ハウス・オブ・ザ・ドラゴン
From Wikipedia, the free encyclopedia
| ハウス・オブ・ザ・ドラゴン House of the Dragon | |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 原作 |
ジョージ・R・R・マーティン 炎と血 |
| 原案 |
|
| 出演者 | |
| 作曲 | ラミン・ジャヴァディ[1] |
| 国・地域 | アメリカ合衆国 |
| 言語 | 英語 |
| シーズン数 | 2 |
| 話数 | 18(各話リスト) |
| 各話の長さ | 53-70分 |
| 製作 | |
| 製作総指揮 | |
| プロデューサー |
|
| 撮影地 | |
| 撮影監督 |
|
| 編集 |
|
| 製作 |
|
| 配給 | ワーナー・ブラザース・テレビジョン |
| 放送 | |
| 放送チャンネル | HBO |
| 映像形式 |
|
| 音声形式 | ドルビーアトモス |
| 放送期間 | 2022年8月21日 - 現在 |
| 公式ウェブサイト | |
| 番組年表 | |
| 関連番組 | ゲーム・オブ・スローンズ |
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』(House of the Dragon)は、HBOのファンタジー・ドラマシリーズ。『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚である。
本シリーズはジョージ・R・R・マーティンの小説『炎と血』に基づく。『ゲーム・オブ・スローンズ』の約200年前を舞台とし、ターガリエン家の衰退を招いた内戦〈双竜の舞踏〉を描く。『ゲーム・オブ・スローンズ』がイングランドの薔薇戦争をモチーフにしているのに対し、本作は後継に指名された女性と親族の男性が王位を争った無政府時代をモチーフとしている[2][3][4]。後継者として指名された王女を中心とした黒装派と、後妻との間に生まれた弟王子を中心とした翠装派が父王の死をきっかけとして王位を争い、七王国中の名家が二つに分かれて戦争となる。この戦争で、ターガリエン家の力の源であるドラゴンのほとんどが死に絶える。
本シリーズは2019年10月に発注され、2021年4月からイギリスで撮影が始まった。10話からなるシーズン1は、2022年8月21日より放送されている。シーズン2は2024年6月16日に放送開始された[5][6][7]。2024年6月、シーズン3の製作が発表された[8]。2024年8月、シーズン4が最終シーズンとなることが発表された[9]
登場人物
ストーリー
シーズン1
『ゲーム・オブ・スローンズ』の時代の約200年前、ドラゴンによるウェスタロス七王国の征服・統一から100年後、ターガリエン王朝第四代のジェヘアリーズ王は世継ぎを大評議会に委ね、男子優先原則により年長のレイニス王女を差し置いてヴィセーリス王子が選ばれる。
王位についたヴィセーリスは、男子優先原則を無視して不仲の弟デイモン王子ではなく娘のレイニラ王女を世継ぎに選ぶ。国を統一して北からの脅威と戦う予言「氷と炎の歌」をレイニラに伝える。だが周囲は男性の王を求め、王は〈王の手〉オットー・ハイタワーの娘でレイニラの親友のアリセントを後室とする。アリセント王妃には男子エイゴンが生まれ、周囲は王位争いを予期するようになる。オットーは孫エイゴンの世継ぎをあからさまに謀って〈王の手〉から解任される。王はレイニラの立場を強めるため、有力者コアリーズ・ヴェラリオンとレイニス王女の子、レーナーと結婚させる。
10年がたち、アリセント王妃の派閥は"翠装派"、レイニラの派閥は"黒装派"と呼ばれるようになり対立を深める。レイニラの恋人だった〈王の盾〉の騎士クリストン・コールは愛を憎しみに転じ、翠装派の一員となる。レイニラには三人の息子が生まれ、男色家の夫レーナーではなく、〈王の手〉ライオネル・ストロングの息子ハーウィンが父親であるとの噂が立つ。アリセントとの確執を嫌ったレイニラはドラゴンストーンに移る。アリセントに取り入るラリス・ストロングは火事を仕組んで父と兄を殺し、オットーが〈王の手〉に返り咲く。デイモンの妻レーナ・ヴェラリオンは出産で死ぬ。アリセントの次男エイモンドは、レーナの遺した存命最大のドラゴン"ヴァーガー"を手に入れるも、レイニラの次男ルケアリーズを"落とし子"と呼んで喧嘩となり片目を失う。レイニラとデイモンはレーナーを密かに暗殺したのちに結婚して立場を強める。
さらに6年以上がたち、レイニラはレーナーとの間の息子二人ジャセアリーズとルケアリーズを、デイモンとレーナの娘二人ベイラとレイナと婚約させる、王は崩御し、アリセントは王が最後の言葉でエイゴンを次王に選んだと信じる。オットーはエイゴンを王に戴冠する。レイニラは対抗して女王戴冠を宣言するも、予言の成就のために戦争回避を考える。だがデイモンら男たちは戦いを求める。ヴァーガーがルケアリーズを殺してしまう。
シーズン2
デイモンは義理の息子ルケアリーズの死に報復するため、無断で暗殺者を王都に送り込むが、仇エイモンドの代わりにエイゴンとヘレイナの幼児を殺してしまい、翠装派は同情を集める。スターク家とアリン家は黒装派につき、ラニスター家とバラシオン家は翠装派につく。レイニラに叱責されたデイモンは帰趨の定まらないリヴァーランドの〈ハレンの巨城〉に単身で飛び、王位への野心を明らかにする。だが諸侯はデイモンを卑劣として従わず、兵は集まらない。愚かなエイゴン王は耳障りな祖父のオットー・ハイタワーを〈王の手〉から解任する。レイニラは旧友アリセントと直接の和平交渉を試みて失敗し、開戦を決意する。ドラゴンのいないレイナはレイニラの幼児らとともに谷間に避難させられる。
翠装派の〈王の盾〉総帥と〈王の手〉を兼ねるクリストン・コールは軍を率いて王室領にある黒装派の城を次々と落とし、黒装派のレイニスとそのドラゴンはエイモンドのドラゴン"ヴァーガー"に殺される。エイモンドは兄に大火傷を負わせて摂政となる。ヴェラリオン家の艦隊はキングズランディングを封鎖して庶民を飢餓に苦しませる。黒装派はターガリエン家とヴェラリオン家の血を引く3人の庶民をドラゴンの乗り手に加え、ヘレイナが戦いを拒否するために2人しかいない翠装派に対し優勢となる。予言を知ったデイモンは、タリー家の代替わりによりリヴァーランド諸侯の軍を得て、改めてレイニラに忠誠を誓う。翠装派の不利を察したラリス・ストロングはエイゴンを連れて王都を脱出し、アリセントはエイモンドには知らせずに密かに開城をレイニラに申し出る。翠装派のタイランド・ラニスターはエッソスの艦隊を味方につける。翠装派、黒装派に味方する名家が進軍する。
エピソード
製作
準備
2018年11月、ジョージ・R・R・マーティンは小説『炎と血』に基づくスピンオフ・ドラマシリーズの可能性に言及した[29]。2019年9月までには、マーティンとライアン・J・コンダルが、ターガリエン家の終わりの始まりを描くパイロット・エピソードのHBOによる発注が近いと語った[30]。 翌月、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』はシリーズ全体が発注された。コンダルと、『落とし子の戦い』を監督したミゲル・サポチニクがショーランナーを務めることになった。サポチニクは第一話を含む複数話の監督も務める[31]。シリーズは、〈『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年前のヴィセーリス1世王の治世、そして〈双竜の舞踏〉として知られる内戦を描く[32][33] 。このシリーズは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本家であったBryan Cogmanが構想したもののHBOが採用しなかった案を発展させたものでもある[34]。
2022年8月、ミゲル・サポチニクは監督およびショーランナーの職を去るが、製作総指揮にはとどまると発表された。シーズン2では、『ゲーム・オブ・スローンズ』の複数エピソードを監督したアラン・テイラーが製作総指揮に加わり複数話を監督する[35]。
脚本
2020年1月、HBOの番組担当重役のCasey Bloysは、脚本が進行中であり2022年に放送開始予定であると述べた[36]。
キャスティング
キャスティングは2020年7月に始まった[37]。2020年10月、パディ・コンシダインがヴィセーリス・ターガリエン1世王に決まった[13]。その年の12月までには、オリヴィア・クック、マット・スミス、 エマ・ダーシーがそれぞれアリセント・ハイタワー、デイモン・ターガリエン王子、レイニラ・ターガリエン王女の役に決まり、Danny Sapaniが何らかの役の交渉に入った[38]。2021年2月には、スティーヴ・トゥーサント、イヴ・ベスト、ソノヤ・ミズノ、リス・エヴァンスがメイン・キャストに加わった[39]。その年4月には、Fabien Frankelがサー・クリストン・コール役に決まった[40]。5月には、 グレアム・マクタヴィッシュ が衣装姿で目撃された[41]。2021年7月には Emily CareyとMilly Alcockが加わった[42]。
撮影
撮影は2021年4月に始まった[43]。シリーズの撮影は主にイギリスで行われた[44]。2021年4月最終週、イギリスのコーンウォールで撮影が行われた[45] 。さらに、一部の撮影はスペインとカリフォルニアで行われた[46]。本シリーズは、ワーナー・ブラザース・スタジオ・リーブスデンの新設のバーチャル・ステージを使用した最初の作品となった[47]。2021年7月18日、COVID-19陽性者により、撮影は2日間中止された[48]。
スペインの新聞である「HOY」紙は、撮影がスペイン西部のカセレス県で2021年10月11日から21日まで行われると報道した[49]。10月26日から31日までは、ポルトガルのMonsanto城で撮影が行われた[50]。2022年2月、撮影が終了した[51]。
原作との違い
ヴェラリオン家の外見・人種
原作小説では、ヴェラリオン家は青白い肌、銀の髪、そして紫の瞳を持つと描かれている。本作では、家長のコアリーズ・ヴェラリオンを黒人俳優のスティーヴ・トゥーサントが演じている。ヴェラリオン家は古代ヴァリリア人の一族でターガリエン家の姻戚であるため、コーリスとターガリエン家の大きな人種的差異をめぐり、トゥーサントは様々なハラスメントにさらされた[52]。しかし本作のショーランナーであるコンダルとサポチニクは、キャスティングの人種的多様性を広げるべきだと考えた。コンダルは、「『ゲーム・オブ・スローンズ』が開始された10年前、「ロード・オブ・ザ・リング』が開始された20年前と比べ、世界は変わった。この種の物語にも多様性がなければならない。遠慮せずに言えば、白人しか出ないような映像を作らないことが重要だ」と述べた。コンダルによれば、原作者マーティン自身が原作執筆時にヴェラリオン家を黒人貴族の家にすることを一度は考慮している[53]。
アリセント・ハイタワーとレイニラ・ターガリエンの関係
原作では、アリセント・ハイタワーはレイニラ・ターガリエンの9才年長の継母であり、当初から親密な関係ではない。ドラマでは少女時代の二人を同年代の親友とし、その後の関係悪化の悲劇を強調している。
「氷と炎の歌」の予言
エイゴン初代王が見たとされ代々王の世継ぎに伝えられてきた、約束された王子が統一された国の軍を率いて北方からの敵と戦い人類を救うと言う予知夢「氷と炎の歌」は、原作「炎と血」では言及されない。