ディクソン多項式

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数学においてディクソン多項式(ディクソンたこうしき、: Dickson polynomials)あるいはブリューワ多項式(Brewer polynomials)とは、L. E. Dickson (1897) によって導入され、Brewer (1961) によるブリューワ和の研究において再発見されたある多項式列で、Dn(x,α) と記述される。

複素数体上では、ディクソン多項式は変数変換によりチェビシェフ多項式と本質的に同値であり、実際しばしばディクソン多項式はチェビシェフ多項式と呼ばれている。ディクソン多項式は、チェビシェフ多項式と同値でないときは、有限体上で多く研究されている。その興味の一つとして、固定された α に対し、ディクソン多項式は置換多項式英語版の多くの例を与えることが挙げられる。ただし置換多項式とは、有限体の置換として働く多項式のことである。

D0(x,α) = 2 であり、n > 0 に対する(第一種)ディクソン多項式は次で与えられる。

このはじめのいくつかを挙げると、次のようになる。

第二種ディクソン多項式 En は、次で定義される。

この研究は多くはなされておらず、その性質は第一種ディクソン多項式と同様である。第二種ディクソン多項式のはじめのいくつかを挙げると、次のようになる。

性質

Dn は次の等式

を満たす。n≥2 に対し、ディクソン多項式は漸化式

を満たす。ディクソン多項式 Dn = y は次の常微分方程式の解である。

また、第二種ディクソン多項式 En = y は次の微分方程式の解である。

それらの通常型母関数は、次で与えられる。

他の多項式との関係

置換多項式とディクソン多項式

参考文献

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