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タワー・オブ・テラー (TDS)

東京ディズニーシーにあるアトラクション From Wikipedia, the free encyclopedia

タワー・オブ・テラー(英語: Tower of Terror)は、東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにあるフリーフォール型のアトラクションである。2006年9月4日、東京ディズニーシー開園5周年の日にオープンした[1]。

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タワー・オブ・テラー
Tower of Terror
オープン日 2006年9月4日
スポンサー なし
所要時間 約2分(プレショー含まず)
定員 22名/1台
利用制限 身長102cm以上
ディズニー・
プレミアアクセス
◯
シングルライダー 対象外
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大富豪で探険家のハリソン・ハイタワー三世が建設した「ホテルハイタワー」を舞台とし、彼の謎の失踪後に閉鎖されたホテルをニューヨーク市保存協会が公開する見学ツアーにゲストが参加するという設定である[2]。

世界各地のディズニーパークに存在する「タワー・オブ・テラー」系アトラクションの一つであるが、ディズニー・ハリウッド・スタジオなどの「トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー」とは異なり、テレビドラマ『ミステリー・ゾーン』を使用せず、東京ディズニーシー独自の登場人物・物語・建築・音楽を採用している[3]。

導入には約210億円が投じられ、東京ディズニーリゾートで初めてフリーフォール型のライドシステムが採用された[4]。

概要

アトラクションは20世紀初頭のニューヨークを舞台とするアメリカンウォーターフロントの設定に合わせ、1890年代から1910年代にかけての架空の歴史が詳細に構築されている。

舞台となるホテルハイタワーは、大富豪ハリソン・ハイタワー三世が世界各地で収集した美術品・骨董品を展示する目的も兼ねて1892年に建設したホテルという設定である[5]。

1899年12月31日、ハイタワー三世はアフリカから持ち帰った呪いの偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」を公開した直後、ホテル内のエレベーターで不可解な失踪を遂げた。その後ホテルは閉鎖され、「恐怖のホテル(タワー・オブ・テラー)」と呼ばれるようになった[6]。

1912年、歴史的建造物としてホテルを保存するためにニューヨーク市保存協会が見学ツアーを開始し、ゲストはその参加者としてホテルへ入る。

開発

東京ディズニーシー版は、他のディズニーパークに存在する「タワー・オブ・テラー」を基礎としつつ、アメリカンウォーターフロントの時代設定に合わせて独自の物語が新たに制作された。

海外版で使用されている『ミステリー・ゾーン』の世界観を採用せず、ハリソン・ハイタワー三世、シリキ・ウトゥンドゥ、ニューヨーク市保存協会などのオリジナル設定を制作することで、東京ディズニーシーのテーマポートとの一体感が図られた[3]。

ハリソン・ハイタワー三世の容姿は、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングのイマジニアであるジョー・ロードをモデルとしている[7]。

アトラクションは東京ディズニーシー開園5周年当日の2006年9月4日にオープンした[1]。

バックグラウンドストーリー

ホテルハイタワー

ハリソン・ハイタワー三世は、ニューヨークの大富豪であり、世界各地を旅して美術品や骨董品を収集する探険家でもあった。

1892年、自らの邸宅を基礎として増築を繰り返したホテルハイタワーを開業した。建物にはゴシック、ヴィクトリア朝、ムガール、ムーアなど、ハイタワー三世が世界各地で目にした建築様式が混在している[6]。

館内にはハイタワー三世が世界各地から持ち帰った多数の美術品や骨董品が展示されている。

シリキ・ウトゥンドゥ

1899年、ハイタワー三世はアフリカのコンゴ川流域を探険し、現地で崇拝されていた偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」(Shiriki Utundu)を持ち帰った[8]。

偶像には強い呪いが宿っているとされ、扱う際には敬意を払うことなど複数の掟があるとされていたが、ハイタワー三世はこれを迷信として軽視していた[9]。

ハイタワー三世の失踪

1899年12月31日、ハイタワー三世はホテルで記者会見を開き、シリキ・ウトゥンドゥを公開した。

その夜、彼は偶像を持って自室へ戻るためエレベーターに乗り込んだが、午前0時直前にホテル上部で異変が発生し、エレベーターが落下した。扉が開けられた際、内部からハイタワー三世の姿は消えており、シリキ・ウトゥンドゥだけが残されていた[10]。

事件後、ホテルは閉鎖され、ニューヨーク市民から「タワー・オブ・テラー」と呼ばれるようになった。

ニューヨーク市保存協会

閉鎖後、ホテルを取り壊して新しいホテルを建設しようとする計画が持ち上がったが、歴史的建造物を保存すべきだと考えるベアトリス・ローズ・エンディコットらによって1912年にニューヨーク市保存協会が設立された[11]。

保存協会はホテルを一般公開し、ハイタワー三世のコレクションなどを見学するツアーを開始した。アトラクションのゲストは、この見学ツアーの参加者としてホテルへ入る。

建物

ホテルハイタワーは、高さ約59メートルの建物である[4]。

外観は一つの統一された建築様式ではなく、ハイタワー三世が世界各地で気に入った建築意匠を取り入れながら増築したという設定で、ゴシック様式やヴィクトリア朝様式を中心に、ムガール様式やムーア様式など複数の要素が組み合わされている[6]。

主な部分には、ホテルで最も高い「グレートタワー」、ハイタワー三世の父親が建てた「大邸宅」、ムガール様式を取り入れた「インディアンタワー」、ムーア様式の「カリフスタワー」などがある[12]。

ロビーにはハイタワー三世の探険や収集品を題材とした壁画、ステンドグラス、美術品などが配置されている[13]。

体験内容

ゲストはニューヨーク市保存協会が主催するホテル見学ツアーの参加者としてホテルハイタワーへ入る。

庭園を通ってホテルのロビーへ進むと、館内にはハイタワー三世が世界各地で収集した美術品・骨董品や、彼の探険を描いた壁画などが展示されている[13]。

続いてハイタワー三世のプライベートオフィスへ入り、1899年12月31日に行われた記者会見の音声を蓄音機で聞く。ここではシリキ・ウトゥンドゥに関連する超常現象が発生する。

その後、ゲストは倉庫を通って業務用エレベーターに乗り込み、ハイタワー三世の部屋がある最上階を目指す。上昇中に複数の超常現象に遭遇したのち、エレベーターは急上昇・急降下を繰り返す。

最大落差は約38メートル、最高速度は時速約50キロメートルである[14]。

S.E.A.との関係

ハリソン・ハイタワー三世は、世界各地のディズニーパークに展開される架空の探険家・冒険家組織「Society of Explorers and Adventurers(S.E.A.)」のメンバーとして設定されている。

Disney Parks Blogは2026年のS.E.A.公式企画において、ハイタワー三世がS.E.A.に所属し、収集した遺物を組織の記録にも残していたことを改めて紹介している[15]。

また、2026年10月20日には、ハイタワー三世の娘「ヘイゼル・ルイーズ・ハイタワー」が新たなS.E.A.メンバーとして公式に発表された[16]。

ヘイゼルの設定では、1881年にエジプトで生まれ、父ハリソンが1899年大晦日に失踪した後、S.E.A.への入会を希望したものの、父の評判を理由に拒否された。その後、時間移動装置「Timeskipper」を完成させ、父が過去に盗んだ「Ridge Jewel」を本来の場所へ返却した功績からS.E.A.の一員として認められた[16]。

広報・メディア展開

東京ディズニーシー版では、海外版とは異なる独自のバックグラウンドストーリーをゲストへ周知するため、開業前から物語を重視したプロモーションが行われた。

2006年5月11日には、専用ウェブサイト「TOT1899.com」が公開された。サイトではハリソン・ハイタワー三世の失踪事件、登場人物のプロフィール、新聞記事、取材メモ、映像などを順次公開し、アトラクション開業前から物語を体験できる構成となっていた[17]。

コミック誌やラジオなど複数の媒体とも連動し、架空の事件を追う形でバックグラウンドストーリーを展開するプロモーションが行われた[17]。

期間限定プログラム

通常版より落下回数やエレベーターの動きを変更した期間限定バージョンが、主に冬から春にかけて実施されている。

タワー・オブ・テラー:Level 13

2012年に初めて導入された特別バージョン。開業以来初めてエレベーターの動作パターンが大きく変更され、通常版より落下回数や特殊効果が増加した。

開催期間
  • 2012年1月4日 - 3月16日
  • 2013年1月4日 - 3月15日
  • 2014年1月6日 - 3月14日
  • 2024年1月9日 - 2月4日
  • 2025年1月14日 - 4月6日

タワー・オブ・テラー:Level 13“シャドウ・オブ・シリキ”

2015年に登場した「Level 13」の新バージョン。シリキ・ウトゥンドゥによる超常現象を強調した演出へ変更され、エレベーターの動作パターンも新たに制作された[18]。

開催期間
  • 2015年1月6日 - 3月20日
  • 2016年1月6日 - 3月18日
  • 2017年1月6日 - 3月17日
  • 2018年1月5日 - 3月19日
  • 2024年2月5日 - 4月7日

タワー・オブ・テラー“アンリミテッド”

2019年に導入された期間限定バージョン。過去の「Level 13」などを基礎とした複数の落下パターンのうち、いずれかをランダムに体験する構成となっている。

2024年と2025年は「Level 13」および「シャドウ・オブ・シリキ」がそれぞれ単独で復刻されたため開催されなかったが、2026年に再び実施された。

2026年版では「Level 13」と「Level 13“シャドウ・オブ・シリキ”」のいずれかをランダムで体験する形式となり、1月13日から3月31日まで開催された[19]。

開催期間
  • 2019年1月7日 - 3月20日
  • 2020年1月6日 - 2月28日
  • 2022年1月6日 - 3月30日
  • 2023年1月4日 - 3月17日
  • 2026年1月13日 - 3月31日

タワー・オブ・テラー・メモラビリア

アトラクション出口にはショップ「タワー・オブ・テラー・メモラビリア」が併設されている。

設定上はホテルハイタワーに存在した室内プール「ラジャのプール」をニューヨーク市保存協会が改装した場所で、店内にはプール時代の飛び込み台や壁画などが残されている[20]。

アトラクション関連商品や、乗車中に撮影されたライドショットなどを扱っている。

利用制限

身長102センチメートル未満のゲストは利用できない。また、乗り物に一人で座って安定した姿勢を保つことができない場合や、子どもを膝の上に乗せた状態では利用できない[21]。

高血圧、心臓・脊髄・首・腰などに疾患がある場合、乗り物に酔いやすい場合、妊娠中の場合などには利用上の注意が設けられている[2]。

関連項目

脚注

参考文献

外部リンク

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