テチス海
パンゲア大陸の分裂から新生代第三紀まで存在した海洋
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提唱
歴史


テチス海は、3億9,000万年ほど前のデボン紀に出現したと考えられている。これを古テチス海 (Paleo-Tethys Ocean) という。3億6,000万年前の石炭紀までに広がり始めた[2]。2億5,000万年前のペルム紀と三畳紀にはローラシアとゴンドワナが合体して一つの超大陸「パンゲア」を作った[2]。古テチス海はパンゲア大陸を形成する陸塊に周囲の多くを囲まれた内海となった。超大陸のパンゲア大陸は約2億年前ないし約1億8,000万年前に南のゴンドワナ大陸と北のローラシア大陸へと分裂し始め、古テチス海と連結する形で新たなテチス海が誕生した。その後、ゴンドワナ大陸からアフリカ大陸とインド大陸(現在のインド亜大陸またはインド半島)が切り離されて北上。インド大陸とユーラシア大陸が衝突してヒマラヤ山脈を形成し、アフリカ大陸とユーラシア大陸が接近して、テチス海は消滅した。カスピ海、黒海、アラル海はテチス海の名残とも考えられている。
テチス海が存在した当時、テチス海は赤道上にあり、赤道上には海流を妨げるものがなかった。したがって地球の自転の影響で、赤道上を自転とは反対方向に流れる赤道海流がテチス海を通っていたと考えられている。この赤道海流は地球の気候や気象条件に大きな影響を与え、現在より温暖な時代であったと推定されている。
テチス海が存在した当時、温暖な気候の下で植物プランクトンが大いに繁殖し多くの死骸が海底に降り積もり、さらにその上に土砂が堆積し、大陸の接近により陸地化したのちに、現代の中東地区の石油に変化したとされる[3]。
