カロッツェリア

イタリア語で馬車や自動車の車体をデザイン・製造する業者、ボディ修理業者 From Wikipedia, the free encyclopedia

カロッツェリアイタリア語: carrozzeria)は、イタリア語馬車自動車の車体をデザイン製造する業者。もしくはボディ修理業者(板金工場)の意味もある。工業都市トリノミラノに拠点を置く場合が多い。なお、英語ではCoachbuilder(コーチビルダー)がこれに該当する。

カロッツェリアの一つピニンファリーナ社がデザインしたSergio

概要

イタリア語でカロッツァ (carrozza) は高級馬車を意味し、カロッツェリアはもともと馬車工房のことである[1][2]。陸上交通の主役が馬車から自動車に移った頃、これらの工房も自動車のボディ製造を生業とするようになった。初期の自動車メーカーは車体(エンジンシャーシ)を製造し、カロッツェリアがその上にボディを架装した。上流階級顧客のオーダーや手がけた職人のセンスによって、同じ車種でも1台1台デザインが異なる場合があった。

自動車メーカーがボディも含めて一括量産体制に入ると、カロッツェリアはフオリセリエ: Fuoriserie と呼ばれる優美なワンオフモデルや、エアロダイナミクスに優れたスポーツモデル、未来的なコンセプトカーなど、技術を活かせる分野で個性を発揮した。イタリア独特の美意識を買われて海外メーカーの仕事もこなし、時代を象徴するデザインや才能あるカーデザイナーを世に送り出した。

自動車メーカーが社内にデザイン部門を持つようになった現代では、カロッツェリアの独立性は脅かされ、会社を畳んだり自動車メーカー傘下に吸収されるなどして数を減らしている。ベルトーネピニンファリーナといった代表的ブランドも、受託生産の減少により経営再建を強いられた[3][4]。その一方で、メーカーから依頼される研究開発業務は堅調であり、自動車以外の輸送機関(鉄道車両航空機船舶)、一般工業製品(家電家具装飾品)など、デザイン分野の多角化も進めている。

おもなカロッツェリア

関連デザイナー

脚注

関連項目

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