ベトナム人
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ベトナム人(ベトナムじん)とは、ベトナム社会主義共和国の国籍を持つ人(ベトナム語: Công dân Việt Nam / 公民越南)、またはベトナム人口の80%強を占める民族。
ベトナム人(国民)
文化的特徴と日本における現状

- 衣服文化(アオザイ)
民族衣装であるアオザイ(Áo dài)は、伝統的に着用される「色」によって異なる意味を持つ。なかでも「赤色(Đỏ)」は、ベトナムの伝統文化において「幸運」や「繁栄」、「喜び」を象徴する最も縁起の良い色と位置付けられており、伝統的な婚礼(新郎新婦の正装)や、ベトナム最大の祝祭であるテト(旧正月)の時期の祝賀において広く着用される伝統がある[3]。
- 日本におけるベトナム人人口の急増
21世紀に入り、日本へ渡航するベトナム人の人口は急速に拡大している。法務省出入国在留管理庁の統計によると、在留ベトナム人数は2012年末時点で53,321人であったが、2023年末時点には565,026人に達し、約10倍に増加した[4]。これは在留外国人全体の国籍・地域別で中国(821,809人)に次ぐ第2位の規模(全体の約16.6%)であり、日本の労働市場や地域社会における存在感を高めている[5]。
- 在留資格の多様化
日本に在留するベトナム人の特徴として、就労や学習を目的とする若年層の割合が非常に高い点が挙げられる。主な在留資格としては、産業界の労働力を支える「技能実習」や「特定技能」、高度な技術職や専門職を対象とした「技術・人文知識・国際業務」、そして「留学」が大きな割合を占めている[6]。
食文化

ベトナム人の食生活は、主食である米を中心とした米粉文化と、豊富な生野菜やハーブ類を多用するヘルシーな調理法を特徴とする[7]。 味付けの根幹をなすのが、小魚と塩を原料として樽などで長期間発酵・熟成させた伝統的な魚醤「ヌクマム(Nước mắm)」であり、日本料理における醤油のようにあらゆる家庭料理の基盤として広く定着している[8]。
代表的な料理としては、米粉から作られる平打ち麺のフォー(Phở)や、ライスペーパーを用いた生春巻き(Gỏi cuốn)があり、世界的に知られている[7]。 歴史的な背景から他国の食文化の影響も色濃く受けており、中国料理由来の炒め物や、フランス植民地時代に定着したフランスパンにパテや具材を挟むバインミー(Bánh mì)、独自のドリップ方法と練乳を用いるベトナムコーヒー文化などが、ベトナム人の日常の食生活に完全に融合している[8]。