ドミニク 孤高の反逆者
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| ドミニク 孤高の反逆者 | |
|---|---|
| Dominique | |
| 監督 | マイケル・S・オヘダ |
| 脚本 | マイケル・S・オヘダ |
| 原案 |
モーリス・コンプト マイケル・S・オヘダ |
| 製作 |
アルバロ・グティエレス ジェイソン・グルヴィッツ マイケル・S・オヘダ オクサナ・オルラン |
| 製作総指揮 |
バリー・ブルッカー モーリス・コンプト ジョエル・グッドマン マコト・カーン ジェフ・ミラー |
| 出演者 |
オクサナ・オルラン マリア・デル・ロサリオ モーリス・コンプト アラナ・デ・ラ・ロサ |
| 音楽 | ナレク・ミルザエイ |
| 撮影 | ジム・オル |
| 編集 | マイケル・S・オヘダ |
| 製作会社 |
グリーン・ドッグ・フィルム レーニング・エンターティンメント アゴラ・フィルム |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 100分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語、スペイン語 |
| 興行収入 |
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『ドミニク 孤高の反逆者』(ドミニク ここうのはんぎゃくしゃ、原題:Dominique)は、アメリカ合衆国とコロンビア合作による2024年のアメリカ映画。
日本公開時のキャッチコピーは、「このグリンガ(白人女)、最強」。
主演のオクサナ・オルランの談話によると、『ドミニク 孤高の反逆者』は女性版ジェームズ・ボンドや、 ジョン・ウィックのイメージで制作したとのこと[2]。本作は2024年10月11日にアメリカのロサンゼルスで限定公開された後[3][4]、同年12月5日よりコロンビアで劇場公開。オープニングの成績は11,971ドル、最終的な興行成績は24,139ドルとなった[1]。
日本での劇場公開時は、映倫の審査によりR15+指定(15歳未満の鑑賞を禁ずる)に区分されている[5]。戦闘力の高いヒロイン像が、広江礼威原作のテレビアニメ『BLACK LAGOON』の主人公と重なることから、同アニメでレヴィの声を演じた豊口めぐみが予告編ナレーターに抜擢された[6][7]。
ストーリー
南米コロンビアのアグアヒラ砂漠で小型飛行機が撃墜された。操縦席で気絶していたかに見えた白人女性ドミニクは、墜落現場に来た3人組の犯人を短時間で殺害し、彼らのジープを奪って町に向かう。ダイナーで食事をしているドミニクに、現地の男フリオが「麻薬カルテルが牛耳っているこの町は、女ひとりで来るには危険だ」と気遣って話しかけてきた。そんな男をドミニクは気に入り、無言で酒をおごる。その夜、泊めてもらった彼の部屋で激しいセックスを行なったドミニクは、翌朝フリオが制服に着替える姿を見て、地元の警察官だったことを知る。
フリオの未亡人の姉パウリナは妊娠中で、長女のアブリル、次女のフアナ、長男のルカスを抱え、車椅子を使っている老父ペドロと母屋で暮らしている。この町ではよそ者の白人女性を“グリンガ”と呼んでいたが、家族は無口で無愛想なウクライナ人のグリンガに親切に接する。酷い脱水症状で突然倒れたドミニクは、パウリナ一家と親しい医師メディナの手当てを受けて回復した。フリオが勤務する警察署は麻薬組織との癒着で腐敗しており、サンティアゴ署長は麻薬カルテルの女ボス、ガブリエラ・デラ・クルスの手下同然だった。署内で横行している非道な拷問と殺人の数々を盗撮していたフリオは、内部調査官の男に現状を訴えるが、彼もまた麻薬組織の傀儡で、拘束したフリオの身柄を署長に引き渡す。サンティアゴは痛めつけたフリオに、動画データを収めたノートPCを引き渡すよう脅すが、フリオは脅迫に屈しなかった。
翌朝、署長の部下ナヴァロ刑事が警官隊を率いて、フリオの惨い遺体を自宅に届けに来た。泣き叫ぶ家族の中に1人のグリンガを見つけたナヴァロが、フリオの知り合いかと尋ねると、ドミニクは「彼のファックは凄かったわ」とだけ答える。鼻で笑うナヴァロが部下に皆殺しを命じようとした時、ドミニクは俊敏な動きと正確な射撃でナヴァロたち6人の警察官を倒し、一味を退ける。彼女は暗殺の特訓を受けた殺しのプロだったのだ。ドミニクは敵が血眼になってフリオのノートPCを奪いに来ると考え、家にトラップを仕掛けて待つことにする。すでにその頃、サンティアゴ配下のチャゴは、フリオの家を襲撃する大部隊を集めていた。
ドミニクは、アブリルの協力を得て武装集団を迎撃し、次々と敵を倒して行くものの、その攻防戦の最中に産気づいたパウリナは分娩を始め、ひとりで男児を出産する。敵の警官は総て始末したが、アブリルを守るためにボーフレンドのアンゾが、キッチンではペドロが犠牲になった。事前にメディナと連絡を取り、脱出の算段をつけていたドミニクは、産まれたばかりの赤子を含めた家族を連れて険しい山越えをする。逃亡用の救急車で待機していたメディナのもとに一家は辿り着いたが、そこにも追っ手が迫って来てメディナを始め家族は全滅。彼女らを守りきれなかったドミニクは慟哭の叫びをあげる。ドミニクはフリオが遺した警察の汚職の証拠をマスコミ経由で公開した後、サンティアゴを庇護したデラ・クルスの屋敷に乗り込んで関係者を皆殺しにした。後日、パウリナの叔父が司祭を務めるタイロナの教会を訪れたドミニクは、彼女の形見の十字架を叔父にそっと手渡すのだった。
キャスト
スタッフ
- 監督、脚本 - マイケル・S・オヘダ[9]
- 原案 - モーリス・コンプト[9]、マイケル・S・オヘダ[9]
- 製作 - ジェイソン・グルヴィッツ[9]、アルバロ・グティエレス[9]、マイケル・S・オヘダ[9]、オクサナ・オルラン[9]
- 製作総指揮 - バリー・ブルッカー[10]、モーリス・コンプト[10]、ジョエル・グッドマン[10]、マコト・カーン[10]、ジェフ・ミラー[10]
- 撮影 - ジム・オル[9]
- 編集 - マイケル・S・オヘダ[9]
- 音楽 - ナレク・ミルザエイ[9]
- 美術 - アンドレス・ベラスケス[9]
- 衣装 - カリーナ・ペトラザ[10]
- 特殊メイク - ガブリエラ・チャイデス[10]、ソフィア・フェレイラ[10]
- 特殊効果 - クリスチャン・プエンテス[10]
- キャスティング・ディレクター - フアン・パブロ・リンコン[9]
- 助監督 - カミラ・デミチェリス・リショー[10]
- 字幕翻訳 - 額賀深雪[9]
製作
本作はコロンビアの映画製作会社アゴラ・フィルムと、アメリカの映画会社ライオンズゲートの共同制作で、撮影は主にコロンビアの首都ボゴタとカリフォルニア州ロサンゼルスで行なわれた[11]。
コロンビアの製作会社アゴラ・フィルムのアルバロ・グティエレスは、これまでにもアクション映画のジャンルに挑戦したことはあったが、コメディ寄りのものだった。北米映画の製作会社と組むことで、アメリカ流の本格的なアクション映画が出来るのではないかとグティエレスは考えた。2021年末、共通の知り合いを通じてグティエレスは、マイケル・S・オヘダ監督の次回作にエキゾチックな要素を求めていたアメリカ人プロデューサー ジェイソン・グルヴィッツと会う機会を得た。ニッチなジャンルから脱却して、広く一般向けのファン層に向けたアクション映画を目指していたグルヴィッツは、力強いコロンビアというパートナーを得て共同で映画を製作することにした[4]。
オクサナ・オルランはスクリーン・デビュー作『Lana's Rain』(2002年)以来、『Rise of the Phoenix』(2015年)、『The Russian Bride』(2018年)などのアクション映画でマイケル・S・オヘダ監督と組んでいた。ウクライナ人の傭兵ドミニクを主人公にした『Rise of the Phoenix(ライズ・オブ・ザ・フェニックス)』は、本来は大予算を組んだ映画として製作するつもりだったが、資金が集まらずに短編映画になった経緯がある。『ドミニク 孤高の反逆者』は、コロンビアとアメリカとの合作で、この2015年の短編映画を長編に拡張したオルランとオヘダのコンビによる4作目である[2]。
当時の予算で小規模になっていた『Rise of the Phoenix』を、もっとスケールアップしようとオヘダとオルランは話し合い、短編の中にはなかった新たな要素を加えて『ドミニク』の企画を立ち上げた。世界的なコロナウイルスの感染拡大で影響を受け、製作の一時的な中断を余儀なくされたが、ここで諦めてはいけないと様々なアイデアを出しあって乗り越えた。オルランは以前からアクション映画に備えてマーシャルアーツの訓練をしていた女優だったが、本作のプリプロダクションが2ヵ月しかなかったため、その期間中にもスタント・コーディネーターと栄養士についてもらい、更にトレーニングを重ねた。製作総指揮と原案に関わり、サンティアゴ署長を演じたモーリス・コンプトは、オルランが声をかけて参加してもらったという[12]
オルランは撮影のために初めてコロンビアを訪れ、緑が豊かで美しく本当に素晴らしい国だと感銘を受けつつも、2時間おきに降る雨で天候に悩まされ、標高の高いボコタでの撮影は酸素濃度と気圧に慣れるために到着数日はアクションをせずに身体を慣らす必要があった。長時間労働と雨天のせいで、常に撮影に追われるような大変な状況で、3週間、連日4時間しか眠れなかったオルランは「もっと時間があれば良かった」と苦労を語った[2]。
幸いにもロサンゼルスでの限定上映は好評を博し、2024年5月のコロンビアでの上映以降は、カナダ、アメリカ合衆国、チリ、アルゼンチンや、イギリス、フランス各国での販売が決まっており、AmazonやAppleほか、様々なプラットフォームで映画を配信されることになった。レビューも好意的なものが多く、『ニューヨーク・タイムズ』紙が今シーズンのアクション映画ベスト5として本作を選出した。製作会社アゴラ・フィルムの代表者は「こんなことは今までなかった」と話している[4]。
オルランは2024年10月のインタビューで、ドミニクの物語の始まりを描く第2作が軌道に乗っていることを明かした[2]。