ヒョンヒョロ
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ある日、マーちゃんは「お星さまを拾った」「円盤に乗ったウサギさんを見た」と言い出すが、両親は子供の戯言だと信じなかった。その後、マーちゃんは「ウサギさんから貰った」「字が読めないなら、読んでもらうように言われた」とする手紙を両親に見せる。手紙には「脅迫状。ヒョンヒョロを差し出さないと誘拐するてす。マーちゃんどの」といった内容が書かれていた。またも大人は信じなかったが、彼らの前にうさぎのような異生物が姿を現した。
異星人を名乗る「うさぎ」はマーちゃんを相手に「ヒョンヒョロ」を渡すように交渉していた。地球の取引を勉強して来たという「うさぎ」は穏和かつ厳格誠実に「ヒョンヒョロ」を要求する。銃などの地球の兵器が通じない「うさぎ」に恐れをなしたマーちゃんの両親や刑事達は子供を巻き込まない事を了承させつつ、取引を進めるが「ヒョンヒョロ」が何なのかさっぱりわからない。
苦し紛れに約束の時間にありったけの現金を渡すが、「うさぎ」は紙切れなどではなく「ヒョンヒョロ」を渡せと突っぱねる。 現金を渡した刑事達が「ヒョンヒョロ」を知らない事を吐露すると、「うさぎ」はそれがあまりにも非常識であることに血相を変え、予告通り誘拐を実行する。
その後、マーちゃんが「空からヒョンヒョロと落ちて来たお星さま」を両親に見せようと呼びかけるが、町中が静まり返り、返事はどこからも返って来なかった。
収録書籍
- 『'71日本SFベスト集成』筒井康隆編、徳間書店、1975年、ISBN 978-4191509412
- 徳間文庫版、1980年11月発行、ISBN 978-4195771273
- 『藤子・F・不二雄SF全短篇 第1巻』 中央公論社、1993年、ISBN 4120015491
- 『藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 4』 小学館、2012年、ISBN 978-4091434982