ノコギリヒラタムシ

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ノコギリヒラタムシ(鋸扁虫[1]Oryzaephilus surinamensis)は、鞘翅目ホソヒラタムシ科に属する昆虫の1種である。汎存種であり、極地を除き、地球の陸上のほぼ全域に分布している[2]穀粉菓子類などを食べ、食品工場などに多く生息する[3][4]

和名は胸部にノコギリ状の突起をもつことに由来する[5]。別名をノコギリコクヌストともいうが、コクヌスト科の仲間ではない。タイプ標本の産地はスリナム[3]種小名surinamensisはスリナムに由来する[6]

形態

成虫は体長3ミリ前後。暗褐色をしており光沢はなく、黄褐色の短毛を密生する[3][4]。胸背の両側縁に和名の由来となったノコギリ状の大きな6対の突起をもつ。また胸背には3本の隆起条がある[7]。各上翅は4本の隆起条があり間室に2点刻列がある[7]。卵は0.6-0.8ミリほどの楕円形で乳白色をしている[4]。幼虫はやや扁平な体をしており頭部は褐色、背面はやや硬化し黄褐色をしている[3][4]。幼虫の触角は2節からなり[7]、頭部とほぼ同じ長さである[3][4]。成長した幼虫は体長4-5ミリになる[3]。蛹は約2ミリほどで乳白色をしており、胸部と腹部の両側に刺状突起が並ぶ[3]

生態

製粉工場、飼料工場、菓子工場などに多く生息し、ビスケットキャンディチョコレート、乾燥果実、干し肉など多くの食品に見い出される[4][8]イーストを好んで食べるほか、他の昆虫も捕食する[7]

メスは5月ごろから幼虫の食物となる物などに点々と産卵する[7]。孵化した幼虫は食物上を活発に動き回り、4齢を経てさなぎになる。成虫の寿命は通常6か月~10か月だが、長いと2年以上に及び、その間、メスは100-300ほどの卵を産む[4]。本種は25度下で40日ほどで1世代を経過し、暖地では年に4世代以上経過していると推定されている[3]。発育に最適な温度は30-33度である。成虫で越冬するが休眠はせず、温度が充分あれば冬でも繁殖する[4]

天敵として、寄生蜂ノコギリヒラタアリガタバチが知られている。このハチは本種やコクヌストモドキなどの幼虫に寄生する[9]

人間との関わり

近縁種

出典

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