方ソーダ石
From Wikipedia, the free encyclopedia
性質・特徴
典型的な化学組成は Na4Al3(SiO4)3Cl。モース硬度は5.5 - 6。比重は2.27 - 2.33。青色系が多いが、他にも様々な色のものが見られる。
方ソーダ石の構成成分であるナトリウムや塩素は他のイオンと置き換わることがあり、含むイオンの種類によって青金石(ラズライト)や藍方石(アウイン)、黝方石(ノゼアン)などが知られている。ラピスラズリに様々な鉱物が混じり合っているのはこのためである。亜種でハックマナイトという紫外線を吸収して発光するものがある。
方ソーダ石は細孔構造を持たないが、三次元網目構造を有する結晶性アルミノケイ酸塩である事からゼオライトに属する。骨格コードとしてSOD (sodalite) が与えられており[2]、ナトリウムイオンを含有した切頂八面体のアルミノケイ酸塩のケージ構造 (ソーダライトケージ)が、四角形を共有するように三次元的に連なることで結晶構造が形成される。
- ソーダライトの結晶構造。
人工合成ではナトリウムの代わりにテトラメチルアンモニウムイオン ((CH3)4N+) を含有した方ソーダ石も得られる[3]。電荷密度の低いイオンを内包する結果、Alの負の形式電荷が補償されにくくなるため、天然物よりAlが少ない組成となる (Si/Al ≒ 5)。また、ソーダライトケージはA型ゼオライトやフォージャサイトといった工業的に重要なゼオライトの構造にも共通してみられ、結晶化条件が似ているためこれらの合成において方ソーダ石はしばしば副生成物として現れる[4]。
