フォトミュゼ

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フォトミュゼ(Photo Musée)は、新潮社1994年から2000年にかけて刊行した全36巻の写真集叢書。監修は、雑誌『カメラ毎日』の元編集長である西井一夫が務め、アートディレクションは中島英樹が担当[1]

概要

「フォトミュゼ」は、A5変型判のソフトカバーという手に取りやすいフォーマットと手頃な価格設定で、写真集の普及に大きく貢献したシリーズ[2]シリーズ名はフランス語の「Photo Musée(写真の美術館)」に由来し、多様な写真作品を収蔵・紹介する美術館のような役割を担うというコンセプトを持っていた。 荒木経惟、森山大道、石内都といった日本を代表する写真家から、新進気鋭の若手まで、幅広い作家の作品を取り上げた。各巻は特定のテーマや作家に焦点を当て、実験的な試みも多く含まれていた。シリーズ全体に統一感と高いクオリティをもたらしていた。[要出典]

特徴 多様な作家とテーマ:著名な巨匠から若手まで、多彩な写真家の作品を収録し、ヌード、スナップ、コンセプチュアル・アートなど、幅広いテーマを扱った。 統一されたフォーマット: A5変型判ソフトカバーというコンパクトな判型で統一されており、コレクションしやすい仕様であった。[要出典]

優れたデザイン性: アートディレクター中島英樹によるミニマルで洗練されたデザインは、本シリーズの象徴的な特徴であり、写真集のデザインに新たな流れを生んだ[3]

写真文化への貢献: 高品質な写真集を安価で提供することにより、専門家や愛好家だけでなく、一般の読者層にも写真の魅力を広め、1990年代の写真文化の裾野を広げる上で重要な役割を果たした[2]

刊行リスト 全36巻

評価と影響

「フォトミュゼ」は、1990年代の日本の写真文化において、写真集というメディアの可能性を広げた重要なシリーズと評価されている[4]安価で質の高い写真集を提供したことで、新たな写真ファン層を開拓した。また、本シリーズの成功は、その後の出版社による写真叢書の企画にも影響を与え、2000年代以降の写真集ブームの礎を築いた一因とも考えられている。[要出典]

参考文献・出典

  • 「現代写真の視点」新潮社刊
  • 「中島英樹の仕事 1992-2001」(光琳社出版刊)
  • 「写真集の新しい波:安価・小型化で広がる読者層」1995年3月15日付 朝日新聞夕刊
  • 「美術美術手帖-特集:90年代の写真集とブックデザイン-」1999年2月号 美術美術出版社(ファインアーツ出版社)
  • 「写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集662」(カンゼン刊)

脚注

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