フロンティア航空

アメリカ合衆国の格安航空会社 From Wikipedia, the free encyclopedia

フロンティア航空( -こうくう、: Frontier AirlinesNASDAQ ULCC)は、アメリカ合衆国格安航空会社超格安航空会社[5])である。

概要

アメリカ合衆国コロラド州デンバー市のデンバー国際空港を本拠地としており、アメリカ国内線及びメキシコへの国際線を運航している[6]

2022年2月7日、同じく超格安航空会社であるスピリット航空との経営統合を発表[7]。しかし、物別れに終わり、合併計画が破棄されたわずか数時間後にスピリット航空は同じく米国の格安航空会社であるジェットブルー航空との合併を発表した[8][9]

スローガンは、"Low Fares Done Right"(適正な低運賃)[10]

イギリススカイトラックス社による航空会社の格付けで「ザ・ワールド・スリー・スター・エアラインズ(The World's 3-Star Airlines)」の認定を得ている[11]

2026年5月8日、乗客224人と乗員7人を乗せたデンバーロサンゼルス行のフロンティア航空435便(エアバスA321)が、デンバー国際空港を離陸する際、滑走路上の歩行者と衝突、エンジンから出火する事故を起こした[12]

歴史

フロンティア航空 第一世代

フロンティア航空の歴史は1941年の11月27日に遡る。コロラド州デンバーのステープルトン国際空港を本拠地としてニューメキシコ州ユタ州アリゾナ州などにDC-3を運行して始まった。以後成長を続け、1980年代までにDC-3Convair 340/440B727B737MD-80など多機種での運用を行った。当時は米国エアライン乱戦期であり、コンチネンタル航空ユナイテッド航空と競合していたため、価格競争、空港ゲート数、政治的要因などの結果、1985年ピープル・エキスプレスに買収されて第一期の幕を閉じた。

フロンティア航空 第二世代

旧ロゴ

新しいフロンティア航空は旧フロンティア航空の役員によって1994年に設立された。B737型機を使用して立ち上げられ、その後エアバスA319型機及びA318型機へ更新された。2022年現在、エアバスA320エアバスA320neoエアバスA321で運航を行っている。2007年1月より、リージョナル航空のリパブリック航空とフロンティア・ジェットエキスプレスの名称でボンバルディア CRJ-700型機を使用したホライゾン航空とのコードシェア便運航を行っていた。コードシェアおよびすべてのエクスプレス便は元親会社リパブリック ホールディングスのフロンティア株売却とともに終了し、現在の使用機は上記のエアバス機のみである。2008年4月11日に米連邦倒産法第11章(日本の民事再生法に相当)を申請した[13]。リパブリックホールディングスは2008年 米連邦倒産法11条適用時に救済措置としてフロンティア航空を買収し、2013年に現在の親会社であるIndigo Partnersに株式をすべて売却している。インディゴに買収され、フルサービスキャリアからウルトラローコストキャリア(ULCC)に経営方針を転換した2013年から2016年までの間に業績が大幅向上し、2015年には利益率で全米第5位・世界第7位に上昇している[14]。2016年12月からアメリカン航空ジェットブルー航空とともにキューバへの運航が許可された(のちにデンバーからの直行便がDOTから認められなかったためキューバ便は廃線)。

A321XLRの1機目の納入が2023年に予定されているがこれに関して社長のバリーは「ヨーロッパ路線よりはまず大陸間横断便の増便、アラスカ、ハワイ、中米、南米などを視野に入れて運航する」と声明を発表した。

2017年から~2019年まで全米で最も利益率の高い航空会社としてTOP5に入り、2020年のコロナ禍からの経営難脱却も他社に先行して行われている。2020年も利益損失は全米航空会社でも最小となった。そして2021年4月1日にシティグループドイツ銀行モルガンスタンレーなどの指導によりNASDAQ市場上場復帰(ULCC)を13年ぶりに達成した[15]

親会社のIndigo Partnersはアメリカウエスト航空を再生しUSエアウェイズに売却したり、スピリット航空を再生後、再上場し多大なる利益を上げた投資会社であり、フロンティア航空の他にもハンガリーウィズエアー、メキシコのボラリス航空などの株を保有している。上記の航空会社は多くがエアバス運航のLCCであり(アメリカウエストは747型機から737型機迄、USエアウェイズはE190、A320を運航していたため全てエアバス運航の会社であったわけでもない)フロンティア航空にもスピリット航空再建時の経営方針が反映されている。

フロンティア航空は現在、米国でベスト10に入る主要航空会社となっている。アラスカ州フェアバンクスが本拠地のフロンティア・フライイング・サービスとしばしば混同されるが、別会社である。

運航路線

主要ハブ空港は2022年現在、デンバー国際空港フェニックス国際空港 (22年11月スタート)、オーランド国際空港、フィラデルフィア国際空港、ラスベガス国際空港、タンパ国際空港、マイアミ国際空港、アトランタ国際空港であり、全米主要110都市(季節により変動)、国際線はカナダ、メキシコドミニカ共和国、等に運航している。(シカゴ オヘア 国際空港はパイロットベースを閉鎖、フライト アテンダントベースは残るものの縮小傾向にあり2022年4月より主要ハブからは外れた)

整備

2018年まで6年連続でFAA 連邦航空局 整備部門 ダイヤモンドアワードに選ばれている[要出典]

2026年にもFAA 連邦航空局 整備部門 ダイヤモンドアワードに選ばれている[16]

2018年〜25年まで「世界で最も安全な格安航空会社トップ10」に選出されていた[17](他社はJetBlueジェットスターもランクインしている)。

保有機材

2026年3月現在、フロンティア航空が使用する機材は以下の通り。

さらに見る 機種, 運航中 ...
フロンティア航空の保有機種及び機数[3]
機種 運航中 発注中 座席数 備考
エアバス A320-200 6 0 180 2024年に退役予定[18]
エアバス A320neo 93 4 186 2026年までに納入予定[19][20]
エアバス A321-200 21 0 230 2029年に退役予定[18]
エアバス A321neo 62 9 240 2029年までに納入予定[21][22]

18機はエアバスA321XLRに変更。

合計 182 13
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機材の平均使用年数は2026年3月時点で5年である[3]。すべての機材の垂直尾翼には動物が描かれ、それぞれ異なる名前をもつのが特徴である。

フロンティア航空のシートピッチは、一般航空会社のエコノミークラスよりも数インチ狭い28インチとなっている[23]

過去の保有機材

脚注

外部リンク

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