ミッドナイト・バス

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ミッドナイト・バス』は日本の作家・伊吹有喜の小説、およびそれを原作とした映画

別れた妻と恋人の間で揺れる高速バス運転士と、離れ離れになった家族の「再生」を描く。

別册文藝春秋297号から305号にかけて掲載された。

2014年第27回山本周五郎賞候補[1]、第151回直木三十五賞候補[2][3]

あらすじ


登場人物

高宮 利一
主人公。新潟近郊の「美越市」に拠点を置く「白鳥(しらとり)交通」の、新潟・東京間を中心に運行する高速バスの運転士。以前は東京の不動産開発会社に勤めていたが、郷里の美越に戻り運転士に転じた。
学生時代の後輩であった美雪が身籠ったため若くして結婚し、怜司、彩菜をもうけるが、自身の母と美雪の不仲が原因で離婚。現在は東京で料理店を営む志穂と交際している。
名前の本来の読みは「トシカズ」であるが、長身で手足が長いこともあって周囲からは「リイチ」と呼ばれ、「ハクチョウさん」とあだ名される勤務先同様に正式名で呼ばれることはほとんどない。
加賀 美雪
利一の元妻。再婚して加賀姓となり、現在は東京で夫と子供の三人暮らし。
更年期障害に悩まされながらも、父である敬三の看護のため度々新潟に帰省するが、乗車した夜行高速バスで16年ぶりに利一と再会する。
古井 志穂
利一の交際相手で、東京で母から継いだ料理店を営む。結婚・離婚歴がある。
父は利一のかつての勤め先の上司で、利一とは当時から面識があった。利一を一途に想い続けている。
高宮 怜司
利一、美雪の息子で、彩菜の兄。父親ゆずりの長身の体躯と、鋭い観察眼の持ち主。腰から背中にかけての皮膚疾患に悩まされている。
東京で就職していたが勤め先を辞め、実家に戻ってくる。
高宮 彩菜
利一、美雪の娘で、怜司の妹。交際相手の雅也とは結婚を控えている。
絵里花、沙智子とともにアイドルユニット「マジカルワンダー娘(ガールズ)」を結成し、同名のウェブコンテンツとグッズショップを運営しながら新潟市内でルームシェアをして暮らしているが、度々実家に戻ってくる。
両親の離婚の経緯で、母に捨てられたと思いこみ、美雪に対する印象は良くない。
山辺 敬三
美雪の父で、怜司、彩菜らの祖父。利一のかつての義父でもある。
妻に先立たれ、一人暮らしをしていたが持ち家を手放し、マンションに移った直後に事故に遭い入院。
時折認知症の症候がみられるものの、利一に対し自らと重ね合わせて家族や父親としての存在を説く。
佐藤 孝弘
白鳥交通のバス運転士で、利一の同僚。人相を見るのに長けている。
長谷川 巌
白鳥交通のバス運転士で、利一の同僚。前職は国語教師。
植田 絵里花
「マジカルワンダー娘(ガールズ)」のメンバーで、クリエイター志望。彩菜らとシェアハウスに住んでいる。母親がアフリカ系フランス人のダブル。普段の一人称は「ワシ」。
体格が良く、初見で彩菜の婚約者と誤認した怜司に警戒されるが、すぐに打ち解け意気投合する。
木村 沙智子
「マジカルワンダー娘(ガールズ)」のメンバーで、漫画家志望。彩菜らとシェアハウスに住んでいる。
実家は寺で、彩菜とは中学時代からのクラスメート。
大島 雅也
彩菜の交際相手で、税理士。仕事はそつなくこなすが、何事につけ彩菜にリードされるのを好む。
江崎 大輔
往年の人気アイドル、ロックバンドのボーカリストで、利一もその名を知るほど。現在は音楽の専門学校で講師を務めるかたわら、ソロ歌手として全国各地でミニライブを行う。
怜司、彩菜ら「マジカルワンダー娘(ガールズ)」に大きな影響を与える。

映画

脚注

外部リンク

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