ネコヤマヒゴタイ

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ネコヤマヒゴタイ
広島県庄原市猫山 2023年9月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : アザミ亜科 Carduoideae
: トウヒレン属 Saussurea
: ネコヤマヒゴタイ
S. modesta
学名
Saussurea modesta Kitam. (1933)[1]
和名
ネコヤマヒゴタイ(猫山平江帯)[2]

ネコヤマヒゴタイ(猫山平江帯、学名:Saussurea modesta)は、キク科トウヒレン属多年草[2][3]

は直立し、高さは30-70cmになる。茎に狭い翼があり、ふつう単純であるが、上部が分岐するときは枝は鋭角的に分枝する。根出葉は花時にも存在する。根出葉と茎の下部につくや根出葉の葉身は、披針形で長さ7-10cm、縁は低平な鋸歯縁、鋸歯は微突端状になる。葉身の基部はくさび形になり、葉柄は長さ3-10cmになり、葉柄の基部は茎を明瞭に抱く[2][3]

花期は9-10月。頭状花序は茎先または枝先に少数が密集して散形状につき、頭花の径は10-13mmになり、花柄は長さ2-5mmになる。総苞は長さ9-10mm、径5-6mmになる狭筒形。総苞片は8-9列あり、縁は紫褐色をおび、総苞片間にくも毛があり、総苞外片は卵状披針形から長卵形で、先端は鋭くとがるが尾状とはならない。頭花は筒状花のみからなり、花冠の長さは9mm、色は紅紫色になる。果実は長さ3.5mmになる痩果になる。冠毛は2輪生で、落ちやすい外輪は長さ1.5-2.5mm、花後にも残る内輪は長さ8mmになる。染色体数は2n=26[2][3]

分布と生育環境

日本固有種[4]。本州の中国地方の広島県、近畿地方の兵庫県に分布し[4]、山地の乾いた草原に生育する。超塩基性岩地である蛇紋岩地を好む[3]

名前の由来

和名ネコヤマヒゴタイは、「猫山平江帯」の意で[2]タイプ標本の採集地が広島県比婆郡小奴可村(同郡東城町を経て、現、庄原市)の猫山であることに由来する。植物学者北村四郎 (1933) による命名である[5]

種小名(種形容語)modesta は、「適度な」「内気な」の意味[6]

種の保全状況評価

Status jenv VU.svg
Status jenv VU.svg

都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は次の通り[7]。岐阜県-絶滅危惧I類、静岡県-絶滅危惧IB類(EN)、兵庫県-Aランク、岡山県-絶滅危惧I類、広島県-絶滅危惧I類(CR+EN)。

ギャラリー

キリガミネトウヒレンとの混同と独立

本種とキリガミネトウヒレン Saussurea kirigaminensis Kitam. (1934)[8]は同一の種とする見解がある[2][9][10]

しかし、門田裕一 (2017) は、『改訂新版 日本の野生植物 5』記載の際、本種とキリガミネトウヒレンは別の種とした。門田によると、本種は花時にも根出葉が存在し、葉の鋸歯は微突端状、葉柄の基部は茎を明瞭に抱き、花柄が長さ2-5mmになり、総苞外片の先端は鋭突頭になり、中国地方の乾いた草原に生育する。一方、キリガミネトウヒレンは花時に根出葉はなく、葉の鋸歯は粗い鋸歯縁、葉柄の基部は茎を半ば抱き、花柄はほとんどなく、総苞外片の先端は尾状に伸び、長野県霧ヶ峰とその周辺の湿地周辺に分布する[3]

超塩基性岩地のトウヒレン属

脚注

参考文献

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