ヒブダイ

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ヒブダイ(学名:Scarus ghobban)は、ブダイ亜科に分類される海水魚の一種。インド太平洋に分布する。IP(始相)の黄色い体色が特徴である。岩礁サンゴ礁に生息し、藻類底生生物を捕食する。ブダイ亜科の中でも美味な種とされ、沖縄では高級魚として取引されている。

シノニム

1775年にスウェーデン博物学者であるペテル・フォルスコール英語版によって記載され、タイプ産地はおそらく紅海ジッダであった。現在はベラ目ベラ科に分類する見解がある[4]。種小名は紅海沿岸での本種の呼び名に由来する[5]。blue-barred parrotfish、blue trim parrotfish、cream parrotfish、globe-headed parrotfish、green blotched parrotfish、yellow scale parrotfish、bluechin parrotfishなどの英名がある[1]

FishBaseによると、以下のシノニムが知られている[6]

  • Callyodon ghobban (Forsskål, 1775)
  • Scarus guttatus Bloch & Schneider, 1801
  • Callyodon guttatus (Bloch & Schneider, 1801)
  • Scarus maculosus Lacepède, 1802
  • Scarus pepo Bennett, 1830
  • Scarus reticulata Swainson, 1839
  • Hemistoma reticulata (Swainson, 1839)
  • Scarus lacerta Valenciennes, 1840
  • Scarus dussumieri Valenciennes, 1840
  • Callyodon dussumieri (Valenciennes, 1840)
  • Scarus scabriusculus Valenciennes, 1840
  • Scarus magrathii Bennett, 1841
  • Scarus pyrrostethus Richardson, 1846
  • Scarus haridoides Bleeker, 1855
  • Pseudoscarus cantori Bleeker, 1861

分布と生息地

東アフリカからインドネシアガラパゴス諸島[7]日本を経て、南はオーストラリア、東はフランス領ポリネシアまで、インド太平洋全域に広く分布する[3]。日本では伊豆・小笠原諸島神奈川県以南の太平洋岸、南西諸島で見られる[8]。2001年にはスエズ運河を経由して、イスラエル沖の地中海で初めて記録され、現在はレバントで北に分布を広げているが、依然として希少である[9][10]。幼魚は遠洋性であり、地域的な海流によって遺伝子流動が促進され、高い遺伝的多様性を生み出している[11]。砂底や海草藻場サンゴ礁の縁辺部や深場に生息する[1]

形態

体色は青緑色から緑色で、体長は通常約46cmに成長する。外観は個体差が大きく、背鰭と臀鰭の中央にピンク色の縞模様が見られることがある。腹面はピンク色または黄色がかった色をしている。胸鰭周辺には青い模様が見られることもある[7]。IP(始相)は黄色の体に、5本の青色横帯が不規則に入る[8]。全長は75cmを超える。背鰭は9棘と10軟条から、臀鰭は3棘と9軟条から成る。胸鰭条数は13-15本。唇は主に歯板を覆う。尾鰭は小型の雌では丸みを帯び、大型の雄では上下が長く伸びる[6]

生態

成長が早く、寿命は最大13年である。小さな群れで行動する傾向がある[1]藻類底生生物を捕食する[8]。下顎骨を高速で回転させることができるため、微細な堆積物の輸送を促進する[12]。雌は水中に卵を放出し、卵は受精後約25時間で孵化する。仔魚は急速に成長するため、親魚の近くに長時間留まる必要が無い[13]雌性先熟雌雄同体で、生後7年ほどで性転換する[6]

人との関わり

脚注

関連項目

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