ナアマ (レメクの娘)
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ユダヤ教での解釈と派生
ミドラシュにおけるノアの妻ナアマ
「創世記」に記される唯一の独身女性の名であったことから、ユダヤ教のミドラシュ(聖書解釈の方法、解釈が書かれた文献)では、ノアの妻で大洪水後の人類の母である女性の名はナアマとされたと思われ、ノアの妻ナアマは天使が虜になるほど美しい女性と讃えられる一方、偶像に歌を捧げ、音楽によって人々を偶像崇拝に誘い込み、堕落を助長する悪意に満ちた誘惑者、「偶像崇拝の女」だと解釈された[2][3]。ナアマという名の語源は主に「心地よい」という意味であるが、旋律や歌といった意味合いも持つことに関連すると思われる[2][3]。
ミドラシュやカバラのゾーハルのナアマ
こうしたナアマの否定的な解釈は後代のミドラシュやカバラ(ユダヤ教神秘主義)のゾーハルにも見られ、そこではナアマは人間の男だけでなく天使・悪魔さえも誘惑する悪女と記述され、ナアマと天使シャマドンの交わりから悪魔界の王アスモデウスが生まれたともされた[2]。
後のカバラ文献でナアマは、赤ん坊の首を絞め、眠っている男を誘惑して血を吸う女悪魔とされた[4](悪魔ナアマ)。
しばしば『旧約聖書』のレメクとチラの娘ナアマ、ノアの妻ナアマ(『旧約聖書』に典拠なし)、その否定的解釈と派生した言説は混同されている。ラビの中には、レメクとチラの娘ナアマが兄トバルカインと近親相姦しアスモデウスが産まれたと主張する者もいる[4][5]。
