ハンバー (自動車)
From Wikipedia, the free encyclopedia

ハンバー(Humber)は、かつて存在したイギリスの自動車メーカーである。後にルーツ・グループの上級車ブランドとなった。生産された自動車の多くは高級車であり、代表車種にハンバー・スーパー・スナイプがある。
歴史
自動車製造は1889年に三輪自動車の「トライカー」(Tricar)から始まり、四輪車を製造し始めたのは1901年からである。工場はノッティンガムに程近いノッティンガムシャー州ビーストンとコヴェントリーに置かれた。ビーストン工場ではビーストン・ハンバーに代表される高額な車種が生産されたが1908年には財務悪化により閉鎖された。第一次世界大戦以前には幅広くモデル展開しており、600ccのハンバレットから数種類の6気筒6リッターモデルまでを生産し、1913年には英国第2の自動車会社となっていた。
1925年、商用車メーカーのコマー社を買収し、商用車分野にも進出した。1928年にはヒルマン社を買収した。しかし、1931年、ルーツ兄弟に資本の過半数を握られ、独立経営が終了した。
以後のハンバーはイギリスにおける典型的なアッパーミドルクラスの保守的サルーンとなり、企業や官公庁による公用車需要が多くなった。第二次世界大戦中はハンバー名義で装甲車、軽偵察車など武装車両を生産していた。


戦後、ハンバーの主力車種は4気筒のホークと6気筒のスーパー・スナイプとなり、上品な保守的サルーンとして中流以上のコンサバティブな人々から一定の需要を得ていたが、ルーツ・グループの衰勢と共にその地位も後退した。
1966年から1975年まで生産されたハンバー・セプターがハンバー最後の車種となった。これはヒルマン・ミンクスの上級バージョンだった。