干し肉 From Wikipedia, the free encyclopedia 干し肉(ほしにく)とは、肉を干した干物、保存食である。多くの文化に見られる。文化によって、燻製、塩蔵なども組み合わされる。日本語では、南米のケチュア語由来のジャーキーが著名。別名として脯(ほしし)[1]、腊(ほじし)[2]などがある。 日本では家畜伝染病予防法によって、外国からの肉製品の持ち込みは禁止されており、持ち込んだ場合は肉は廃棄され、法律の手続きを行っていない場合は罰金や逮捕が行われる[3]。 日本 藤原京跡から干進猪、滋賀県宮町遺跡からは猪干宍というイノシシ肉の干物について書かれた木簡が発見されている[4]。雉などの鳥を干したものは仕来り等を著した『延喜式』などにも記載され、干鳥・乾鳥・鳥腊・雉脯という記述が見られる[5][6]。 江戸時代の料理書『料理物語』や『本朝食鑑』に干鹿肉などの形で記載され、病の回復に良いとされ、神社で許しを請うてから食べたなら祟られないとしている[7]。 アイヌ アイヌ料理では、干し肉をサッカムと呼ぶ[8]。作り方は、一度ゆでてから乾燥させる「ゆで干し」を行う。ゆでることで細胞が壊れて乾燥時間を短縮できるとされている[9]。 中国 旧暦12月を腊月という。腊は干物のことであり、神様に干物を供えて祭る腊祭を行った[10]。旧暦の12月は冷えて乾燥するため、干物を作るのに最適な時期でもあった[11]。 孔子と高弟の言行を記した『論語』の述而編には、「自行束脩以上,吾未嘗無誨焉!」(訳:授業料として干し肉の束10組束脩を納めた以上は、弟子として教えよう)とあり、授業料として干し肉が使われていた風習があった[12]。周王朝の官位制度が記された『周礼』の天官冢宰にある第一叙官には、干し肉を司る腊人なる官職があり、干し肉を作り管理することが重要な役職と考えられていた様子が見られる[13]。 干し肉の一覧 アジア 肉乾(ロウカン)、肉脯(ロウフー) 、腊肉(ラーロウ)- 中国の干し肉 ボルツ - モンゴル アフリカ ビルトン - 南部アフリカの干し肉 Droëwors Kilishi 中東 バステルマ(英語版) - トルコ、エジプト ヨーロッパ ブレザオラ - イタリア セシーナ(英語版) - スペイン Fenalår - ノルウェー Kuivaliha - フィンランド アメリカ(南北) カルネ・セカ - メキシコ チップトビーフ - アメリカ ジャーキー 出典 [脚注の使い方] ↑ 『脯・干肉』 - コトバンク ↑ “「腊」の部首・画数・読み方・意味など”. kanji.jitenon.jp. 2022年9月20日閲覧。 ↑ “肉製品などのおみやげについて:動物検疫所”. www.maff.go.jp. 農林水産省. 2022年9月20日閲覧。 ↑ 古代における猪肉の加工と保存法 著:高橋由香莉 内藤千尋 西念幸江 五百藏良 三舟隆之 掲載:東京医療保健大学紀要 第12巻第1号 ↑ 『干鳥・乾鳥』 - コトバンク ↑ “乾鳥”. base1.nijl.ac.jp. 国文学研究資料館. 2022年9月20日閲覧。 ↑ 江間三恵子「江戸時代における獣鳥肉類および卵類の食文化」『日本食生活学会誌』第23巻第4号、2013年、247–258頁、doi:10.2740/jisdh.23.247、ISSN 1346-9770。 ↑ “アイヌ料理を各先住民族に披露”. www.chibanippo.co.jp. 千葉日報. 2022年9月20日閲覧。 ↑ “ゴールデンカムイに見る「アイヌ」の食の知恵”. 東洋経済オンライン (2021年1月15日). 2022年9月20日閲覧。 ↑ “No.006 キーワードチャイナ 腊八&北上广 - 中国国際放送局”. japanese.cri.cn. 中国国際放送局. 2022年9月20日閲覧。 ↑ “腌好的腊肉要洗吗?原来腊肉不是“腊”月的腊!全国9种知名腊肉”. www.sohu.com. 2025年12月16日閲覧。 ↑ 『論語_(漢文叢書)/述而第七』。ウィキソースより閲覧。 ↑ (中国語) 周禮正義/08, ウィキソースより閲覧。 関連項目 日本の獣肉食の歴史 家畜伝染病予防法 ドライフードの一覧(英語版) 表話編歴食肉家禽 合鴨 鶉(英語版) エミュー ガチョウ 鴨(英語版) 雁(英語版) 雉 キンケイ クジャク ターキー(英語版) ダチョウ 鶏 鳩(英語版) ヒクイドリ ホロホロチョウ レア 家畜 アルパカ 犬 牛 仔牛 馬 ガウル カエル カタツムリ 水牛(英語版) ズブロン(英語版) 象(英語版) トナカイ 猫 バイソン ビーファロー(英語版) 羊 豚 モルモット ヤギ ヤク ラクダ ラバ リャマ ロバ ジビエ イグアナ(フランス語版) 猪 ウサギ オオカミ 亀 カラス カンガルー 熊 コウモリ 猿 鹿 スズメ センザンコウ 鼠 ビーバー 蛇 ワニ(英語版) 魚肉 アユ アンコウ アンチョビ(英語版) ウォールアイ ウシノシタ ウナギ オヒョウ オレンジラフィー カイヤン カジキ メカジキ カレイ カワカマス キンギョ クラッピー(英語版) コイ コマイ サーディン(英語版) サケ サバ(英語版) サバヒー サメ サンマ シイラ タラ(英語版) コダラ スケトウダラ(英語版) ツナ ティラピア ナマズ ニシン(英語版) パーチ バサ バス ハタ フグ フナ ボラ マス メダカ ヤガラ ワラスボ 貝とその他のシーフード アザラシ(英語版) アメフラシ アワビ イカ(英語版) イソアワモチ イソギンチャク イルカ ウニ ウミウシ エビ(英語版) カキ カニ(英語版) 鯨 クラゲ(英語版) ザリガニ(英語版) シャミセンガイ タコ(英語版) タニシ ナマコ(英語版) ヒザラガイ ホタテガイ ホヤ ムール貝 ユムシ ロブスター 昆虫 バッタ亜目 イナゴ Grasshoppers (locust) ハチ(英語版) カイコ(英語版) ざざむし(英語版) カミキリムシ セミ(英語版) ゲンゴロウ コオロギ コオロギ粉 アメリカミズアブ(英語版) ミールワーム(英語版) モパネワーム(英語版) タケムシ(英語版) ヤシオオオサゾウムシ(英語版) タイワンタガメ(英語版) ゴキブリ(英語版) アリ(タイ語版、英語版) シロアリ(英語版) 部分肉と調理加工 キュアリング(英語版) 燻製肉(英語版) ケバブ コートレット ゴレン コンビーフ サルーミ 塩漬け シチュー ジャーキー シャルキュトリー スジ肉 ステーキ ソーセージ ダム・プクト(英語版) タルタルステーキ タンドール チョップ 漬け込み(英語版) 吊るし肉(英語版) バーベキュー パティ(英語版) ハム ばら肉 ハラミ 挽肉 ビルトン ヒレ ベーコン 干し肉 マリネ ミートボール ミートローフ 水煮 蒸し煮 もつ ランチョンミート レバー ロース ロースト(英語版) 牛もも 一覧記事 肉料理(英語版) 牛(英語版) 仔牛(英語版) 海鮮 燻製(英語版) 魚 ステーキ(英語版) ソーセージ(英語版) 鶏(英語版) 羊(英語版) 豚(英語版) ハム(英語版) ミートボール(英語版) ヤギ(英語版) その他 国別食肉消費量(英語版) 代替肉の一覧(英語版) 心理学と倫理学 カーニズム 動物の権利 動物福祉 食のタブー 肉食 肉食の倫理学(英語版) 肉食の心理学(英語版) 肉食忌避 ヴィーガニズム 菜食主義 準菜食主義 ペスカタリアニズム ポロタリアニズム(英語版) 植物由来食(英語版) 代替肉 環境 飼料要求率(英語版) 迂回生産 集約畜産 畜産が環境に与える影響(英語版) 関連項目 赤肉 インドの非菜食主義(英語版) カニバリズム 屑肉 ケースレディー・ミート(英語版) 霜降り 食肉科学(英語版) 食肉の柔軟性(英語版) 食料保存 白肉(英語版) 製肉 屠殺 屠畜場 共食い 生肉(英語版) 昆虫食 クモ食(英語版) 培養肉 ピンクスライム ブッシュミート ブッチャー(英語版) ポータル 食 Category: 食肉 典拠管理データベース 全般FAST国立図書館アメリカフランスBnF dataスペインその他IdRefYale LUX Related Articles