ハンバー・スーパー・スナイプ
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1938年10月に登場。既存上級モデルのプルマンに搭載されていたサイドバルブ式直列6気筒4,086 ccエンジンを、1クラス下でホイールベース2,896 mm(114インチ)の3,000 cc級モデル「スナイプ」のシャシーに載せた中間車種として登場した。
プルマンより軽量でハイパワーな車種となり、最高速度は127 km/h、当時としては高速車として扱われた。ボディ形状は4ドアセダン、4ドアスポーツセダン、2ドアドロップヘッドクーペの三種類だった。
性能に対して比較的割安な価格を武器に、アッパーミドル層(企業管理職、専門職、上級公務員など)の公用車といった用途で需要を得て、第二次世界大戦勃発までに約1,500台が販売された。戦時中は軍のスタッフカーや輸送車のシャシーとしても生産された。特に、イギリス軍のバーナード・モントゴメリー元帥の専用車として使用されたものが有名である。
マークI~III(1945年 - 1951年)
スーパー・スナイプは1946年に生産が再開され、改良を重ねながら1951年まで継続生産された。「輸出か死か」と言われた戦後イギリスの外貨不足から、輸出にも力が入れられた。
- 1946年登場のマークIの生産台数は3,909台で、戦前型と内容はほぼ同じであり、2,731 ccの「スナイプ」も存在した。
- 1948年にはマークIIとなり、ヘッドランプがフロントフェンダー内に一体化され、横置きリーフスプリングの前輪独立懸架となった。戦後は4ドアセダンのみとなっていた車体形式も、ファクトリー製のエステート、ティックフォード製の2ドアドロップヘッドクーペも選択可能となった。マークIIは8,361台生産された。
- マークIIIは1950年に登場し、8703台が生産された。外観上はマークIIと余り変わらなかったが、後輪サスペンションにパナールロッドが追加されて走行安定性が改善された。当時のザ・モーター誌のロードテストでは最高速度131.3 km/h、0 - 60マイル毎時加速19.1秒という、当時としてはまずまずの性能を示した。
マークIV(1952年 - 1957年)
1952年に登場。外観はレイモンド・ローウィのデザインで一新され、1950年に登場したホーク・マークIVの戦後型ボディのホイールベースを152 mm延長したものになった。また、エンジンはグループ内のコマー・トラック用をベースとしたOHV直列6気筒4,138 ccに変更され、1955年以降はマニュアルトランスミッション(MT)にオーバードライブが付き、生産中止直前の1956年にはオートマチックトランスミッション(AT)も選択可能になった。1953年当時のザ・モーター誌のロードテストによる最高速度は146 km/h、0 - 60マイル毎時加速は14.7秒まで改善した。またオーストラリアでも1952年以降ノックダウン生産され、比較的成功を収めた。マークIVは17,993台が生産された。




