シュヴルール塩

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シュヴルール塩
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
UNII
特性
化学式 H4Cu3O8S2
モル質量 386.79 g mol−1
外観 赤れんが色の粉末
密度 3.57
溶解度 アンモニア水に溶ける
熱伝導率 0.1 kWcm−1K−1
構造[2]
単斜晶系
P21/n[3]
a = 5.5671 Å, b = 7.7875 Å, c = c = 8.3635 Å
α = 90°, β = 91.279o°, γ = 90°
362.5 Å3
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
Chevreul's salt
小瓶に入ったシュヴルール塩

シュヴルール塩(シュヴルールえん、英語: Chevreul's salt)または、亜硫酸銅(I,II)二水和物(ありゅうさんどう いちに にすいわぶつ、英語: copper(I,II) sulfite dihydrateCu
2
SO
3
 · CuSO
3
 · 2H2O または Cu
3
(SO
3
)
2
 · 2H2O)は、フランスの化学者、ミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールが1812年に初めて合成したである。銅の一般的な酸化状態の両方を含む混合原子価錯体である[4]には溶けず、空気中で安定している[5]

シュヴルール塩は、硫酸銅(II)水溶液をピロ亜硫酸カリウム溶液で処理することによって合成される。溶液は直ちに青色から緑色に変化する。この溶液を加熱すると、赤い固体の沈殿物ができる。

3CuSO
4
+ 4K
2
S
2
O
5
+ 3H
2
O → Cu
3
(SO
3
)
2
 · 2H2O + 4K
2
SO
4
+ 4SO
2
+ H
2
SO
4

塩を形成する溶液中にナトリウムイオンが存在する場合、イオンが同じ電荷で大きさも近いため、ナトリウムは銅(I)の一部を代替することができる[2]

反応

シュヴルール塩は銅(I)と銅(II)の両方の性質を示す。塩酸塩化銅(I)の白い固体を生成する。過剰量の酸を加えると沈殿物は溶解する。この生成物にアンモニア水を加えると、溶解して濃い青色の[Cu(NH
3
)
4
]2+錯体が生成する[5]

不活性雰囲気中で加熱すると200℃まで安定である。水と二酸化硫黄を放出してCuSO
4
 · Cu
2
O と CuSO
4
 · 2CuOが生成する。850℃でCuOが生成し、900℃から1100℃でCu
2
O
が現れる。空気中または酸素中で加熱すると、CuSO
4
CuSO
3
、最終的にはCuOが生成する[2][6]

性質

利用

出典

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