バララント
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国家形態
バララントはギルガメスよりもMH航法を先駆け、更に、軍上層部による軍国思想と共産主義的な思想による政治体制によって、早くに勢力を確保していた部分もあるため、勢力範囲はギルガメスよりも広く、各星系の資源並びに、住民の生活水準はギルガメスよりも上である。但し、そこに思想教育であるバラン主義が絶対の枷として強要される。
これに反発する者はギルガメス側に流れたが、国家体制としてもシステムとしても(欠点がないとは言えないとはいえ)ギルガメスの政治形態に比べてスムーズである。更に首都星バランの衛星ミノータスにも首都機能が移転してあり、緊急時にはこのミノータスをバランから離脱させて運用できるなど、首都星を二度も失い、現在の主星メルキアでの状態からも、政治体制については脆弱ささえ見えるギルガメスよりも盤石な体制を築いている。
しかし、百年にも及ぶ戦乱故にバララント側の疲弊も決して小さくはなく、バララント政府も百年戦争末期におけるギルガメス側のAT開発により、豊富な資源と勢力圏を確保していた戦略に狂いが生じた部分も否めず、百年戦争末期はギルガメスに戦術と戦略運用面で押されており、アストラギウス暦7213年2月には重要な補給線であるサンサ星をレッドショルダーの攻撃で壊滅させられ、休戦が急がされた。
技術力
ギルガメスよりも恒星間での航行技術の確保や、レーダーやセンサーなどの開発についてはクエントを除いて優れている。しかし、豊富な資源と広大な勢力圏から、安定された環境故にそれ以外の兵器開発に於いては、ギルガメスに一歩も二歩も出遅れる形となった。
特にギルガメスが7183年にMT(マシントルーパー)を開発し、それを更に発展させたAT(アーマードトルーパー)の登場によって、それまでの優位が完全に崩れることとなった。その後で鹵獲したATを参考にATを開発するものの、7198年にロールアウトしたギルガメス軍のATM-09-STスコープドッグによって、戦局はギルガメス側に傾いた。バララント側のAT開発は遅れ、ATの性能でもギルガメスに及ぶもの(アームパンチなどは、現在も標準装備した機体は存在しない)ではなかった。ギルガメスの攻勢を抑えるようになるには、7209年の「フロッガー」(B・ATM-03ファッティー)の完成を待たなければならなかった。
ATだけではなく、それを利用した運用や、PS開発などに関しても、ギルガメス側よりも見劣りする部分があるものの、兵器の質ではなく、量によっての戦術が採られ、数による集団の戦いでギルガメス側を圧倒する事も多かった。
百年戦争の爪痕
百年戦争末期、攻勢に出たギルガメスによって、バララント側も多くの惑星で甚大な被害と多大な犠牲を出した。
惑星オロミリア(オロム)とギャオア、そして、ミヨイテやパルミスでも多大な戦死者を出し、特にパルミスはギルガメス側の属国となり、7213年のオロムではレッドショルダーによって体を失ったバララント軍兵士ラダァ・ニーヴァはバララント軍PSとなるべく手術を受けたが、精神異常を来した。
他にも、PS絡みのものとして停戦前にミヨイテでギルガメス側軍需物資強奪の「ブランバンドール・スキャンダル」で、ギルガメス機甲猟兵部隊のシュエップス小隊が、只一人の生存者を残して全滅し、生存者のメロウリンク・アリティ元伍長が、事件の関連者を休戦時にギルガメス側で暗殺するという事態に発展した。
しかし、一番有名なのはなんといっても惑星サンサでのレッドショルダーの大量虐殺であり、サンサは草木一本生えない死の星と化し、後に「不可侵宙域」に定められた宙域やその付近には、こうした百年戦争末期でのレッドショルダーによる破壊と殺戮の後が残っている。