ジャニベク・アリムハヌリ
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| 基本情報 | |
|---|---|
| 通称 | Qazaq Style(カザク・スタイル) |
| 階級 | ミドル級 |
| 身長 | 182cm |
| リーチ | 182cm |
| 国籍 |
|
| 誕生日 | 1993年4月1日(32歳) |
| 出身地 | アルマトイ |
| スタイル | サウスポー |
| プロボクシング戦績 | |
| 総試合数 | 17 |
| 勝ち | 17 |
| KO勝ち | 12 |
| 敗け | 0 |
| 獲得メダル | ||
|---|---|---|
| 世界ボクシング選手権 | ||
| 金 | 2013 アルマトイ | ミドル級 |
| アジア選手権 | ||
| 金 | 2013 アンマン | ミドル級 |
| アジア競技大会 | ||
| 金 | 2014 仁川 | ミドル級 |
ジャニベク・アリムハヌリ(Janibek Alimkhanuly、1993年4月1日 - )は、カザフスタンのプロボクサー。アルマトイ出身。現WBO世界ミドル級王者。元IBF世界ミドル級王者。
アマチュア時代
アリムハヌリは、父と祖父がボクシングを好きだったこともあり、6歳でボクシングを始めた。最初の試合は6歳の時だったが、その試合では黒星を喫している[1]。
2013年10月、カザフスタンのアルマトイで行われた世界ボクシング選手権にミドル級(75kg)で出場し、金メダルを獲得[2]。
2015年10月、カタールのドーハで行われた世界ボクシング選手権にミドル級(75kg)で出場し、2回戦で敗退[3]。
2016年8月、リオデジャネイロオリンピックにミドル級(75kg)で出場し、3回戦で敗退[4]。
プロ時代
2016年10月29日、アルマトイのアルマトイ・アリーナでミルトン・ヌネスとデビュー戦で対戦し、初回2分25秒TKO勝ちを収めた[5]。
2019年4月12日、ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナでクリスチャン・オリバスとWBCアメリカ大陸・WBOグローバルミドル級王座決定戦を行い、10回3-0(100-90×2、99-91)の判定勝ちを収め両王座を獲得した[6]。
2021年6月26日、ヴァージン・シアターにてワシル・ロマチェンコ対中谷正義の前座で元WBA世界ミドル級レギュラー王者のロブ・ブラントとWBCアメリカ大陸同級タイトルマッチを行い、8回終了時にブラントが棄権した為TKO勝ちを収めアメリカ大陸王座の3回目の防衛に成功した[7]。
2021年11月20日、ミケロブ・ウルトラ・アリーナにてテレンス・クロフォード対ショーン・ポーターの前座でハッサン・ヌダム・ヌジカムとWBCアメリカ大陸・WBOグローバルミドル級タイトルマッチを行い、8回2分40秒TKO勝ちを収めアメリカ大陸王座は4度目、グローバル王座の3度目の防衛に成功した[8]。
2022年5月21日、ラスベガスのリゾーツ・ワールド・イベント・センターでWBO世界ミドル級3位のダニー・ディグナムとWBO世界同級暫定王座決定戦を行い、2回2分49秒KO勝ちを収め王座を獲得した[9][10]。
2022年8月30日、WBO世界ミドル級王者のデメトリアス・アンドラーデが王座を返上したため、WBOは暫定王者のアリムハヌリを暫定王座から正規王座に昇格させた[11]。
2022年11月12日、ラスベガスのパームス内ザ・パールでWBO世界ミドル級14位のデンゼル・ベントリーとWBO世界同級タイトルマッチを行い、12回3-0(116-112×2、118-110)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[12][13]。
2023年5月13日、カリフォルニアのストックトン・アリーナでWBO世界ミドル級6位のスティーブン・バトラーとWBO世界同級タイトルマッチを行い、2回2分35秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[14]。この試合でアリムハヌリは30万ドル(約4200万円)、バトラーは7万5千ドル(約1000万円)のファイトマネーを稼いだ[15]。
2023年10月14日、テキサス州ローゼンバーグのフォート・ベント・コミニティーセンターでIBF世界ミドル級王者のビンセンツォ・グアルティエリと王座統一戦を行い、6回1分25秒TKO勝ちを収めWBO王座3度目の防衛、IBF王座獲得と2団体王座統一に成功した[16][17]。
2024年7月13日、ラスベガスのパームス内ザ・パールでIBF世界ミドル級3位のアンドレイ・ミハイロビッチと指名戦を行う予定だったが、前日計量の当日にアリムハヌリが最終減量中に重度の脱水症状を起こした上に失神して病院に搬送されたため、試合中止となった[18]。
2024年9月3日、IBF本部で王者のアリムハヌリとIBF世界ミドル級3位のアンドレイ・ミハイロビッチの間で行われる仕切り直しのIBF指名試合の入札が行われ、アリムハヌリ擁するトップランクが35万ドル(約5088万円)を提示するが、ミハイロビッチ擁するノーリミット・ボクシングがわずか1000ドルの差となる35万1000ドル(約5103万円)を提示し、興行権を落札したため、試合はノーリミット・ボクシングが拠点とするオーストラリアで行われることになった。ファイトマネーは、王者のアリムハヌリが落札額の65%にあたる22万8150ドル(約3281万円)、挑戦者のミハイロビッチが35%にあたる12万2850ドル(約1766万円)を受け取ることになった[19]。
2024年10月4日、シドニーのザ・スターでIBF世界ミドル級3位のアンドレイ・ミハイロビッチとIBF世界同級タイトルマッチを行い、9回2分45秒TKO勝ちを収めIBF王座の初防衛に成功した[20]。 なお、この試合は当初IBF・WBO世界同級タイトルマッチとして行われる予定だったが、WBOが世界戦の承認を拒否したため、IBF王座のみが懸けられた[21]。
2024年10月8日、WBOはアリムハヌリに対して、WBO世界ミドル級1位のハムザ・シェラーズと防衛戦を行うよう指令した[22]。
2025年4月7日、母国カザフスタンの首都アスタナにあるバリス・アリーナでIBF世界ミドル級7位及びWBO世界同級13位のアナウエル・ヌガミセンゲとIBF・WBO世界同級タイトルマッチを行い、5回2分59秒KO勝ちを収めWBO王座は4度目、IBF王座は2度目の防衛に成功した[23]。
2025年12月6日、テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターでWBA世界ミドル級王者のエリスランディ・ララと王座統一戦を行う予定だったが、同年11月15日にVADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)が実施した抜き打ちのドーピング検査でアリムハヌリから禁止薬物であるメルドニウムの陽性反応が検出されたことが試合4日前の同年12月2日に発表されたため、王座統一戦は中止となった[24]。翌2026年2月20日、WBOはアリムハヌリに対してメルドニウムの陽性反応が発表された2025年12月2日を起点に2026年12月2日までの1年間WBOの公式戦ならびにエキシビションへの出場を停止する処分を下した。しかしWBO王座の剥奪自体は免れ、処分明け後に同年4月4日にデンゼル・ベントリー対エンドリー・サアベドラとの間で行われるWBO世界ミドル級暫定王座決定戦の勝者との団体内王座統一戦を義務付けた。その6日後の同年2月26日、母国のカザフスタンプロボクシング連盟(KPBF)はアリムハヌリにWBOとは別に6ヶ月の出場停止処分を下したと米国ボクシングメディアのBoxingSceneが報じた。BoxingSceneが入手した最終報告書のコピーによると、KPBFはアリムハヌリがヌガミセンゲ戦から1ヶ月後の昨年2025年5月7日の緊急医療訪問の際にメルドニウムを摂取したと判断した。当時のアリムハヌリは健康状態が悪化しており、その時点でアリムハヌリの親族が故郷アルマトイの病院ですぐに医療援助を求めたとのことで、アリムハヌリのカルテには「急性の激しい頭痛、吐き気と嘔吐、めまい、一時的な両眼の視覚障害、手足の麻痺、胸の圧迫感」などの症状が記載されており、最終的にアリムハヌリが椎骨脳底動脈不全症による一過性脳虚血発作と診断されたため様々な薬剤が処方され、処方薬の一つであるリプロナットの成分にメルドニウムが含まれていたという。カザフスタンでは合法だがKPBFの報告書には「リプロナット(メルドニウム)の投与を含む医療介入は、医学的に必要かつ緊急であり、専門的にも正当であった」「委員会に提出された医療文書は合法かつ完全であり、国家医療登録簿を通じて検証可能である。」と記載され「(アリムハヌリは)リプロナットというブランド名が、禁止薬物であるメルドニウムを製品名として連想させるものではないと述べた。メルドニウムは、国際的には他の商標名で広く知られている。」 と発言した。同年3月10日、IBFはメルドニウム陽性反応の報道を受け、アリムハヌリが保持するIBF世界ミドル級王座を剥奪したと発表し、それに加え1年間のランキング除外処分を下した[25][26]。
戦績
- アマチュアボクシング:308戦 300勝 8敗[27]
- プロボクシング:17戦 17勝 (12KO) 無敗
| 戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2016年10月29日 | ☆ | 1R 2:25 | TKO | ミルトン・ヌネス | プロデビュー戦 | |
| 2 | 2017年9月9日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | ジルベルト・ペレイラ・ドス・サントス | ||
| 3 | 2018年9月28日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | カルロス・ガルバン | ||
| 4 | 2018年11月3日 | ☆ | 8R | 判定2-1 | ボーン・アレクサンダー | ||
| 5 | 2019年2月2日 | ☆ | 5R 0:21 | TKO | スティーブン・マルティネス | ||
| 6 | 2019年4月12日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | クリスティアン・オリバス | WBCアメリカ大陸・WBOグローバルミドル級王座決定戦 | |
| 7 | 2019年8月17日 | ☆ | 5R 2:51 | KO | ステュアート・マクレラン | WBCアメリカ大陸防衛1・WBOグローバル防衛1 | |
| 8 | 2019年11月9日 | ☆ | 6R 2:31 | KO | アルバート・オノルノセ | WBCアメリカ大陸防衛2 | |
| 9 | 2020年10月9日 | ☆ | 2R 2:59 | KO | ゴンサロ・ガストン・コリア | WBOグローバルミドル級王座決定戦 | |
| 10 | 2021年6月26日 | ☆ | 8R 終了 | TKO | ロブ・ブラント | WBCアメリカ大陸防衛3 | |
| 11 | 2021年11月20日 | ☆ | 8R 2:40 | TKO | ハッサン・ヌダム・ヌジカム | WBCアメリカ大陸防衛4・WBOグローバル防衛1 | |
| 12 | 2022年5月21日 | ☆ | 2R 2:11 | KO | ダニー・ディナム | WBО世界ミドル級暫定王座決定戦→正規王座に認定 | |
| 13 | 2022年11月12日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | デンゼル・ベントリー | WBO防衛1 | |
| 14 | 2023年5月13日 | ☆ | 2R 2:35 | KO | スティーブン・バトラー | WBO防衛2 | |
| 15 | 2023年10月14日 | ☆ | 6R 1:25 | TKO | ビンセンツォ・グアルティエリ | IBF・WBО世界ミドル級王座統一戦 IBF獲得・WBO防衛3 | |
| 16 | 2024年9月4日 | ☆ | 9R 2:45 | TKO | アンドレイ・ミハイロビッチ | IBF防衛1 | |
| 17 | 2025年4月5日 | ☆ | 5R 2:59 | TKO | アナウエル・ヌガミセンゲ | IBF防衛2・WBO防衛4 | |
| テンプレート | |||||||