トール石

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化学式 (Th,U)SiO4
対称 正方晶系 - ditetragonal dipyramidal (4/m 2/m 2/m)
トール石 (Thorite)
オンタリオ州ケンプ鉱山産のトール石結晶 (2.2 x 2.2 x 1.6 cm)
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 (Th,U)SiO4
結晶系 正方晶
対称 正方晶系 - ditetragonal dipyramidal (4/m 2/m 2/m)
単位格子 a = 7.13 Å, c = 6.32 Å; Z = 4
晶癖 四角柱または擬八面体結晶
へき開 {110}面で明瞭
断口 貝殻状
粘靱性 脆い
モース硬度 4.5 - 5
光沢 ガラス光沢 - 樹脂光沢
黄橙、黄褐色、黒褐色、黒色
条痕 淡橙色 - 濃褐色
透明度 ほぼ不透明、薄片では半透明
比重 6.63 - 7.20
光学性 単軸性 (-)
屈折率 nω = 1.790 - 1.840 nε = 1.780 - 1.820
複屈折 δ = 0.010 - 0.020
変質 メタミクト化
その他の特性 放射性
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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トール石 (トーライト、Thorite) は、組成式 (Th,U)SiO4 で表されるトリウムネソケイ酸塩鉱物である。正方晶系でジルコン(ZrSiO4)やハフノン(HfSiO4)と同形である。もっともありふれたトリウム鉱物で、強い放射能を持つことが多い。命名は1829年で、トリウムを含むことから名付けられた。トール石は1828年にノルウェーのLøvøya島で牧師・鉱物学者のハンス・モルテン・トラーネ・エスマルクが採取した黒い鉱物の標本を、鉱物学・地質学の教授であった父イェンス・エスマルクに送ったことで見いだされた[4][5][6]

同質異像には単斜晶系ハットン石英語版があるが、トール石よりも高温の条件で生成するため希少である。

プラハ自然博物館に展示されているトール石
緑色のトール石の結晶(拡大)

トール石の標本は主に火成岩ペグマタイト火山砕屑岩熱水鉱脈接触変成岩に付随して見つかる。また、砕屑のように細粒となることが知られている。結晶の形を保っているものは希であるが、 両端が角錐状の短柱状の整った結晶が見つかることもある。ジルコンモナズ石ガドリン石フェルグソン石閃ウラン鉱イットリア石パイロクロアと随伴することが多い[3]

トール石は現在では重要なウラン鉱石になっている。トール石の変種で、しばしばウラノトール石 (uranothorite) と呼ばれるウラン含量の多いものはカナダオンタリオ州バンクロフトでの主要なウラン鉱石である。他には橙色を呈するオランジャイト (orangite) や不純物としてカルシウムを含むカルシオトール石 (calciothorite) がある。

性質

脚注

関連項目

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