ホステル (映画)
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| ホステル | |
|---|---|
| Hostel | |
| 監督 | イーライ・ロス |
| 脚本 | イーライ・ロス |
| 製作 |
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| 出演者 |
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| 音楽 | ネイサン・バー |
| 撮影 | ミラン・チャディマ |
| 編集 | ジョージ・フォルスィー・ジュニア |
| 製作会社 | |
| 配給 | |
| 公開 |
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| 上映時間 | 94分[2] |
| 製作国 | |
| 言語 | |
| 製作費 | $4.8 million[3] |
| 興行収入 | $80.6 million[3] |
| 次作 | ホステル2 |
『ホステル』(原題:『Hostel』)は、2005年に制作されたホラー映画、スプラッター映画。アメリカ合衆国とチェコ共和国による合作。
アメリカからやってきた大学生のパクストンとジョッシュは、バックパッカーをしながらヨーロッパ各地を旅行していた。途中でアイスランド人のオリーも加わり、彼ら三人は毎晩遊び歩いていた。
ある夜、アムステルダムでホテルに戻ろうとした三人は、出入り口の扉が閉まっていて中に入れないことに気付く。パクストンが「中へ入れてくれ!」と大声で叫ぶが、別の建物にいた住人から「うるさい!」「静かにしろ!」と罵倒され、ビンを投げられてしまう。その時、三人を別の建物の中へ誘導する人物が現れ、三人は難を逃れた。三人を助けた人物はウクライナ人のアレックスといい、三人がヨーロッパを横断旅行中である旨を聞くと、「ブラティスラヴァの郊外にある田舎町に、いいオンナとファックできるホステルがある」という話を聞かせた。三人はそのホステルへ向かうことにした。彼らは途中で乗った列車の中で、オランダ人のビジネスマンと出会う。ホステルに到着した三人は、相部屋になった二人の女性(イタリア人のナターリアとチェコ人のスヴェトラーナ)と楽しい一夜を過ごす。オリーは受付の女性、ヴァーラと親しげに話していた。ところが翌朝、部屋で目を覚ましたパクストンとジョッシュはオリーの姿が見えないことに気付く。受付に確認すると、オリーは「チェックアウトした」という。パクストンは、同じホステルに泊まっていた日本人女性の宿泊客・カナから、カナの友人・ユキがオリーと一緒に映っている写真を見せられ、そこには「さようなら」とのメッセージが書かれていた。
街に出かけたパクストンとジョッシュは、オリーらしき男を見かけるが、彼は同じ上着を着ていただけの別人であった。携帯電話にオリーからの「帰国する」というメッセージが届く。不審に思って電話をかけてみるが応答は無い。ホステルのロビーで、明日一緒に出発することをカナと約束したパクストンとジョッシュは、ナターリアとスヴェトラーナに誘われてディスコへ向かう。気分が悪くなったジョッシュは一人でホステルに戻り、ヴァーラに付き添われてベッドに寝かされる。その後、ジョッシュが寝ている部屋に何者かが入ってきた。パクストンはトイレへ向かうが、誤って倉庫の中に入ったまま出られなくなり、座り込んだ状態で意識を失う。
ジョッシュが目を覚ますと、いつの間にか見知らぬ部屋におり、下着だけで椅子に拘束されていた。部屋には男が一人おり、拷問用の道具を物色していた。両手両足を手錠で繋がれたジョッシュは身動きが取れない。拷問用の器具で胸や脚に穴を空けられ、アキレス腱、そして首を掻っ切られたジョッシュは絶命した。パクストンは、列車の中で出会った人物がジョッシュを殺した事実を知らずにいた。ナターリアに「美術展」の建物まで案内されたパクストンはまもなく捕らえられ、顧客の元へ連行された。
『エリート・ハンティング』は、金を支払うことにより、ここへ連れてこられた人間を拷問にかけ、殺せる施設であった。顧客はパクストンの指を切り落とし、迫ってきたが、地面に落ちた指に足を滑らせて転倒し、持っていたチェーンソーがアキレス腱を直撃。その隙をついてパクストンは銃で撃ち殺した。周りに気付かれないよう建物内を移動し、更衣室に入ったパクストンは服を着替えていたところ、アメリカ人の顧客が入ってきて会話を交わす。この顧客は、別室でカナを拷問にかけていた。部屋に飛び込んだパクストンはこの顧客を射殺し、カナを救出するが、その皮膚は無残にも焼かれており、片側の眼球も垂れ下がっていた。苦痛のあまり彼女は泣きじゃくる中、パクストンは眼球を切り落とし、彼女を車に乗せて駅まで向かった。カナはガラスに映り込んだ自分自身の姿を見た直後、列車に飛び込んで自殺した。
パクストンは、オランダ人のビジネスマンがウィーンにある駅のトイレに入っていくのを目撃した。個室にいた彼は、足元に『エリート・ハンティング』の名刺が落ちているのに気付き、それを拾った直後にパクストンに襲撃され、首を掻っ切られて殺された。パクストンは列車に乗り、ウィーンを去った。
出演
登場人物
- パクストン
- 本作の主人公。ジョッシュの友人で、アメリカ人。大学の卒業論文を書くため、カリフォルニア州からヨーロッパ各地を渡り歩いていた。ディスコにいた用心棒を煽る好戦的な性格が描かれたり、オリーの尻に落書きする描写がある。8歳の頃、池に溺れていた少女を助け出せず、長年悪夢にうなされていた過去がある。列車の中で出会った人物が『エリート・ハンティング』の一員であった事実は途中まで知らなかった。
- ジョッシュ
- パクストンの友人でアメリカ人。パクストンと二人でヨーロッパを旅していた。作家志望の夢がある。アムステルダムにて、ディスコにいた客と揉めたが、女性を金で買う行為は好きではない模様。列車内で出会ったオランダ人のビジネスマンに脚を触れられて激昂する。その後、スロヴァキアでそのオランダ人と再会したジョッシュは列車内での非礼を詫び、彼に酒を奢った。次の日、ディスコで酒を飲んだ際、気分が悪くなり、ホステルに戻ってベッドで休んでいた。建物の中で目覚めたジョッシュは、このオランダ人に拷問されたのち、殺された。
- オリー
- パクストンたちが旅をしている途中で出会ったアイスランド人の男性。「夜の帝王」を自称しているが、アジア人は苦手な模様。妻子持ちであり、小学生になる6歳の娘がいる。ホステルに着いた翌日に失踪する。パクストンはカナから、オリーとユキが一緒に撮った写真付きの「サヨナラ」と書かれたメールを見せられた。その後、パクストンはオリーから「帰国した」とのメールを受信したが、この時点でオリーは既に何者かに首を斬り落とされていた。
- オランダ人のビジネスマン
- パクストンたちが列車の中で出会ったオランダ人の中年男性。本名は不明。既婚者で一人娘がいる。食について熱く語る一面があり、サラダを食べる際は手が震える描写がある。スロヴァキアにてジョッシュと再会し、彼と酒を飲んだ。だが、その正体はエリート・ハンティングの一員であり、様々な拷問道具でジョッシュを拷問にかけたのち、殺害した。外科医になる夢があったが、手が震えやすいのが原因で、それを諦めたという。口笛を吹く癖もある。
- アレックス
- アムステルダムのホステルで門限を過ぎてしまい、入れなくなったパクストンたちを部屋に招き入れた青年。彼らにホステルを紹介した張本人。物語の終盤、ナターリアとスヴェトラーナの二人と一緒にいたところを、車に乗って逃走中の身であったパクストンに目撃され、直後に撥ね飛ばされた。
- スヴェトラーナ
- ナターリアの友人でスロヴァキアに住む女性。プラハ出身。パクストンたちと踊ったり、セックスを楽しんでいた。物語の終盤、アレックス、ナターリアと一緒にいたところを逃走中のパクストンに目撃され、ナターリア、アレックスとともに車で撥ね飛ばされ、死亡した。
- ナターリア
- スヴェトラーナの友人でスロヴァキアに住む女性。イタリア人で、両親はロシア人である趣旨を語っていた。ディスコにいた際、ジョッシュと踊ったり、パクストンたちと寝た。その正体はエリート・ハンティングの仲間で、ジョッシュとオリーを探していたパクストンを「美術展」まで案内し、「あなたは私のお客」と宣言した。物語の終盤、スヴェトラーナやアレックスと一緒にいたところを、パクストンが運転する車によって三人とも轢かれた。瀕死状態であったところを、エリート・ハンティングの追手が運転する車に再び撥ねられた。
- カナ
- ユキの友人で日本人女性。ユキと2人でスロヴァキアで休暇を取っていた。翌日、ユキがいなくなったと気付いた彼女はパクストンにユキとオリーの2人で撮った写真を見せ、文字に書いてある「サヨナラ」を日本語で説明した。英語は苦手のようで、作中では片言で会話していた。ホステルにいた彼女も謎の失踪を遂げる。
- ユキ
- カナの友人で日本人女性。カナと二人でスロヴァキアで楽しんでいた。翌日、彼女はオリーと二人で写真を撮り、カナにその写真をメールで送っていた。彼女もオリーと同様に、何者かに誘拐されて拷問されていた。足の指をペンチで切断される描写がある。
- ヴァーラ
- スロヴァキアにあるホステルの受付嬢。オリーに対して「夜の帝王」と呼んだ。オリーと二人で親しげに過ごす描写がある。
- ホテルマン
- スロヴァキアにあるホステルの受付にいた男性で、メガネをかけている。オリーとジョッシュが失踪したことに気付いたパクストンから詰め寄られた際には、落ち着くよう宥めた。『ホステル2』にも登場する。
- 娼婦
- アムステルダムの娼婦。部屋を訪れたジョッシュに優しく接する。
- アメリカ人の顧客
- パクストンが更衣室で出会ったアメリカ人の男性。カナを誘拐した張本人。興奮しやすい性格で、「拷問したあとにどうやって殺害するか、ゆっくりやるのか、素早くやるのか」とパクストンに尋ねた。本人によれば、「売春宿の女や女の乳首など忘れる」という。カナをバーナーで拷問していた際、部屋に入ってきたパクストンに頭を撃ち抜かれて死亡した
- ドイツ人の顧客
- パクストンを拷問しようとしたドイツ人の男性。
- 日本人の顧客
- 「エリート・ハンティング」の建物に到着したパクストンに対し、有り金を使い果たさぬよう気を付けるよう忠告したのち、どこかへ去っていった。
製作
2002年に映画『キャビン・フィーバー』が公開されたのち、イーライ・ロス(Eli Roth)は、この映画を「今年の上位作品」に選んだクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)を始めとする業界の有力者たちから高く評価された。タランティーノは、「イーライ・ロスと一緒に仕事がしたい」との意思を伝えるため、彼に連絡を取った。イーライ・ロスの元には、『The Texas Chainsaw Massacre』を始めとするホラー作品の改作の申し入れが多数届いたが、タランティーノはイーライ・ロスに対し、それらの申し入れを全て断るよう伝えたうえで、「自分独自のホラー作品を創りなさい」と述べた。タランティーノの自宅に据え付けのプールで泳いでいたとき、「タイ王国の『Muder Vacation』」(『殺人休暇』)という「ダーク・ウェブ」(Dark Web, 「Google」のような一般的な検索エンジンには引っかからないウェブページ。犯罪の温床となっている場合が多い)を発見したイーライ・ロスは、そのページの内容に基づいた低予算のホラー映画の着想を得たという[4]。タランティーノはこの構想を気に入り、その日のうちに映画の脚本の草稿を書くよう、ロスに働きかけた。この脚本は、本作『ホステル』の土台となった[5]。
映画の撮影は主にチェコ共和国で行われ、大部分はチェスキー・クルムロフ(Český Krumlov)で撮影された[6]。作曲を担当したのはネイサン・バー(Nathan Barr)であり、「プラハ交響楽団」(Pražský Filmový Orchestr)に楽譜を送り、2005年10月に、四日間に亘って演奏し、作曲した[7][8]。
全英映像等級審査機構(The British Board of Film Classification)は、本作『ホステル』について、「Contains strong bloody violence, torture and strong sex」(「(この映画には)血みどろの暴力描写、拷問の描写、強烈な性描写が含まれます」)との注意書きを明記し、本作を「R-18」に分類した[9]。ニューヨーク・タイムス(The New York Times)は「この作品では、野卑な言葉、偏見、薬物の服用、裸、そして、極めて生々しい拷問、切断、殺人が絶え間なく描かれ、この種の映画の限界に挑んでいる」と書いた[10]。
本作『ホステル』の制作費は500万ドル未満であった[11]。
