ハムネット (小説)
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| ハムネット Hamnet | ||
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| 著者 | マギー・オファーレル | |
| 訳者 | 小竹由美子 | |
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| 発行元 |
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| 言語 | 英語 | |
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ISBN 978-1472223791 ISBN 978-4105901769(日本語版) | |
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『ハムネット』(Hamnet)は、マギー・オファーレルによる2020年の歴史小説である。1596年に11歳で亡くなったウィリアム・シェイクスピアとアグネス・ハサウェイの息子のハムネットに関するフィクションを交えた物語であり、両親の悲しみに焦点が当てられている。カナダでは『Hamnet & Judith』という題で出版された[1]。
この小説は、1596年8月11日に葬られたウィリアム・シェイクスピアの一人息子のハムネットの死を題材としている[2][3]。本書では、ウィリアム・シェイクスピアとアグネス・ハサウェイ(薬草師として描写されている)の結婚、子供たちの誕生、そして、シェイクスピアの悲劇『ハムレット』などの執筆に影響を与えたハムネットの死(おそらく腺ペストによる)が描かれている[2][4]。この物語は、シェイクスピアのテューダー期の半生に関する既知の史実が描写される一方で、ハムネットの死をめぐる神話やその他の架空の内容も含まれている[5]。
オファーレルはインタビューで、「(ハムネットが)伝記や文学評論でほとんど言及されていないことに、いつも戸惑いと悲しみを感じていた」と語り、小説を書いた理由を「彼に声と存在感を与えようとしたから」と述べている[2]。オファーレルは自身の経験に基づいても執筆しており、4歳で髄膜炎にかかった自分の子を失うかもしれないという恐怖を作品に反映させている[6][7]。また彼女自身も8歳のときに脳炎を患っており、寝たきりの病気の際の深刻な影響を身をもって理解している[6][7][8]。そのため、本書では幼児期の闘病、そして病気や死がもたらす心理的な影響について描写されている[8]。執筆にあたってオファーレルは、エリザベス期のイングランドについて調査し、ストラトフォード=アポン=エイヴォンとグローブ座を訪れた[9]。
出版
本書は2020年3月31日にアシェット・リーブル傘下のティンダー・プレスよりイギリスで初版が刊行された[10][11]。アメリカ合衆国は2020年7月21日にペンギン・ランダムハウス傘下のクノップフ・パブリッシング・グループより刊行された[12]。2022年初頭までに、『ハムネット』の売り上げは約160万部に達した[13]。2024年、本書は40カ国語に翻訳され、売り上げは200万部を超えたと報じられた[14]。