ブルガリア難民射殺事件

From Wikipedia, the free encyclopedia

バルカン半島諸国
ブルガリアスレデツ
事件発生を受けボイコ・ボリソフブルガリア首相は開催中のEUサミットを引き上げて急遽帰国した。
メグレナ・クレヴァブルガリア副首相

ブルガリア難民射殺事件(ブルガリアなんみんしゃさつじけん)とは、2015年10月15日に発生した、トルコからブルガリア密入国しようとしたアフガニスタン人不法入国者グループをブルガリア国境警備隊が射殺した事件[1][2][3]

2013年からバルカン半島諸国には大量の移民が流入する事態となっていた[4]。2015年になるとアラブの春に続く、シリア内戦ISILによるシリア侵略以降、中東アフリカから更に大量の移民、難民が押し寄せ非常事態となっていた。豊かな生活と社会保障を求めてドイツを目指す移民・難民にとってアフリカや中東からの入り口となる東欧、南欧諸国には数十万人もの移民、難民が押し寄せており、ハンガリーのように国境を封鎖する国も出始めていた[5]

ブルガリアはより豊かなドイツスウェーデンを目指すものたちの通り道ともなっていた[6]。2015年8月にはブルガリア軍は国境警備隊を支援するためにマケドニアとの国境に派遣されていた[7]。また、トルコとの国境付近では不法移民を乗せた車両によって取り締まろうとした国境警備隊員が跳ねられ負傷する事件が起きていた[8]

ブルガリア首相ボイコ・ボリソフはブルガリアにおける難民問題をEU首脳たちに理解してもらうためにすでに膨大な努力を行っていた[9]。また、ボリソフ首相はこの問題はロシアアメリカの2大国間で取り決めが行われない限りヨーロッパだけでは解決することはできないと明らかにしていた[9]。このような最中に事件は勃発した。2015年は年初から事件勃発までの間にすでに61万人を超える移民がヨーロッパへ移入していた[10]

事件発生

2015年10月15日22時、ブルガリアスレデツ近郊で、トルコからブルガリアに密入国しようとしたアフガニスタン難民・移民54名の集団をブルガリア国境警備隊2名と警察官1名が拘束しようとしたところ[11]、難民集団が抵抗してもみ合いとなり、威嚇射撃をしたところ1名が首に被弾した[2][3][12]。被弾した男性(25歳)は病院への搬送中に死亡した[3][13]。この移民集団は目的地をドイツスイスとしており[12]、全員が20代から30代のアフガニスタン人男性でパスポートは不携帯であった[14]

ブルガリア国内のメディアネットの最初の反応は「ナイスショット・ボーイズ!ここには害虫はいらない!」といったものであったが[15]、この事件はヨーロッパへの難民・移民の流入に際しての初めての射殺事件でありブルガリア国内外で広く注目を集めることとなった[3][14][5]

ブルガリアの首都ソフィアではシリア・アフガニスタン難民と自称する本人確認書類を保持していない29名の男女の移入者を乗せたバスが検挙され、運転手のブルガリア人男性が逮捕された[16]。また、バスとは別に5名がソフィア警察によって検挙された[16]。検挙された移入者達は複数の警察署に振り分けられ尋問されることとなった[16]

対応と評価

脚注

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI