タレクチベラ

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タレクチベラ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ベラ目 Labriformes
: ベラ科 Labridae
: タレクチベラ属 Hemigymnus
: タレクチベラ H. melapterus
学名
Hemigymnus melapterus
(Bloch, 1791)
シノニム[2]
  • Hemigymnus melanopterus Günther, 1862
  • Labrus melapterus Bloch, 1791
  • Halichoeres melapterus (Bloch, 1791)
  • Labrus melampterus Bloch & Schneider, 1801
  • Sparus niger Lacepède, 1802
  • Julis boryii Lesson, 1831
  • Julis beraber Montrouzier, 1857
  • Labrichthys bicolor Day, 1871
  • Cheilolabrus magnilabris Alleyne & Macleay, 1877
英名
blackeye thicklip wrasse
half-and-half wrasse

タレクチベラ(学名:Hemigymnus melapterus)は、ベラ科に分類される魚類の一種。インド太平洋に分布し、サンゴ礁に生息する。大型のベラで、唇が厚い。体色は成長に伴って大きく変化する。

1791年にドイツ博物学者であるマルクス・エリエゼル・ブロッホによって、Labrus melapterus として記載され、タイプ産地は日本であった[3]。属名は「部分的に裸の」を意味し、頬にあるごく小さな鱗を示している。種小名は「黒い鰭」を意味するが、実際には鰭は黒色ではない[4]

分布

西は紅海およびアフリカ大陸東岸から、東はポリネシアまで、南はニューカレドニアから、北は南日本まで、インド太平洋熱帯および亜熱帯海域に広く分布する[1][5][6]。日本では伊豆・小笠原諸島相模湾以南の太平洋岸、琉球列島に分布し、幼魚は南日本の沿岸域で見られる[7]。水深40m以浅のサンゴ礁、サンゴ礁の礫地や砂地、サンゴ礁外側の斜面やドロップオフに生息する[1]。幼魚はサンゴの中に隠れている[5]

形態

全長は40cmに達する。背鰭は9棘と10-11軟条から、臀鰭は3棘と11軟条から成る[2]。体高は高く、体は側扁する。頭部は大きく、口は先端にあり、唇は分厚い。体色は成長に伴って大きく変化する。幼魚の体色は緑褐色で、数本の黄色の帯が入り、鰓蓋後方の白色斜帯は太い。尾鰭は橙色である。若い雌の体後部は黒褐色で、頭部には桃色と緑色の斑模様が入る。成熟個体は鱗に水色の線が入り、黒く縁取られる。また目の周囲は青く縁取られる[8][9]。幼魚は体全体に白色の斑模様が散らばり、頭部には白色の線が入る。シマタレクチベラの幼魚と似るが、鰓蓋後方の白色帯が太いことで見分けられる。若魚の尾部は山吹色で、老成魚は全身が緑色がかる[7]

成長に伴う体色変化

生態

単独あるいは小規模な群れを作って生活する。甲殻類軟体動物蠕虫棘皮動物といった、底生無脊椎動物を捕食する[6]。サンゴから直接獲物を食べるだけでなく、砂ごと餌を口に含み、鰓蓋から砂だけを排出することもある[1]。ほとんどのベラと同様に、雌性先熟雌雄同体であり、はじめは雌として生まれ、雄に性転換する[6]

人との関わり

国際自然保護連合レッドリストでは、低危険種に指定されている。食用になり、スピアフィッシングなどで漁獲される。観賞魚として飼育されることもある。いくつかの大きな保護区に生息している[1]。日本では沖縄県で漁獲されるが、流通量は少ない[10]

画像

出典

関連項目

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