ナタリー・ハインズ

アメリカの競泳選手 From Wikipedia, the free encyclopedia

ナタリー・アニシャ・ハインズ(Natalie Anisha Hinds, 1993年12月7日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ミッドランド出身の女子競泳選手。専門は自由形バタフライオリンピック競泳アメリカ代表に選出されメダルを獲得した史上4人目のアフリカ系アメリカ人女性である。

フルネーム ナタリー・アニシャ・ハインズ
概要 ナタリー・ハインズ, 選手情報 ...
ナタリー・ハインズ
選手情報
フルネーム ナタリー・アニシャ・ハインズ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
泳法 自由形バタフライ
大学 アメリカ合衆国の旗 フロリダ大学
生年月日 (1993-12-07) 1993年12月7日(32歳)
生誕地 アメリカ合衆国の旗 テキサス州ミッドランド
身長 188cm
体重 76kg
獲得メダル
国際大会 1 2 3
オリンピック 0 0 1
世界選手権 1 0 1
世界短水路選手権 1 2 0
合計数 2 2 2
競泳 女子
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2020 東京4x100mフリーリレー
世界選手権
2022 ブダペスト4x100mメドレーリレー
2022 ブダペスト4x100mフリーリレー
世界短水路選手権
2022 メルボルン4x50mフリーリレー
2022 メルボルン4x100mフリーリレー
2022 メルボルン4x50mメドレーリレー
テンプレートを表示
閉じる

経歴

生い立ち

父メルヴィンと母クラウディアの間に生まれる[1]。クラウディアはナタリーを妊娠中にラップスイミングをしていたという[2]

姉ローレンの後を追って4歳で水泳、6歳で競泳を始めると、9歳の時にはテキサス年齢別選手権に初出場を果たした。12歳の時には自分が水泳が得意なのだと気づいたという[1][3]

大学時代

フロリダ大学に進学してゲイターズの一員となったハインズはNCAAタイトルこそ獲得できなかったものの、SEC選手権の100y自由形で2回優勝(2015年・2016年)、100yバタフライで1回優勝(2013年)、オール・アメリカ英語版に20回選出、2015年のオールSECファーストチームに選出、2013年のSEC女子最優秀新人賞を受賞するなど活躍した[4]。また、2015年NCAA選手権の100y自由形では1位にシモーネ・マニュエル、2位にリア・ニール、3位にハインズが入り、NCAA選手権の競泳競技で史上初めてアフリカ系アメリカ人が表彰台を独占するという歴史的快挙の当事者の1人となった[5]

引退と復帰

2016年全米オリンピック選考会に出場するも50m自由形で55位(26秒08)、100m自由形で40位(56秒31)、100mバタフライで70位(1分01秒08)に終わった[6]。この散々な結果に、とても恥ずかしく、本当にがっかりしたというハインズは泳ぐことが嫌になり引退することにしたが、恥ずかしさもあって引退を公表することはしなかった。その後はターナー・ブロードキャスティングブリーチャー・レポート・ライブ英語版で働き、副業で水泳のコーチもしていた。仕事は好きだったものの朝9時から午後5時までのデスクワークが自分には向いていないと思っていたハインズは、2018年に全米選手権を観戦した際に選手たちが楽しそうに泳いでいるのを見て競泳に復帰することを決めた。2018年の秋からトレーニングを開始し、12月には復帰後初の大会に出場した[3][7]

復帰後最初の大きな大会となった2019年の全米選手権では、50mと100mの自由形で5位(25秒02と54秒34)、100mバタフライで8位(58秒78)と好成績を収めた[8]

2021年全米オリンピック選考会

50mと100mの自由形、100mバタフライの3種目に出場した。50m自由形と100mバタフライは準決勝11位(25秒14と58秒40)に終わったものの[9][10]、前回の全米オリンピック選考会から大幅に順位を上げた(前回は50m自由形が55位、100mバタフライが70位)[11]。100m自由形では53秒84で4位に入り、個人種目での出場権は逃したものリレー要員としてアメリカ代表に選出された。これによりハインズは、マリッツァ・コレイアリア・ニール、シモーネ・マニュエルに次ぐ、オリンピック競泳アメリカ代表に選出された史上4人目のアフリカ系アメリカ人女性となった[7]

2020年東京オリンピック

1年延期された東京オリンピックの4×100mフリーリレーに出場し、27歳にして国際大会デビューを果たした。第4泳を務めた予選ではチーム最速スプリットタイムの53秒28をマークし、アメリカの順位を4位から2位に引き上げる活躍を見せ、この結果決勝を泳ぐメンバーにも選ばれた。決勝前日は1時間しか眠れずパニックに陥ったが、ルームメイトに落ち着かせてもらい、カフェインを摂取して決勝に臨んだ。決勝では第3泳を務めると、第1泳のエリカ・ブラウン英語版と第2泳のアビー・ワイツェル英語版から引き継いだ時点では4位だったが、ハインズは53秒15のスプリットタイムをマークしてアメリカの順位を3位に引き上げた。ハインズから引き継いだ第4泳のシモーネ・マニュエルは50mを泳いだ時点でカナダを抜き2位だったが、最後にカナダに抜かれ0秒03差の3位に終わった[3][12][13]。ハインズは初出場のオリンピックで決勝を泳ぎ銅メダルを獲得した。

2022年全米国際大会選考会

100m自由形で4位(53秒65)、50m自由形と100mバタフライで7位(24秒97と58秒45)に入り、この結果ブダペスト世界選手権のリレー代表に選出された[14][15]

2022年ブダペスト世界選手権

世界選手権初出場を果たすと、第4泳を務めた4×100mリレー予選で53秒89のスプリットタイムをマークし、全体2位での決勝進出に貢献した[16]。予選のみの出場に終わったが、アメリカは決勝で3位に入ったためハインズも銅メダルを獲得した。4×100mメドレーリレーにも出場したハインズは予選でバタフライ区間の第3泳を務め、58秒88のスプリットタイムをマークして全体7位での決勝進出に貢献した[17]。予選のみの出場に終わったが、アメリカが優勝したためハインズも金メダルを獲得した。

2022年全米選手権

100m自由形を自己ベストの53秒53で制し、28歳にして全米タイトルを獲得した[18]

2022年メルボルン世界短水路選手権

メルボルン世界短水路選手権に出場すると、世界大会の個人種目初出場となった100m自由形は決勝に進出したものの8位に終わった。リレーには4種目に予選だけ出場し、4種目全てで決勝進出に貢献した。決勝の結果、4×50mフリーリレーで金メダル、4×100mフリーリレーと4×50mメドレーリレーで銀メダルを獲得した[19]

人物

成績

主要国際大会

世界水泳連盟ウェブサイト参照[21]

さらに見る 年, 大会 ...
大会場所種目結果記録泳順備考
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国代表
2021オリンピック東京4x100mフリーリレー銅メダル3分32秒813泳
2022世界選手権ブダペスト4x100mフリーリレー予選2位 3分35秒234泳予選のみ出場[注釈 1]
4x100mメドレーリレー予選7位 4分00秒063泳予選のみ出場[注釈 2]
世界短水路選手権メルボルン100m自由形8位52秒24
4x50mフリーリレー予選3位 1分36秒173泳予選のみ出場[注釈 3]
4x100mフリーリレー予選4位 3分31秒113泳予選のみ出場[注釈 4]
4x50mメドレーリレー予選7位 1分46秒584泳予選のみ出場[注釈 5]
混合4x50mフリーリレー予選4位1分29秒973泳予選のみ出場[注釈 6]
閉じる

全米オリンピック選考会

さらに見る 年, 場所 ...
場所種目結果記録備考脚注
2012オマハ100mバタフライ予選47位1分00秒81[22]
2016オマハ50m自由形予選55位26秒08[6]
100m自由形予選40位56秒31
100mバタフライ予選70位1分01秒08
2021オマハ50m自由形準決勝11位25秒14[23]
100m自由形4位53秒84
100mバタフライ準決勝11位58秒40
閉じる

大学の主要大会

yはヤードを意味する。全て短水路の記録。

さらに見る 年, 大会 ...
大会場所種目結果記録泳順備考脚注
フロリダ大学
2013SEC選手権カレッジステーション50y自由形7位22秒26[24]
100y自由形銅メダル48秒03
100yバタフライ金メダル51秒70
4x50yフリーリレー銅メダル1分27秒984泳
4x100yフリーリレー銀メダル3分13秒212泳
4x50yメドレーリレー銀メダル1分35秒964泳
4x100yメドレーリレー5位3分32秒943泳
NCAA選手権インディアナポリス50y自由形B決勝1位22秒12[25]
100y自由形銅メダル47秒73
100yバタフライB決勝1位51秒89
4x50yフリーリレー8位1分28秒932泳
4x100yフリーリレー6位3分12秒964泳
4x50yメドレーリレー4位1分36秒064泳
4x100yメドレーリレー8位3分33秒613泳
2014SEC選手権アセンズ50y自由形4位21秒91[26]
100y自由形銅メダル47秒71
100yバタフライ4位52秒32
4x50yフリーリレー5位1分28秒704泳
4x100yフリーリレー銅メダル3分14秒112泳
4x50yメドレーリレー銅メダル1分36秒204泳
4x100yメドレーリレー4位3分31秒074泳
NCAA選手権ミネアポリス50y自由形B決勝1位21秒66[27]
100y自由形4位47秒40
100yバタフライ予選17位52秒33
4x50yフリーリレーB決勝1位1分27秒543泳
4x100yフリーリレー5位3分12秒443泳
4x50yメドレーリレー銅メダル1分35秒424泳
4x100yメドレーリレー4位3分30秒274泳
2015SEC選手権オーバーン50y自由形6位22秒13[28]
100y自由形金メダル47秒26
100yバタフライ銅メダル51秒70
4x50yフリーリレー6位1分29秒431泳
4x100yフリーリレー銀メダル3分14秒121泳
4x50yメドレーリレー5位1分37秒124泳
4x100yメドレーリレー7位3分34秒763泳
NCAA選手権グリーンズボロ50y自由形予選18位22秒17[29]
100y自由形銅メダル47秒19
100yバタフライ5位51秒30
4x50yフリーリレー予選20位1分29秒291泳
4x100yフリーリレー7位3分14秒272泳
4x50yメドレーリレー予選23位1分38秒413泳
4x100yメドレーリレー予選29位3分36秒653泳
2016SEC選手権コロンビア50y自由形4位22秒06[30]
100y自由形金メダル47秒35
100yバタフライ5位51秒87
4x50yフリーリレー6位1分29秒971泳
4x100yフリーリレー銅メダル3分14秒492泳
4x200yフリーリレー銅メダル7分03秒442泳
4x100yメドレーリレー10位3分38秒603泳
NCAA選手権アトランタ50y自由形B決勝4位22秒15[31]
100y自由形6位47秒59
100yバタフライ予選17位52秒41
4x50yフリーリレー予選19位1分29秒951泳
4x100yフリーリレーB決勝6位3分15秒072泳
4x200yフリーリレー16位7分04秒792泳
4x100yメドレーリレー予選26位3分37秒733泳
閉じる

自己ベスト

SwimRankings.net参照[32]

さらに見る 種目, 記録 ...
種目記録日付大会場所備考
長水路
50m自由形24秒972022年4月30日全米国際大会選考会グリーンズボロ
100m自由形53秒532022年7月26日全米選手権アーバイン
200m自由形1分59秒822022年7月27日全米選手権アーバイン
50mバタフライ26秒072022年4月27日全米国際大会選考会グリーンズボロ
100mバタフライ58秒402021年6月13日全米オリンピック選考会オマハ
短水路
50m自由形24秒112022年11月3日ワールドカップインディアナポリス
100m自由形52秒012019年12月21日ISL・グランドファイナルラスベガス
200m自由形1分56秒512022年11月4日ワールドカップインディアナポリス
50mバタフライ25秒622022年11月4日ワールドカップインディアナポリス
100mバタフライ57秒012019年12月20日ISL・グランドファイナルラスベガス
閉じる

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI