フレーバーテキスト

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フレーバーテキストは、ゲームの世界観・テーマといった雰囲気(フレーバー)を表現するための文章を指す用語。ゲームシステムには直接関係しない要素であるが、他のゲームとの差別化やプレイヤーに没入感を与えるのに有益なものであり、作品の評価にも影響を与える。トレーディングカードゲームのほか、ボードゲームなどでも重要視される。

キャラクターやアイテムが丸や四角などの記号にすぎなかったとしても、システムやルール(ゲームメカニクス英語版)が構築されていればゲームは成立する[1]。しかし、単なる記号を操作するだけではプレイヤーは早々に飽きを覚え、ゲームの継続が困難となる[1]。このため、プレイヤーの想像力を刺激し、没入感を与えるために、キャラクターやアイテムに設定やイラストを与えるなどしてゲーム全体に固有の雰囲気を付加していく[1]

ゲームデザインでは、このようなゲームの雰囲気や世界観を醸し出すために作られたイラストや文章ををフレーバー(Flavor)と表現する[1][2]。ボードゲーム作家のマイク・セリンカー英語版は、ゲームにはフレーバーが必要であるとし、ルールとフレーバーは「リーズ・ピーナッツバターカップ」のように混ざり合うものだと表現する[3]。時代・ゲームのジャンルによってフレーバーの意味する範囲は異なり、ゲームメカニクス以外の表現要素全てをフレーバーと捉えることもあれば、ロールプレイングゲームにおけるシナリオの肉付け部分を指してフレーバーということもある[1][4]

トレーディングカードゲームでは、カードのルールや効果を説明と区別するように場所や字体を変えて記載された文章を指してフレーバーテキストということが多く、イラストの説明や世界観に沿った文章が記載される[3][5]。たとえば、『マジック:ザ・ギャザリング』では、カードの上部にイラストを配置し、下部のテキスト欄には、カードの効果を説明するルールテキストと、ルールテキストとは異なる字体によるフレーバーテキストを区分けして記載するという体裁を採る[6]

コンピュータゲームにもフレーバーテキストの概念はあり、Cygamesシナリオチームの坂本正吾は、ゲーム内のカードやアイテムの性能に関する説明とは別に用意されたテキストがフレーバーテキストであるとし、イラストと一体となってコミック的な面白さを演出する効果もあると説明する[7]

定着と発展

出典

参考文献

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