発見されて以降、世界中の熱帯、亜熱帯地域において移入が確認され、デイゴ属植物に深刻な被害を与えている。
2004年に行われたデイゴ類に発生するメイガ類の調査時には、デイゴヒメコバチの被害は確認されなかった[6]。しかし、2005年5月に沖縄県石垣島でデイゴに多数の虫こぶが確認された[2]。その後、沖縄本島などでも同様の症状が確認され、これらの虫こぶの解剖や飼育を行った結果、これらの虫こぶからデイゴヒメコバチが発生するのが確認された[2]。石垣島や沖縄本島以外でも、これに続いた調査で波照間島、西表島、宮古島、久米島、竹富島などでデイゴヒメコバチが確認され、2006年には前年には確認されなかった鹿児島県奄美大島、徳之島で確認された[6][7]。徳之島では街路樹として使われているアメリカデイゴでもデイゴヒメコバチの寄生が確認され、同様に街路樹として使用している鹿児島県の本土や宮崎県などにおいても、移入による被害が懸念されている[6]。
沖縄県那覇市や石垣市などで、樹木に注入することで害虫の発生を抑える農薬、アトラック液剤を使用した防除が試みられている[8][9]。デイゴ類にアトラック液剤を使用すると、デイゴヒメコバチの産卵は防ぐことはできないが孵化した幼虫を駆除し、予防的な効果を発し、デイゴ類への新しい虫こぶの発生が最小限に抑えられる[8]。しかし、このような樹木注入薬は、薬剤1本につき2000円前後かかるとされ、1本のデイゴ類の成木に対して10数本使用することから多大な費用が掛かり、各島内での全デイゴ類への対処には至っていない[7][9]。一方で薬剤の注入が完了したデイゴ類では、薬剤未注入のデイゴ類よりも高い開花率となっており、効果が表れている[7][9]。
2005年4月にハワイ州オアフ島で、2006年10月にフロリダ州で侵入が確認された[3][5]。
ハワイ州では2005年4月にオアフ島のデイゴで確認され、7月にはハワイ島、カウアイ島、マウイ島で、8月にはモロカイ島、10月にはカホオラウェ島で確認された[5]。ハワイには固有種であるハワイデイゴ(英語版)が分布しており、影響が懸念されている[6]。一方で、ハワイ州農務局やハワイ大学熱帯農業人的資源学が2005年から2007年にかけてアフリカで調査を行い、天敵となると思われるカタビロコバチ科の一種 Eurytoma erythrinae を採集した[5]。試験の結果、E. erythrinae は、デイゴヒメコバチに特異的に寄生し、他の昆虫種や植物には影響が見られなかったため、2008年11月に自然界に放たれ、生物的防除が試みられている[5]。2009年にはヒメコバチ科の一種 Aprostocetus nitens を用いた防除試験も開始されている[10]。
北アメリカ大陸で確認されたのはフロリダ州が最初であり、2006年10月に州南部マイアミ・デイド郡にあるマイアミ動物園(英語版)のデイゴで確認された[3]。その後、アメリカデイゴ、ハワイデイゴ、デイゴ属の一種(E. stricta)に寄生しているのが確認され、さらに何種のデイゴ属に被害を与えているのか、明確になっていない[3]。