ズージャ語
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ジャズという語をひっくり返して発音した「ズージャ」、「ズージャー」が典型例であるため、この名称がついた。クラシック音楽ではない軽音楽やポピュラー音楽も「ズージャ」と呼ばれたようである。
隠語を作る際に倒語(逆さ言葉)を用いることは、日本語においても古くからある手法であり、「ドヤ」(宿[2])、パイイチ(酒を一杯[3])、レコ(情人、コレ[4])などは江戸期から存在する。その他に「ダフ屋」(札屋)、「ちくる」(口る)、「ドサ回り」(里回り=濁音にしてよりイメージを悪くしている)などが知られている。ジャズ界では人名も逆さにすることが多く、「森田」姓である「森田一義」が「タモリ」となるのはその例である。
現金払い(即金払い)でギャラを受取ることを「取っ払い」というが、このときに金額的な生々しさを避けるために、数字にも取り入れられた。数字に音名を当てはめて、C, D, E, F, G, A, Hが順番に数字の1から7までを意味した。当時の音楽家は音名をドイツ語で呼んでおり、ツェー、デー、ゲーというようにドイツ語読みされた。例えば25万円であれば「デージューゲー万円」と呼ばれた。また、Cが1になるのはハ長調の第1音(主音)であるからである。なお8は「オクターブ」(略して「ターブ」)、9は「ナイン」または「ナインス」と呼ばれた。
このように調から派生した言葉として、「C調」(しーちょう。こちらのCは英語読み。)がある。この場合の「C調」は、「調子いい」とハ長調(C調)をかけて、軽く調子のいい事を吹聴する人物を指したものである。ジャズ界出身のクレイジー・キャッツが流行らせ、「無責任一代男」には「人生で大事な事はタイミングにC調に無責任」という歌詞が出てくる。また、サザンオールスターズの楽曲に「C調言葉に御用心」がある。