ディオロケトゥス

From Wikipedia, the free encyclopedia

ディオロケトゥス学名Diorocetus)は、約2043万年前から約1160.8万年前にかけて(新生代新第三紀中新世中葉)の大西洋太平洋に棲息していた化石クジラ類 (cf.) の1偶蹄目ヒゲクジラ小目ナガスクジラ上科ディオロケトゥス科[4]に分類される。

概要 ディオロケトゥス, 地質時代 ...
ディオロケトゥス
生息年代: 20.43–11.608 Ma fossil range
「ディオロケトゥス ヒアトゥス」の若い個体のトーガイコツ化石です。
Diorocetus hiatus の若い個体の頭蓋骨化石
地質時代
約2043万年前[1] - 約1160.8万年前[2]
バーディガリアン初頭 - サーラバリアン末期
新生代新第三紀中新世中葉)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目 Artiodactyla
亜目 : 鯨河馬形類 Whippomorpha
小目 : ヒゲクジラ小目 Mysticeti
上科 : ナガスクジラ上科 Balaenopteroidea [3]
: ディオロケトゥス科 Diorocetidae [3][4]
: ディオロケトゥス Diorocetus
学名
Diorocetus Kellogg, 1968 [5]
和名
ディオロケトゥス
下位分類(
閉じる

化石は、アメリカ合衆国東海岸メリーランド州バージニア州)、日本ドイツから発見されている[2]

名称

学名

学名の言語的由来については情報を確認できない。ただ、cetus は「クジラ」を意味しており、古典ラテン語で「大型の海洋動物(クジラ、サメなど)」を意味する "cētus日本語音写: ケートゥス)" から来ている。

和名

"cetus" の読みについて日本語表記揺れ・言葉の揺らぎが激しく、一つに絞ることはできない。古典ラテン語発音準拠であれば「ケトゥス」であるが、古典ラテン語発音準拠形の日本語転訛形「ケトス[注 1]」、ラテン語発音と英語発音のちゃんぽん形「ケタス[8]」、そして、英語発音準拠の「セタス」がある。したがって、本属の和名は定義文で示した4種類がある。

分類

上位分類

ディオロケトゥス科には、ディオロケトゥス属のみが分類されている。同科は、ディオロケトゥス属を収めるための新しい科として、デンマーク古生物学者メッテ・エルストルップ・ステーマン (Mette Elstrup Steeman) によって2007年に提唱された[3]

下位分類

地質年代:20.43 - 11.608 Ma(約2043万年前 - 約1160.8万年前)。
地質年代:20.43 - 13.65 Ma(約2043万年前 - 約1365万年前)。
化石は、日本の埼玉県秩父市秩父盆地に分布する秩父町層群 (Chichibumachi Group) 奈倉層英語版内の2か所から産出した[9][12][11]。最初の発見は1984年(昭和59年)であった[9]。このクジラは、約1700万年前から約1500万年前までの約200万年間に亘ってこの地域に存在していた古秩父湾こちちぶわん[注 3]を泳いでいた[9]
  • Diorocetus hiatus  Kellogg, 1968 [5] | 和名:ディオロケトゥス・ヒアトゥス
タイプ[5]
地質年代:15.97 - 13.65 Ma(約1597万年前 - 約1365万年前)。
アメリカ合衆国東海岸にあるチェサピーク層群英語版カルバート層英語版メリーランド州域の地層およびバージニア州域の地層から産出した。
地質年代:20.43 - 15.97 Ma(約2043万年前 - 約1597万年前)。
化石は広島県庄原市備北層群(Bihoku Group. 三次市域と庄原市域に分布する中新統)から1982年(昭和57年)8月に発見された。
  • ドイツ産出の未同定種
化石は、ドイツシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州にあるヴィーナーベルガー粘土鉱山 (Tongrube Wienerberger) から産出した[15][16]
地質年代は 13.7 - 11.608 Ma(約1370万年前 - 約1160.8万年前)で、サーラバリアン階に属する[15]。したがって、本属の種の中で最も若い時代まで生き延びていたことになる。

論文

記載論文

他の研究論文

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI