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トゲツヅミモ属

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トゲツヅミモ属(トゲツヅミモぞく、学名: Xanthidium)は、接合藻チリモ目チリモ科に分類される緑藻の一属である。クサンチジウム属やサンチジウム属ともよばれる。単細胞性であり、棘をもち、中央は深くくびれ、各半細胞中央は細胞壁が肥厚してしばしば模様がある(図1)。葉緑体は中軸性または側膜性。湖沼や湿原などに生育する。130種ほどが知られる。「トゲツヅミモ」の名は、ツヅミモ属に似るが棘をもつことに由来し[3][2]、学名の Xanthidium はギリシア語の xanthos(黄色)に由来する[3][7]。

概要 トゲツヅミモ属, 分類 ...
トゲツヅミモ属
1. Xanthidium antilopaeum
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : 植物界 Plantae (アーケプラスチダ Archaeplastida)
亜界 : 緑色植物亜界 Viridiplantae
階級なし : ストレプト植物 Streptophyta
綱 : ホシミドロ綱 (接合藻綱) Zygnematophyceae
目 : チリモ目 Desmidiales
科 : チリモ科 Desmidiaceae
属 : トゲツヅミモ属 Xanthidium
学名
Xanthidium Ehrenberg ex Ralfs, 1848[1]
タイプ種
Xanthidium cristatum Brébisson ex Ralfs, 1848[1]
和名
トゲツヅミモ属[2][3][4]、クサンチジウム属[2][5]、サンチジウム属[6]
種
約130種
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特徴

単細胞性でやや扁平、中央が深くくびれて2個の半細胞に分かれている[1][2][5][8][9](図1, 2)。各半細胞は楕円形、六角形、台形などであり、頂辺は平坦、1対以上の棘がある[1][2][5][8][9](図1, 2)。棘の形や配置は多様であり、重要な分類形質となる[1]。半細胞の中央付近は著しく肥厚しており、またこの部分が小孔などによって装飾されているものもある[1][2][5][9](図1, 2a)。この肥厚部に鉄が沈着して褐色に着色していることがある[5][8]。細胞壁は平滑または細かい孔が散在している[1][5][8]。各半細胞に中軸性または側膜性の葉緑体が1個から数個存在し、それぞれピレノイドを含む[1][5][7][8][9](図1, 2)。核は細胞中央にある[1]。

2a. X. cristatum
2b. X. armatum
2c. 分裂中の X. antilopaeum

二分裂によって無性生殖を行う[1][5][5]。細胞質分裂時の小さな半細胞が形成され、これが発達して娘細胞が完成する[1](図2c)。接合による有性生殖を行い、配偶子嚢間に接合胞子が形成される[1][5][8]。接合胞子は球形、表面には棘がある[1][5][8]。

生態

世界中に分布し、貧栄養で酸性の湖沼や湿原に生育する[1][9][4]。

分類

トゲツヅミモ属は、ホシミドロ綱(接合藻)のチリモ目、チリモ科に分類される[1]。

2025年現在、トゲツヅミモ属には130種ほどが知られている[1]。種の分類形質としては、細胞の形態、大きさ、棘や細胞壁の特徴などが用いられている[2][8]。日本からは30種ほどが報告されている[2]。

脚注

外部リンク

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