プジョー・403

From Wikipedia, the free encyclopedia

販売期間 1955年 - 1966年
ボディタイプ 4ドアセダン・ 5ドアワゴン・ピックアップトラック・2ドアクーペ・2ドアカブリオレ
駆動方式 FF
プジョー・403
403ベルリーヌ
403リアビュー
403クーペ
概要
販売期間 1955年 - 1966年
ボディ
乗車定員 6人
ボディタイプ 4ドアセダン・ 5ドアワゴン・ピックアップトラック・2ドアクーペ・2ドアカブリオレ
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 直列4気筒 ガソリンOHV1,468cc58馬力
ディーゼル1,816cc48馬力
変速機 4MTコラムシフト
サスペンション
独立 横置きリーフスプリング ダブルウイッシュボーン式
固定 コイルスプリング
車両寸法
ホイールベース 2,660mm
全長 4,470mm
全幅 1,670mm
全高 1,510mm
系譜
先代 プジョー・203
後継 プジョー・404
テンプレートを表示

プジョー・403フランス自動車メーカー・プジョー1955年から1966年まで生産した中型乗用車である。

先行モデルの203同様、フランス車としては保守的で堅実な設計を特徴とする、信頼性・耐久性に優れた実用車で、着実に市場に受け入れられ、11年間にわたって生産された。

後のプジョーの唯一の生産車種であった203のやや上級の後継車種として登場した。

最大の特徴は、前後フェンダーが車体の一部となった「ポンツーン型」「フラッシュサイド・スタイル」と呼ばれる戦後式の広幅ボディをようやく採用したことで、公表はされなかったが、次の404同様、 イタリアカロッツェリアピニンファリーナのデザインとされている、車体寸法は203から僅かに大きくなっただけであるが、現代的なレイアウトによって居住性は203より遥かに改善された。また、ミシュランXスチールラジアルタイヤ・リクライニングシートが装備された。

エンジンは基本的に203の設計をベースにしているが、ボアを75mmから80mmに拡大して排気量を1,468ccに拡大、出力も58馬力/4,900rpmに増強され、最高速度は130km/hに引き上げられた。ヘッド回りは203独特の複雑な鋳造設計を廃止し、一般的なクロスフロー型弁配置として合理化されている。

同時期のフランス車の多くが早くも後輪に独立式・半独立式サスペンションを盛んに採用していた中、403はサスペンションも203のものを改良して用いたため、後輪は相変わらずコイル支持のトルクチューブ・ドライブ固定軸、ウォームギア駆動のファイナルギアであった。それでもデフケースはアルミ製となり、バネ下重量が大きくなりがちなトルクチューブ・ドライブの課題を軽減して、乗り心地を改善しようと工夫していた。

バリエーションと変遷

当初のバリエーションは4ドアベルリーヌ(セダン・前からのプジョーの伝統に従い、スライディングルーフもオプション装備可能)だけであったが、1956年にはホイールベースが延長された5ドアのブレーク(ワゴン)、2ドアクーペカブリオレが追加された。

1958年には電磁クラッチがオプションで選択可能になった他、ブレークにはプジョー初の1,816cc48馬力/4,000rpmディーゼルエンジン付きが追加された。このモデルはその経済性が評価され、1959年にはベルリーヌにもディーゼルが追加された。元々プジョーは1920年代からディーゼル乗用車の試作を手がけた経験があったが、403ディーゼルの成功で、以後、メルセデス・ベンツとともにヨーロッパにおいてディーゼル乗用車を得意とする先進メーカーの地位を得た。

1960年に203が生産中止されると、その特殊なクロスフローヘッドを持つ1,290ccエンジンの圧縮比を高めて54馬力としたものを403ボディに搭載した廉価版「403sept(セット)」が投入され、廉価帯の空白を埋めた。外装が通常の403より簡素化され、フロントグリルが打ち抜き板のパネルに変更されていることで容易に区別できる。

同じ1960年には403自身にも後継モデルとなる404が登場しており、403はクーペやカブリオレをバリエーションから落とし、404の廉価モデルとして、全く新しい前輪駆動の204が登場した翌年の1966年まで生産が続行された。

テレビでの活躍

カブリオレ

アメリカ合衆国テレビドラマ刑事コロンボ」では、ピーター・フォークが演じる主人公・コロンボ警部補の愛車として、くたびれた403カブリオレがしばしば登場し、彼のライフスタイルを物語る小道具として存在感を放った。ピーター・フォークが自伝によれば、シリーズのとあるエピソードの撮影に先立ち、自らがコロンボの自家用車のチョイスを任されたが、ガレージ一杯の劇用車のどれを見ても気に入らなかった中、ガレージの隅で色褪せてくたびれているうえに1輪がパンクしている403カブリオレに遭遇し、直感的に選んだものであったという。

403は劇中でしばしば不調を起こすが、コロンボはさして意に介する様子もなく、時には名無しの愛犬を助手席に載せ、自らの足として愛用し続けた。

コロンボの世界的な人気により、一時製作中断されていたシリーズは1989年から再開された(「新・刑事コロンボ」)が、この時、以前のシリーズの撮影で使用していた403はすでに売却されていた。ABCとフォークは、コロンボの愛車としてプジョー・403こそが最も相応しいと判断し、403カブリオレを3台購入して、撮影に使用した[1]。希少車になって以降に制作されたエピソードでは売買を持ちかけられるシーンがある。

日本への輸入

参考文献

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI