トロンボポエチン
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トロンボポエチン(英:Thrombopoietin、TPO)は血小板の前駆細胞の増殖および分化に関与する造血因子である。血小板は造血幹細胞から巨核球を経て分化し、血液凝固において重要な役割を果たすと共に、種々の免疫反応にも関与している。巨核球や血小板の形成には種々のサイトカインが関与しており、インターロイキン(IL)-1、-3、-4、-6、-7、-11やGM-CSF、エリスロポエチン(EPO)、幹細胞因子(SCF)によって促進される。TPOは血小板の形成を促進する活性を有することが1958年から示唆されており[1]、精製・同定を試みるも成功するには至らなかったが、1994年にはじめてTPOのクローニングが行われた。その後、TPOは巨核球コロニーの形成を抑制する機能を持つc-mplのリガンドであることが解明され、造血系細胞の産生に重要な因子であると考えられている。
産生
受容体
ヒトにおいてTPO受容体であるc-mplの遺伝子は12個のエキソンを有しており、1p34に位置する(マウスでは第4染色体上に存在)。c-mpl mRNAの3'末端側の選択的スプライシングにより、P型(71kDa)とK型(65kDa)の2種類のタンパク質が産生され、これらは細胞内領域の構造が互いに異なる。P型は細胞内領域にBox1およびBox2と呼ばれるシグナル伝達に関与するドメインを有するが、これらはK型には存在せず、その機能に関してはよく分かっていない。細胞外領域の構造は共通しており、4つの保存されたシステイン残基とサイトカイン受容体に特徴的なWSXWSモチーフを含む。
c-mplは骨髄性白血病に関連するレトロウイルス(MPLV)の癌遺伝子v-mplと相同性を有しており、血小板や巨核球の他、赤芽球系の細胞にも発現している。