シーデー From Wikipedia, the free encyclopedia シーデー(古希: Σίδη, Sīdē、「柘榴」の意)は、ギリシア神話に登場する多数の女性の名前である。冥界の女王ペルセポネーを象徴する柘榴の実と関連すると考えられる[1]。主に、 ベーロスの妻 オーリーオーンの妻 ダナオスの娘 タウロスの娘 柘榴に変身した乙女 の5人が知られている。以下に説明する。 このシーデーは、7世紀頃の年代記編集者アンティオキアのヨハネ(英語版)によると、ベーロスの妻でアイギュプトスとダナオスの双子の母。フェニキアの都市シードーンは彼女にちなんで名づけられた[2][3]。ただしベーロスの妻の名は普通はナイル川の娘アンキノエーとされる[4]。 オーリオーンの妻 このシーデーは、英雄オーリーオーンの最初の妻。女神ヘーラーと容色の美しさを競ったために、タルタロスに落された[5]。 ダナオスの娘 このシーデーは、アルゴスの王ダナオスの50人の娘ダナイデスの1人。パウサニアスによるとラコーニア地方のマレアー岬先端部の都市シーデー(英語版)は彼女の名にちなむ[6]。 タウロスの娘 このシーデーは、タウロス(Tauros)の娘。キモーロス(Kimolos)と結婚した。小アジアのパンピュリア地方の都市シーデー(英語版)は彼女の名にちなむという[7]。 柘榴に変身した少女 このシーデーは、母親の死後、欲情した父親から逃げるため母親の墓に行き、その場所で自殺した。神々は彼女を柘榴に、父親を鳶に変えた。というのは、鳶は柘榴の木には決して止まらないと言われていたからであった[8]。 脚注 ↑ 呉茂一『ギリシア神話(上)』425頁。 ↑ アンティオキアのヨハネ断片6・15。 ↑ Pierre Grimal 1986, p.510. ↑ アポロドーロス、2巻2・1。 ↑ アポロドーロス、1巻4・5。 ↑ パウサニアス、3巻22・11。 ↑ ビューザンティオンのステパノス(英語版)。 ↑ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』132頁。 参考文献 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年) 呉茂一『ギリシア神話(上)』、新潮文庫(1979年) Pierre Grimal, The Dictionary of Classical Mythology. Blackwell Reference. Blackwell Pub (1986) Related Articles