ブダイ亜科
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分布・生態
すべて海水魚で、大西洋・インド洋・太平洋など世界の熱帯・亜熱帯域に広く分布する[4]。サンゴ礁魚類の代表的なグループの一つである。
他のベラ類が肉食性であるのに対し、ブダイ類は一般に草食性で、死んだサンゴに付着した藻類を削り取るように摂食する[4][5]。ブダイ類は胃をもたず、齧りとったサンゴを発達した咽頭歯で細かくすりつぶすことで、藻類のみを効率よく摂取している[6][7]。一部の種は海草を主食としているほか、カンムリブダイのように生きたサンゴを食べる種も知られている[4][7]。
ブダイ類が摂食する死サンゴは1個体あたり年間1トン以上に及び、サンゴ礁の死滅と再生のサイクルに深く関与すると考えられている[8]。ブダイ類は死んだサンゴの群落を速やかに除去し、新たなサンゴの生育場所を提供することで、サンゴ礁の生態系維持に貢献しているとみられる[8]。咽頭歯ですりつぶされたサンゴは細かい砂となって環境中に戻されるため、ブダイ類はサンゴ礁における砂の供給源としても重要な役割を果たしている[9]。
すべて昼行性で、夜間はサンゴや岩陰に身を潜め休息する[7]。一部の種類は体表から粘液を分泌し、寝袋のように体を包むことが知られている[4]。他のベラ科魚類と同様に、ほとんどが性転換をする[4]。多くは成長につれて雌から雄に変化する雌性先熟であるが、雌を経ずに直接雄として成熟する、いわゆる「一次雄」をもつ場合もある[4]。
一般に鮮やかな斑紋と色彩をもつ。生時の体色は重要な分類形質であるが、死後は速やかに褪色するうえ、性別や成長時点による差異も大きい[4]。観賞魚としての価値は高いが、歯板が成長し続けるために、水槽内での維持は難しい[9]。食用魚として漁獲対象となる種類も多く、日本の沖縄では貝塚から咽頭骨が出土するなど、古代から利用されていたとみられる[7]。
形態
分類
Nelson(2016)の体系において10属99種が認められている[4]。FishBaseでは100種が認められている[9]。本項では和名のある種を挙げる。




- アオブダイ属 Scarus
- アイボカシブダイ[10] Scarus coeruleus
- アオブダイ Scarus ovifrons
- アカブダイ Scarus xanthopleura[11]
- アミメブダイ Scarus frenatus
- イチモンジブダイ Scarus forsteni
- イトヒキブダイ Scarus altipinnis
- オウムブダイ Scarus psittacus
- オグロブダイ[12] Scarus fuscocaudalis
- オビシメ Scarus obishime
- オビブダイ Scarus schlegeli
- カメレオンブダイ Scarus chameleon
- カワリブダイ Scarus dimidiatus
- キビレブダイ Scarus hypselopterus[13]
- スジブダイ Scarus rivulatus
- シロオビブダイ Scarus spinus
- ダイダイブダイ Scarus globiceps
- ツキノワブダイ Scarus festivus
- ナガブダイ Scarus rubroviolaceus
- ニシキブダイ Scarus prasiognathos
- ヒブダイ Scarus ghobban
- ヒメブダイ Scarus oviceps
- ブチブダイ Scarus niger
- レモンブダイ Scarus quoyi
- ヤイチブダイ[14] Scarus collana
- イロブダイ属 Cetoscarus
- イロブダイ Cetoscarus ocellatus
- カンムリブダイ属 Bolbometopon
- カンムリブダイ Bolbometopon muricatum
- キツネブダイ属 Hipposcarus
- ハゲブダイ属 Chlorurus
- ブダイ属 Calotomus
- タイワンブダイ Calotomus carolinus
- チビブダイ Calotomus spinidens
- ブダイ Calotomus japonicus
- ミゾレブダイ属 Leptoscarus
- ミゾレブダイ Leptoscarus vaigiensis
- Cryptotomus 属
- Nicholsina 属
- ムナテンブダイ属 Sparisoma
- ムナテンブダイ Sparisoma chrysopterum
- ヤエバブダイ[20] Sparisoma cretense