チチュウカイミバエ

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チチュウカイミバエ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : ハエ亜目(短角亜目) Brachycera
下目 : ハエ下目 Muscomorpha
上科 : ミバエ上科 Tephritoidea
: ミバエ科 Tephritidae
亜科 : ミバエ亜科 Dacinae
: Ceratitis
: チチュウカイミバエ C. capitata
学名
Ceratitis capitata
(Wiedemann, 1824)
和名
チチュウカイミバエ(地中海実蝿)
英名
Mediterranean fruit fly, Medfly

チチュウカイミバエ(地中海実蝿、Ceratitis capitata)は、ハエ目(双翅目)・ミバエ科に属するハエの一種。主に植物を加害するミバエの一種で、数多くの果物野菜を害する害虫であるため、世界各地で非常に警戒されている。

成虫の体長は4.5 ~5.5mm前後、胸部背面にドクロマークに似た特徴的な黒斑模様を持つ[1]

アフリカ南ヨーロッパ中近東ハワイ諸島オーストラリア西部、南アメリカ中央アメリカの乾燥して暖かい気候の地域を好んで生息し、しばしば北アメリカ中央ヨーロッパなど近隣地域でも発見される[2][3]

もともとはサブサハラアフリカ原産であるが、1842年以来イベリア半島でも発見され、南欧および中近東にかけての地中海沿岸地方からエーゲ海沿岸地方まで生息域を拡大させ、また1889年には南アフリカで発見されている。太平洋地域においても1865年に北太平洋バミューダ島、1887年にはオーストラリア、さらに1910年にはハワイ諸島で発見された。[4][5][3]

アメリカ大陸には、1900年代初めにアルゼンチンブエノス・アイレスの果樹園への侵入が確認され[6]、1950年代に中央アメリカから、南アメリカ西部に拡大し、1972年にはメキシコ南部で発見されている。アメリカ合衆国においても1929年にフロリダで発見されたのを始め、1975年にはカリフォルニア州で侵入が確認された。[4][7][8]

農業害虫

柑橘類モモビワリンゴブドウパパイヤグアバコーヒーウリ類、ナスなどきわめて多くの生果実・果菜類(全200種~300種とも)の果皮下に産卵し、生まれた幼虫が果肉部分を食い荒らす[2][9][1]。この虫が果実に寄生すると腐敗落果し、ひどい場合には収穫皆無となるほどの被害をもたらす[1]

このため、日本においてもチチュウカイミバエ発生国から、この寄主となる植物や果実を持ち込むことが植物防疫法により規制されている[10]

アメリカ合衆国本土にもたびたび侵入しているが、1929年フロリダに侵入した際には、アメリカ農務省はすべての農産物の州間輸送を禁止し、700万ドルの予算と約2年の歳月を費やして、人海作戦による殺虫剤の散布と被害果樹の除去により根絶に成功した[11][8][4][12]。1956年にフロリダ州の都市部で再発した際には、ヒ素鉛の殺虫剤に替えて、新しく開発された薬剤マラチオンとプロテイン剤(誘引剤)を混合した殺虫剤を空中散布して駆除を行った。1975年および1980年に侵入が確認され果樹に被害が出たカリフォルニア州では、マラチオン混合殺虫剤散布に加え、土壌へのフェンチオン殺虫剤散布、およびアメリカ農務省ハワイミバエ研究所で開発された不妊虫放飼法を組み合わせて駆除を行った[7][12][13]。不妊虫放飼は(ガンマ線)照射により生殖能力を奪ったオスの不妊虫を地上および空中から散布放飼して害虫の数を減らす方法で、現在では被害拡大を未然に防ぐ目的で継続的に行われている[7][14]

脚注

関連項目

外部リンク

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