ヘリウム3
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| ヘリウム3 | |
|---|---|
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ヘリウム3 | |
| 概要 | |
| 名称、記号 | ヘリウム3,3He |
| 中性子 | 1 |
| 陽子 | 2 |
| 核種情報 | |
| 天然存在比 | 0.000137%(地球大気) |
| 半減期 | 安定 |
| 同位体質量 | 3.0160293191(26) [1] u |
| スピン角運動量 | 1/2+ |
| 余剰エネルギー | 14931.21475± 0.00242 keV |
| 結合エネルギー | 2572.681± 0.001 keV |
ヘリウム3(ヘリウムさん、英: helium-3)は、ヘリウムの同位体の一つである。
ヘリウム3(3He)の原子核は、陽子2個と中性子1個からなり、通常のヘリウム原子(4He)より軽い安定同位体である。ヘリウム3は核融合のD-D反応、陽子-陽子連鎖反応の際に発生する。また三重水素の娘核種であり、3Hのベータ崩壊により生成する。
ヘリウム3は地球の大気中ではヘリウム4の100万分の1しか存在しない。しかしながら太陽大気中には0.0142%の同位体比で存在し[2]、月面には地球上よりはるかに多く存在する[3][4]。このため月面の岩石からヘリウム3の採掘を試みる研究も行われている。これは太陽大気中には宇宙の初期においてビッグバン原子核合成の結果生成したヘリウム3が蓄積しているものであるが、地球大気では地球創成期に存在していたヘリウムがほとんど宇宙空間に逸散し、現在の地球大気中に存在するヘリウムは大部分が岩石中のトリウムおよびウランなどのアルファ崩壊の結果、生じたものであるためである。一方、月面においては太陽風から供給されるヘリウム3が蓄積している。
1995年に惑星探査機ガリレオが木星大気に測定用プローブを突入させ、大気を質量分析計で測定した結果3Heと4Heの比率は約1:10,000であった[5]。