類(CR)、宮崎県-絶滅危惧IA類(CR-r,g,d)、鹿児島県-絶滅危惧II類[9]
  • 静岡県富士市の自生地が、2015年7月に「浮島ヶ原のサワトラノオ群生地」として、富士市指定天然記念物に指定されている[11]。

ギャラリー

類似種

脚注

参考文献

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