トランスケトラーゼ

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トランスケトラーゼ
識別子
略号 TKT
Entrez英語版 7086
HUGO 11834
OMIM 606781
RefSeq NM_001064
UniProt P29401
他のデータ
EC番号
(KEGG)
2.2.1.1
遺伝子座 Chr. 3 p14.3
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トランスケトラーゼ(Transketolase)は、全ての生物が持つペントースリン酸経路と、光合成カルビン回路に関与する酵素である。この酵素は、これら2つの経路で反対方向に進む2つの重要な反応を触媒する。非酸化的なペントースリン酸経路の最初の反応では、補因子チアミンピロリン酸が5炭素ケトース(D-キシルロース-5-リン酸)から2つの炭素を受け取り、これを5炭素のアルドース(D-リボース-5-リン酸)に転移させ、7炭素のケトース(セドヘプツロース-7-リン酸)を形成する。2つの炭素を取られたD-キシルロース-5-リン酸は、3炭素のアルドースであるグリセルアルデヒド-3-リン酸になる。カルビン回路では、トランスケトラーゼは逆の反応を触媒し、セドヘプツロース-7-リン酸とグリセルアルデヒド-3-リン酸をアルドースのD-グリセルアルデヒド-3-リン酸及びケトースのD-キシルロース-5-リン酸に変換する。

ペントースリン酸経路でトランスケトラーゼによって触媒される2つめの反応でも、同じようにチアミンピロリン酸がD-キシルロース-5-リン酸から2炭素をエリトロース-4-リン酸に転移し、フルクトース-6-リン酸とグリセルアルデヒド-3-リン酸を形成する。カルビン回路でも全く同じ反応が逆向きに起きる。さらに、カルビン回路ではこれがトランスケトラーゼによって触媒される最初の反応となる。

哺乳類では、トランスケトラーゼはペントースリン酸経路と解糖系を繋げ、過剰の糖リン酸炭水化物代謝経路に供給している。この存在は、特に脂肪酸を合成する肝臓乳腺ステロイドの合成を行う肝臓や副腎等の生合成の盛んな組織で、NADPHの生産に不可欠である。チアミンピロリン酸は、カルシウムとともに必須の補因子である。

トランスケトラーゼは、哺乳類の角膜角膜角質細胞によって大量に発現し、角膜のクリスタリンの1つになっていると言われている[1]

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