ネグス
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歴史
ネグスはエチオピア・セム諸語の三語根ngś(「支配する」という意味)に由来する名詞である。称号のネグスは古代ギリシア語ではバシレウス(ギリシア語: βασιλεύς)へ翻訳されており、バシレウスという表記はアクスムの貨幣に多く見られる。その称号は聖書やその他の文学作品において一貫して「王」や「皇帝」と翻訳されていた。
この称号は、少なくともアクスム王国時代初期には成立していた。もっとも早い時期の同時代史料は、エチオピアで出土したアクスム王国のブロンズ製奉納品の刻文で、gdr/ngs/'ksmと刻まれており(アクスムの王GDR)、紀元200年頃のものとされている(柘植1994)。更に後世になると、最重要の諸州(諸王国)の知事に授けられる名誉称号として利用された。その諸州とは、ゴジャム、ベゲムデル、ウォロ、ティグレの各州や、海岸沿いの王国である。海沿いの王国ではバフリー・ネガシ(海の王)という称号が使われており、現在の中央エチオピアの支配者の称号だった。軍事称号である「Meridazmatch」は、当初はショアの支配者たちによりサーレ・セラシエ(在位1813-47年)の時代まで使われた。サーレ・セラシエと彼の子孫たちはこの称号を王号としても採用した[3][4]。
語源
ポピュラーカルチャー
第80回スクリップ・スナショナル・スペリング・ビーでは、出場者のアンドリュー・レイ(Andrew Lay)が、視聴者が驚くような反応を引き出す用語として「negus」のスペルを書くことを要求され、人気ビデオのスニペット集にもくわえられた。ケンドリック・ラマーの2015年の曲「i」でもこの用語が登場し、Nワードと「negus」を比較して描いている。
参考文献
- 柘植洋一『「アクスム(エチオピア北部)の遺跡について」』金沢大学、1994年。
