フォトミュゼ
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概要
「フォトミュゼ」は、A5変型判のソフトカバーという手に取りやすいフォーマットと手頃な価格設定で、写真集の普及に大きく貢献したシリーズ[2]。シリーズ名はフランス語の「Photo Musée(写真の美術館)」に由来し、多様な写真作品を収蔵・紹介する美術館のような役割を担うというコンセプトを持っていた。 荒木経惟、森山大道、石内都といった日本を代表する写真家から、新進気鋭の若手まで、幅広い作家の作品を取り上げた。各巻は特定のテーマや作家に焦点を当て、実験的な試みも多く含まれていた。シリーズ全体に統一感と高いクオリティをもたらしていた。[要出典]
特徴 多様な作家とテーマ:著名な巨匠から若手まで、多彩な写真家の作品を収録し、ヌード、スナップ、コンセプチュアル・アートなど、幅広いテーマを扱った。 統一されたフォーマット: A5変型判ソフトカバーというコンパクトな判型で統一されており、コレクションしやすい仕様であった。[要出典]
優れたデザイン性: アートディレクター中島英樹によるミニマルで洗練されたデザインは、本シリーズの象徴的な特徴であり、写真集のデザインに新たな流れを生んだ[3]。
写真文化への貢献: 高品質な写真集を安価で提供することにより、専門家や愛好家だけでなく、一般の読者層にも写真の魅力を広め、1990年代の写真文化の裾野を広げる上で重要な役割を果たした[2]。
刊行リスト 全36巻
- 1994年11月 子供たち 荒木経惟
- 1994年11月 ヴァンプ 金子國義
- 1994年12月 さわる : Chromosome XY
- 1995年2月 遠い場所 尾辻克彦
- 1995年3月 恋文の森 安珠
- 1995年4月 さっちん 荒木経惟
- 1995年5月 芋っ子ヨッチャンの一生 影山光宏
- 1995年6月 のすたるぢや 萩原朔太郎
- 1995年7月 始まり ロバート・フランク
- 1995年8月 痴人の愛 大坂寛
- 1995年9月 1995・夏・沖縄 儀間明
- 1995年10月 人間博物館 今道子
- 1995年11月 東京 : 1934-1993 桑原甲子雄
- 1995年12月 にっぽん劇場写真帖 森山大道
- 1996年1月 火を吹く女 矢作俊彦、横木安良夫
- 1996年3月 ヨーロッパ・愛の風景 大辻清司
- 1996年8月 戻る ハナブサ・リュウ
- 1996年9月 責め絵の女 伊藤晴雨
- 1996年11月 なれ! 今井智己
- 1997年1月 明治の水着美人 石黒敬章(編)
- 1997年3月 オデッセイ 長野重一
- 1997年4月 パリ・パリ ハナブサ・リュウ
- 1997年6月 新宿 : 1965-97 渡辺克巳
- 1997年8月 マルル ハナブサ・リュウ
- 1997年8月 STRIPTEASE (ストリップティーズ) 勝山基弘
- 1997年9月 猫になりたい 横山正美
- 1998年2月 日本 倉田精二
- 1998年4月 トーキョー・ポートフォリオ 小林基行
- 1998年6月 スクールデイズ 高橋ジュンコ
- 1998年8月 人魚のゆくえ 奥菜恵、横山正美
- 1998年12月 長崎 1945年8月9日 東松照明
- 1999年2月 フーリッシュ・ロマンス 沢渡朔
- 1999年4月 東京のキャラクター 平間至
- 1999年10月 最後のキャブレット アントナン・アルトー、アニュス・ド・ラ・ボーム
- 2000年1月 東京カーニバル サイモン・フジワラ
- 2000年3月 簡単なこと ホンマタカシ
評価と影響
参考文献・出典
- 「現代写真の視点」新潮社刊
- 「中島英樹の仕事 1992-2001」(光琳社出版刊)
- 「写真集の新しい波:安価・小型化で広がる読者層」1995年3月15日付 朝日新聞夕刊
- 「美術美術手帖-特集:90年代の写真集とブックデザイン-」1999年2月号 美術美術出版社(ファインアーツ出版社)
- 「写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集662」(カンゼン刊)