ムカゴニンジン

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ムカゴニンジン
福島県会津地方 2020年9月上旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ムカゴニンジン属 Sium
: ムカゴニンジン S. ninsi
学名
Sium ninsi L. (1753)[1]
シノニム
  • Sium sisarum auct. non L. (1753)[2]
和名
ムカゴニンジン(零余子人参)[3][4]

ムカゴニンジン(零余子人参、学名: Sium ninsi)は、セリ科ムカゴニンジン属多年草[3][4][5][6]

は白くて太く、数個が束状にでる。は直立し、多く分枝し、高さは30-100cmになり、細い緑色で稜線がある。は互生し、下部のものは3-7個からなる奇数羽状複葉であるが、上部のものは3出複葉となる。小葉に小葉柄はほとんどなく、円形から細長い線形へと変化し、長さ1-8cm、幅2-10mmになり、縁に鋸歯がある。葉柄の基部は葉鞘となって茎を抱く。葉腋に珠芽ができる[3][4][5][6]

花期は9-10月。細長い枝先に複散形花序をつけ、小さい白色のをつける。複散形花序の径は2-4cmになる。歯片はごく小さい。花弁は5個で先端が爪のように内側に曲がる。複散形花序の下の総苞片および小花序の下の小総苞片は披針形で小さく、反曲して下に垂れる。雄蕊は5個あり、子房は下位で、花柱は2個ある。果実は長さ2mmの卵球形になり、2個の分果からなり、分果に脈状の隆起線があり、横断面は五角形になる。油管は約11個あり、分果の隆起線の下にも存在する[3][4][5][6]

秋に葉腋に珠芽ができて、発芽し、落下して新苗をつくる[4]。葉腋にあるうちから発芽しているものもある。

分布と生育環境

日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、日当たりの良い湿地、休耕田、池や沼の周辺の湿った場所、水中に生育する[3][4][5][6]。世界では、朝鮮半島中国大陸に分布する[6]

名前の由来

和名ムカゴニンジンは、「零余子人参」の意で、葉腋に珠芽(零余子)ができ、根は白くて太く、朝鮮人参に似ることによる[3][4]1856年(安政3年)に出版された飯沼慾斎の『草木図説』に「ムカゴニンジン」の項があり、「葉腋ニ零余子ノ如キ小珠ヲ生シ。後落テ新苗ヲナス。ソノ新苗ノ葉ハ。多ハ三裂。尤モミツバゼリノ葉ノ如シ。此一殊性アツテ又舊根指ノ如ク殆ト人参ノ形アルヲ以テ。ムカゴ人参ノ名ヲ得」とある[7]

太い根は食用にすることができる[3][8]。ヨーロッパでは根を食用にするするため栽培されていた[5]

種小名(種形容語)ninsi は、和名「ニンジン」の略形[9]

ギャラリー

近縁種

脚注

参考文献

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