ノミノツヅリ

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ノミノツヅリ
ノミノツヅリの図(右側)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ノミノツヅリ属 Arenaria
: ノミノツヅリ Arenaria serpyllifolia
英名
Thyme-leaved Sandwort
Arenaria serpyllifolia

ノミノツヅリ(小無心菜[1])は、ごく小型のナデシコ科雑草。道ばたで見かけることが多い。

ノミノツヅリ Arenaria serpyllifolia L. は、ナデシコ科ノミノツヅリ属の越年生草本。非常に小さく、身近な植物ではあるが見逃されやすい。細い茎がよく分枝し、小さな葉と花をつける様子はよく見れば繊細な美しさがある。乾燥した日なたを好み、道路沿いや路上の植生では春には非常によく見られる。

和名は綴りで、綴りとは短衣のこと、その小さな葉をノミの衣服にたとえたものである由[2]。発想としてはノミノフスマと同じである。

特徴

全株やや白っぽい緑色の背の低い草本。根元ではよく枝分かれし、やや横に伸びるが広く這うことはなく、先端は上を向いて伸び、背丈は5-25cmになる。立ち上がる茎もたびたび分枝する。茎には節があってそれぞれに葉を対生する。

は細いが堅く、細かな下向きの毛がある。は葉柄がなく、広卵形から長卵形で、長さ3-7mm、幅は1-5mmととても小さい。先端は尖り、表面には毛がある。

は3-6月に咲く。個々の花は葉腋に単独で生じるが、枝先に多数ついて全体としては集散花序のように見える。花は長い柄があって斜め上に伸び、上を向いて五枚の萼と花弁を大きく開く。萼片は長卵形で先端が鋭く尖り、長さ3-4mm、花弁は倒卵形で先が丸く、白で萼片より多少短い。

果実は卵形で長さ3mm、六つに裂けて種子を散布する。種子は腎臓型で長さ0.3-0.5mm、表面に網目状に小突起が並ぶ。

生育環境

いわゆる雑草であり、日なたの草地に出現する。ただし背の低いものであり、裸地に近いところに出ることが多い。特に乾燥したところに出現することが多く、舗装道路脇や路側帯アスファルトコンクリートの隙間から出ることもよくある。そのようなところでは、かならずしも優占はしないがその出現頻度が高い。植物社会学的には、舗装道路上の縁石の隙間などに見られる植物群落は日本では本種を標徴種として水田や畑や道路脇のそれと区別できるという[3]

生えている様子

分布

日本でも北海道から琉球まで全土に見られ、世界中で雑草として見られる。原産地はユーラシアと考えられている。水島(1962)は、この種とそれに関連する群について論じ、変異はあるもののこの種がヨーロッパからアジア、日本まで同一種であること、アメリカ、アフリカなどへはおそらく古い時代にヨーロッパから入ったのであろうと述べている。

変異

植物体全体に粘毛のあるものがあり、ネバリノミノツヅリ var. vicida (Loisel.) Aschers. という。普通のものに混じってあちこちで散発的に見られる。

利害

雑草ではあるが、あまりに小さい。

分類

出典・脚注

参考文献

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