タニミツバ

From Wikipedia, the free encyclopedia

タニミツバ
福島県中通り地方 2021年8月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ムカゴニンジン属 Sium
: タニミツバ S. serra
学名
Sium serra (Franch. et Sav.) Kitag. (1941)[1]
シノニム
  • Pimpinella serra Franch. et Sav. (1878)[2]
和名
タニミツバ(谷三葉)[3]

タニミツバ(谷三葉、学名: Sium serra)は、セリ科ムカゴニンジン属多年草。山地の谷間の湿った木陰にややまれに生育する[3][4][5]

は数個が束状にでて、多少肥厚する。は細長く、直立し、上部で分枝して、高さは60-80cmになる。茎は中空で植物体全体に毛はない。は互生し、茎の下部の葉は3-5個からなる奇数羽状複葉となり、葉質は薄く、小葉は卵形から卵状楕円形で、長さ3-10cm、幅1-4cm、先は尾状鋭突頭になり、基部は広いくさび形、円形、まれに浅い心形、縁に細かい鋸歯があり、小葉柄はない。茎の上部の葉は小型になり、小葉は狭披針形から線形になる。葉腋に珠芽はできない[3][4][5]

花期は7-8月。複散形花序はまばらな3-5個の小花序からなり、まばらに小さい白色のをつける。花は径2mmほどで、花弁は5個で先端は内側に曲がる。複散形花序の花柄は2-4個、長さ1-2cmで細く、総苞片はないかあっても1-2個で糸状、小花序の小花柄は5-10個、長さ7-10mmでごく細く、小総苞片は数個あり糸状になる。雄蕊は5個あり、花柱は2個ある。果実は長さ約2mmの広卵形になり、2個の分果からなり、分果に糸状で低い隆条がある。油管は約15個ある[3][4][5]

分布と生育環境

日本固有種で、本州の中部地方関東地方東北地方の太平洋側と北海道に分布し[6]、山地の谷間の木陰の水辺にややまれに生育する[3][4][5]

名前の由来

和名タニミツバは、「谷三葉」の意で、生育環境が山地の谷間であることを表す[3]

種小名(種形容語)serra は、「鋸歯」の意味[7]

ギャラリー

分類

ミツバグサ属 Pimpinella L. に含める意見もある[2][8]が、北川政夫 (1941) は、属をミツバグサ属からムカゴニンジン属に移し、学名を Pimpinella serra Franch. et Sav. から Sium serra (Franch. et Sav.) Kitag. に組み替えた[9]分子系統解析の結果からムカゴニンジン属に含められるという[5]

近縁種

脚注

参考文献

Related Articles

Wikiwand AI