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ポトシ

ボリビアの都市 From Wikipedia, the free encyclopedia

ポトシ(スペイン語: Potosí)は、ボリビアの南部にある都市[1]。ポトシ県の行政府所在地。ボリビアの首都ラパスから南東に約440 km に位置する。アンデス山脈中の盆地にあり、標高約4,000 mと人が住む都市としては世界で最も標高が高い都市の一つである。高山地域のうえ乾燥気候であるために植生には乏しい。

市ポトシ
市域118.218 km2
概要 ポトシ Potosí, 位置 ...
ポトシ
Potosí
位置
ポトシの位置(ボリビア内)
ポトシ
ポトシ
ポトシ (ボリビア)
ポトシの位置(南アメリカ内)
ポトシ
ポトシ
ポトシ (南アメリカ)
座標 : 南緯19度35分 西経65度45分
行政
国 ボリビアの旗 ボリビア
 県 ポトシ県
 市 ポトシ
地理
面積  
  市域 118.218 km2
標高 4,090 m
人口
人口 (2020年現在)
  市域 ?人
  市街地 264,402人
その他
等時帯 ボリビア標準時 (UTC-4)
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概要

インディオの特徴を強く持つ人が多く、チョリータが多い。ケチュア語を話す人が多いが、スペイン語を全く解さない人は近年だいぶ少なくなってきた。

スペイン以前の状況は不詳であるが、町は1546年に鉱山町として設立された。人口も一時は20万人を数えた。労働力としてアフリカ人奴隷も連れてこられている。スペイン統治時代に金・銀を多く産出する鉱山が開発され、45,000 t の銀などを産出したが[注釈 1]、19世紀にはすっかり枯渇してしまった。銀の枯渇に加え、19世紀初頭の独立に伴う戦乱で、荒廃が進んだ。その後、19世紀末からは錫(すず)が大量に採掘されるようになり鉱山の活気も復活したが[注釈 2]、現在では錫もほぼ枯渇している。しかし、現在も主に手掘りで作業を続けている坑夫がいる[2]。

1987年、セロ・リコ銀山を含め、他の構造物とともに世界遺産に登録される。奴隷制度の象徴として、負の世界遺産にも数えられている。

街並みは、南米の中でも特にスペイン植民地時代の影響を濃く残している[3]。

気候

ケッペンの気候区分では温帯夏雨気候(Cwc)とツンドラ気候(ET)の境界にある。

さらに見る ポトシ (2000−2012)の気候, 月 ...
ポトシ (2000−2012)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
平均最高気温 °C (°F) 15
(59)
15
(59)
16
(61)
17
(63)
15
(59)
14
(57)
14
(57)
15
(59)
16
(61)
18
(64)
18
(64)
17
(63)
15.8
(60.4)
日平均気温 °C (°F) 9
(48)
9
(48)
9
(48)
8.5
(47.3)
6.5
(43.7)
5.5
(41.9)
5
(41)
6
(43)
6.5
(43.7)
9.5
(49.1)
10
(50)
10
(50)
7.9
(46.2)
平均最低気温 °C (°F) 3
(37)
3
(37)
2
(36)
0
(32)
−2
(28)
−3
(27)
−4
(25)
−3
(27)
−1
(30)
1
(34)
2
(36)
3
(37)
0.1
(32.2)
降水量 mm (inch) 92
(3.62)
86
(3.39)
55
(2.17)
13
(0.51)
3
(0.12)
1
(0.04)
1
(0.04)
3
(0.12)
10
(0.39)
20
(0.79)
38
(1.5)
75
(2.95)
397
(15.63)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 17 16 12 5 1 0 0 1 2 5 7 14 80
平均日照時間 6 6 7 8 9 9 9 9 8 8 7 7 7.75
出典:WeatherWorld[4]
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交通

町へのアクセスとしては、ラパスやオルロ、スクレとの長距離バス路線があるほか、町の北東にカピタン・ニコラス・ロハス空港(英語版)を有している[1]。

観光

ポトシには以下のような観光名所がある。また、有名な観光地であるウユニ塩湖への基点となる街でもあり、ポトシ発の塩湖行きツアーもある[3]。

セロ・リコ銀山

1545年、スペイン人により発見された銀山。セロ・リコ (Cerro Rico) とはスペイン語で「富の山」という意味である[1]。市内観光の目玉は、この鉱山の中に入るツアーである[3]。市内のホテルなどでツアーを申し込むと、スペイン語または英語のガイドが実際の坑道内を案内してくれる。鉱山に行く途中の雑貨屋で売っているダイナマイトを買って、発破の様子を見せてくれることもある。

スペイン統治下で、一時は中南米三大銀山に数えられたほどの大規模鉱山であった。しかし銀の掘削は、生き残った場合は高額の賃金が支払われるものの、強制的に集められたインディオの奴隷により行われた。

ティオ

ティオ

スペイン語で「ティオ (tio)」とは「伯父(叔父)」を指す一般的な単語であるが、ポトシの鉱山でティオというと坑内の安全を守る神様のことを指す。

ポトシの鉱山では、坑内の休息所にはたいてい等身大に近い男性の胸像または立像が飾られている。やせ形で赤ら顔でひげを生やしており、しばしば角が生えている。これは、スペイン人を鬼に見立てて作られたものだという説がある。 このティオにたばこをくわえさせ酒を捧げることによりご機嫌を取り、坑内の安全を祈願するのである。鉱夫たちは朝、採掘場所に行く途中でティオに挨拶をし、夕方ティオにお礼を言って帰る。彼らはこの間、昼食もとらずにコカの葉を口いっぱいに入れて疲労と空腹を押さえながら作業を続ける。

しかしティオは鉱物を一時的にしか供給しない。

旧国立造幣局

ボリビア国立造幣局は、セロ・リコ銀山から算出された金銀を貨幣にするため、スペイン植民地時代の1572年に建設された(なお、1753年から約20年をかけて、一度建て直しが行われている)[5]。2026年現在では博物館となっており、当時の造幣機器が稼働状態で残されているほか、造幣に限らず歴史的、民族学的資料など幅広い展示物が公開されている[5]。

教会・修道院

1547年に建てられたポトシ最古のサン・フランシスコ教会・修道院や、一部が博物館として保存されている17世紀時代のサンタ・テレサ聖堂・修道院、16世紀に建てられたサン・マルティン教会、1728年に建てられたサン・ロレンソ教会などがある[6]。

祭り

毎年8月初にチュティリョス(スペイン語版)という祭り(サン・バルトロメとサン・イグナシオ・デ・ロヨラの祭り)が開催される。2023年にユネスコの無形文化遺産に登録された[7]。

姉妹都市

世界遺産

概要 ポトシ市街(ボリビア), 英名 ...
世界遺産 ポトシ市街
(ボリビア)
ポトシ市とセロ・リコ
ポトシ市とセロ・リコ
英名 City of Potosí
仏名 Ville de Potosí
面積 130 ha
登録区分 文化遺産
登録基準 (2), (4), (6)
登録年 1987年
備考 危機遺産(2014年 - )
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法・表示
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登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。

2014年、危機遺産リストに登録された。

脚注

参考文献

外部リンク

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