デジタルブック (NEC)
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商品コンセプトは「読書の新しいスタイルの創造」[1]。専用の読書端末は文庫本1ページくらいの大きな画面、大きめの文字で、片手で読書できることをセールスポイントとした[1]。デジタルならではの機能として、目次からすぐに読みたい箇所に飛べるジャンプ機能、最後に読んだページを記憶するしおり機能、文字の拡大、文字の検索の他、文章にマーカーやマスクを付けたり、切り抜いて別画面に表示することもできた[2][3]。
ソフトウェアの提供に使われるメディアには、当時もっとも普及しており安価であったフロッピーディスクが採用された[1]。1993年11月の発売時には80タイトル以上のソフトが用意され、伊達公子を採用したテレビCMなども放送された[4]。
ハードウェア
デジタルブックプレーヤDB-P1
| 開発元 | NEC |
|---|---|
| 発売日 | 1993年11月25日 |
| 標準価格 | 29800円 |
| メディア | フロッピーディスク |
| OS | MS-DOS ver 3.10 |
| ディスプレイ | モノクロ液晶(5.6インチ、320×400ドット) |
| グラフィック | モノクロ |
| 電源 | 単3電池4本またはオプションの専用のバッテリーまたはACアダプター |
| サイズ | 130×169×30ミリメートル[5] |
| 重量 | 約340グラム(単三電池込みで約430グラム)[5] |
NECが1993年11月25日に発売したデジタルブックプレイヤー[1]。5.6インチ、320×400ドットのモノクロ液晶を採用した縦型の端末で、画面の下側と右側に操作用のボタンが配置されている[5]。デジタルブックは3.5インチのフロッピーディスクで提供されるが、本体にドライブは内蔵されていないため外付けのものを使用する[5]。容量はデジタルブック1冊分のみ[5]。内蔵OSはMS-DOS ver 3.10[5]。電源は単3電池4本またはオプションの専用のバッテリー、もしくはACアダプターを使用し、アルカリ電池を使用した場合は約4時間、専用バッテリーの場合は約2.5時間使用できた[5]。発売時の価格は2万9800円[5]。1994年のグッドデザイン賞を受賞した[6]。
フロッピィディスクユニットDB-P1-02
別売のフロッピーディスクユニット[1]。ドライブはPC-98シリーズとも互換性があり、PC-98側で電子書籍を読んだり、PC-98で作成したテキストを転送してプレイヤーで表示することもできた[5]。発売時の価格は1万2800円[1]。
デジタルブックプレーヤDB-P2
| 開発元 | NEC |
|---|---|
| 発売日 | 1996年3月 |
| 標準価格 | 39800円 |
| メディア | フロッピーディスク |
| OS | MS-DOS ver 3.10 |
| ディスプレイ | モノクロ液晶(5.6インチ、320×400ドット) |
| グラフィック | モノクロ |
| 電源 | 単3電池2本またはオプションの専用のバッテリーまたはACアダプター |
| サイズ | 115×185×19ミリメートル[7] |
| 重量 | 約310グラム(単三電池込みで約360グラム)[7] |
DB-P1の後継機で、1996年3月に発売された[7]。基本的な機能はDB-P1を引き継ぎつつも本体の薄型軽量化を実現、操作ボタンは画面下部にまとめられた[7]。アルカリ電池を使用した場合の駆動時間が倍以上の10時間となり、容量がデジタルブック2冊分となった[7]。また赤外線による通信機能を有し、2台揃えると囲碁や将棋の対局が可能となった[7]。発売時の価格は3万9800円[7]。1996年のグッドデザイン賞を受賞した[8]。