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パレスチナ以外は進歩的

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「パレスチナ以外では進歩的」("Progressive except Palestine": PEP, または "Progressive except for Palestine" と書く場合もある)とは、自らの政治的立場が進歩的、リベラル、左派だと言っておきながら、イスラエルとパレスチナの紛争についてパレスチナを支持することもなければこの紛争について何かコメントをすることもしない組織・個人を指す表現である。パレスチナを支持する人々はPEPを政治的偽善や反パレスチナ主義の一種だと考える一方で、PEPという表現を批判する人々は、これを反イスラエル主義的とみなし、イスラエルを支持する左派に対する中傷だと考えている。

モナシュ大学教授 Philip Mendes は、この表現はバズワードにすぎず、イスラエル国を悪者扱いするおふざけだと批判している[1]。Andrew E. Harrod は、The Detroit Jewish News の記事の中で、PEPという言葉はイスラエルという国についての誤った見解にもとづく「反イスラエル的プロパガンダ」であり「イスラエル嫌悪」であるとして、この表現を退けている[2]。

David Bernstein は、ワシントン・ポストの記事の中で、PEPは左派のポリティカル・コレクトネスを試す「リトマス紙」になったと述べている。そして、左派シオニストは左派であるかシオニストであるかの間で選択を迫られていること、とりわけ左派シオニストのユダヤ人は、シオニズムを支持するのが部族主義的だという批判に直面しうることを論じている[3]。

Ruqaiyah Zarook は、Current Affairs の記事の中で次のように述べている。PEPという表現そのものは近年のものではあるが、左派シオニストを批判する人々によれば、こうした現象は何十年もずっと続いてきた。Zarook は、ジャン=ポール・サルトルやミシェル・フーコーのようなフランスの左派をPEP現象の初期の例として挙げ、彼らがパレスチナ人に対する共感を公に示してこなかったことを指摘している。そして、パレスチナ系の研究者であるエドワード・サイードを、サルトルがパレスチナについて何も発言しなかったことを批判した初期の人物として挙げている[4]。Zarook は、このほかPEPの事例としてアメリカの進歩的政治家を数人挙げている。たとえば、イスラエルに対するボイコット・投資撤収・制裁に反対する下院246号決議に賛成票を投じたとしてアヤンナ・プレスリーとロー・カンナ、和平計画を混乱させたとしてアレクサンドリア・オカシオ=コルテス、イスラエルによるガザ空爆に対して何も言わなかったとしてトゥルシー・ギャバード、「紛争の両陣営の支持者を宥め」ようとしたとしてベト・オルーク、そしてイスラエルが国際的な人権基準を守っていると強弁したとしてカマラ・ハリスが、それぞれ挙げられている[4]

2022年9月には、ラシダ・タリーブがオンラインフォーラムにて次のように書いている。「進歩的価値を支持しておきながらイスラエルのアパルトヘイト政府を支持することはできないということが、進歩主義者のあいだで明らかになってきた。そして、私たちは抵抗を続けるし、パレスチナ以外は進歩的だなどということを認めない。このことをみなさんに知ってほしい」。この立場に対しては、複数の民主党系政治家やユダヤ教指導者から批判がなされ、その中にはこのコメントが反ユダヤ主義的だとするものもある[5]。

関連項目

参考文献

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