バテシバの水浴 (リッチ、ブダペスト)
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| ハンガリー語: Betsabe a fürdőben 英語: Bathsheba at Her Bath | |
| 作者 | セバスティアーノ・リッチ |
|---|---|
| 製作年 | 1724年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 118.5 cm × 199 cm (46.7 in × 78 in) |
| 所蔵 | ブダペスト、ブダペスト国立西洋美術館 |
『バテシバの水浴』(バテシバのすいよく、洪: Betsabe a fürdőben、英: Bathsheba at Her Bath)は、17-18世紀のイタリアの画家セバスティアーノ・リッチが画業後期の1724年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。画家が描いた数点の同主題作のうちの1点で、現在ブダペスト国立西洋美術館に所蔵されている[1][2]。
この絵画の主題は、『旧約聖書』中の「サムエル記下」(11-12章) に述べられているバテシバとダヴィデの物語である[3]。英雄となったイスラエルの王ダヴィデは、ある日、彼の軍隊の勇士ウリヤの妻バテシバが水浴しているところを見る[3]。本作でダヴィデは背景の欄干上の左寄りに微かに見えるだけであるが、画面右端の召使が王からバテシバに宛てた手紙を携えていることで、バテシバが特定化されている[2]。王はバテシバを呼び出し、彼女と関係を持った後、彼女を妊娠させてしまう。そのことがウリヤに発覚するのを恐れたダヴィデはウリヤを戦場の最前線に送り出し、彼が戦死すると、バテシバを自身の妻とするが、後に神の罰を受けることとなる[3]。
作品

この絵画は、ほぼ同じころにリッチが制作した同主題の『バテシバの水浴』 (ベルリン絵画館) [4][5]に類似しており、両作品とも「ヴィーナスの化粧」を表す図像に従っている[2]。しかし、ベルリンの作品と本作の間には、いくつかの相違点がある[4]。
ベルリンのバテシバの顔が正面から表されているのに対し、本作のバテシバは横顔で表され、彼女の長く垂れた髪の毛を女性の召使が梳かしている。両作品ともヴェネツィアのヴィラに設定されていることは同じであるが、本作の背景に見える建築物は画面に平行に配置されている。一方、ベルリンの作品中の建築物は右側で曲線を描いており、左側の召使がバテシバの水浴を人目から隠すために広げている白い布の曲線と呼応している。同様にベルリンの作品の浴槽は端が曲線となっているが、本作の浴槽は長方形である[4]。
リッチは背景を閉じるために柱のある建築物を用いることを明らかに好んだが、それは間違いなく16世紀ヴェネツィア派の巨匠パオロ・ヴェロネーゼに触発されたものである[2]。細い柱と軽い感じの浮いているようなバルコニーが前景に集められた人物たちに装飾的枠組みを与えている。画面全体は輝くような銀色の光に浸され、影や暗さはまったく見えない。画家は人物造形のために光と色彩を用いている。真珠のような輝きを持つ色彩はとりわけ魅力的で、繊細な明暗が施されている[2]。